紫外線と自然素材の木の外壁

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デスクの上に置いてあった収納ケースがこんな状態に脆く壊れていた。

デスクは東南の窓に置いてあるが、窓は40年前のシングルガラスのアルミサッシ。このガラスでは紫外線がほぼ通過する。

完全に組織が破壊されている。これは酸素劣化(熱促進)ではなく紫外線劣化と思われる。

日中古い車にに乗り込むと同様な匂いがあるが、あの何とも言えない臭気がこの収納ケースにはある。

紫外線は人工的な素材でなくとも天然材の木でも最も寿命を縮める天敵。

以前ご紹介している下の画像・・・。

この画像はいつみても鳥肌もの。

西側には竹林があるので日が当たらない。

右半分が真南に面する木の外壁の55年以上経たと思われるほうで、左が真西に面する外壁。この外壁は同じだけ年数が経っているが明らかに左半分のほうが劣化していない事がわかる。

勿論・・・

これ一棟でそれが全部に当てはまることはないがこれも一つの事実。

紫外線でなく雨や湿気、もしくはお隣にはえている竹から何か防かび物質などの飛散しているのでは?・・・についてだが、

南側面では下部(黄色い四角内)も上部(緑色の四角内)も特に目立った劣化の違いはないようである。つまり雨の当たりやすい下部と雨がかかり難い上部では差が殆どない。一方貼り替えられた形跡のある外壁は白い楕円枠と思われる。また下部の外壁が白くなっているのは雨がかり(地面からの跳ねっ返り)の影響と思われ、地面内の微生物や土の影響を受けて色が違うのだと推測する。

竹から防かび物質がが飛散しているのか?については文献が少なすぎるのでわからない。ただ竹林内の地面は枯れ葉は黒くならずに薄茶色のまま長くある。これは他の枯れ葉と大きく違う。

地域の神社の境内に大きな木があるのは、もしかしたら紫外線を社に当てないようにして長持ちさせる工夫かもしれない・・・。

拙宅でも大きな(大きすぎ・・・笑)ケヤキに守られて東南側は紫外線を受けにくい。

人も木も太陽に育まれるが一方で紫外線で急速に劣化するのである。

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