2年前に竣工した長潟の家・・・
今日、定期点検に伺いました。
オーナーさんに、
「1年目でなく2年目でしたか?」
と伺うほどこの2年はあっという間だった気がします。
50歳を超えると時間の過ぎ去る早さが加速しますよ・・・
といわれた事がありますが、
本当です。
長潟の家はAグレード(当時のSSプラン)で、
UA値は0.22w/m2K
と今でも県内トップクラスの超高断熱性を誇ります。
また、海抜0mの地域特性上、写真のように高基礎の上に更に樹脂防水施工が施されており、仮に50cmの浸水があっても(この地域で実際に50cmも浸水したら全国ニュースレベル)数時間は耐える事ができる基礎で設計しております。
数時間あれば市の排水ポンプの能力が間に合うはずで、その間は大事な床下に水が入らないようにするためです。
このため基礎外部は打ちっ放し仕上げではなく樹脂防水の上に仕上げが施されているので、一番上部だけ打ち放し部分をつくり、白アリ対策をしております。シンプルでよいですが、覗きこまないといけないので、メンテナンスするという意識が必要です。
コメント
いつも興味深く読ませて頂いております。床下暖房に興味があり、メンテナンス性、週能力等で高基礎すごい有効な方法と感心しております。当方、兵庫県の南部にて生活をしていますが、新潟県のような雪の心配がなく、基礎を1.4mあげる必要がありません。床下空間をGL+1.4mにすると玄関が高くなり、階段等の不便さが出てきます。ここで質問なのですが、例えばべた基礎の底盤をGL-1mとし基礎天がGL+0.4になるようにすることは、床下暖房上不利に働きますでしょうか。シロアリの防蟻目的も含めて、1.4mの高さが働いているのでしょうか。また、地面内に基礎を鎮めることそのものに問題がありますか。大変恐縮ではありますが、有意義な回答をよろしくお願いいたします。
しもやまさま
コメントありがとうございます。
>例えばべた基礎の底盤をGL-1mとし基礎天がGL+0.4になるようにすることは、床下暖房上不利に働きますでしょうか。
まず基本的に大きな問題があります。
地盤面よりスラブ上面(所謂土間コンクリートと呼ばれる平らな部分)が下がる事は大変危険です。もし雨水が侵入したら床下はプール状態になります。これは私達建築士が一番最初に気をつける事です。もし地盤面より下げるなら
・二重壁構造
・釜場からポンプアップ
・止水措置
を行います。これが普通には地下室と呼ばれる構造計画で、床下暖房とは関係ない基本的な問題です。