4日間の休暇と押し入れの漆喰壁

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どうだ!とばかりの万寿の迫力・・・。もう覚えてもいないほど前に一杯だけ飲んだ記憶のある清酒。

22から25日までの4日間は少し早めの事務所冬期休暇をしたが、その時に飲んだお酒・・・万寿。

何時もこの季節に県外で過ごすことが多い。これは私の父母(連れ合いの両親)がクリスマスには家族が集まる事を正月休みより重要視する事によるため。

その実家の隣に建つ故祖母の家は既に築60年ほど・・・その押し入れを整理しているとその壁は漆喰塗りである。

居室の壁は味のある繊維壁。一方押し入れの壁は機能壁として漆喰塗り。

今は自然素材がもてはやされ壁の仕上げとして「漆喰」に人気があるが、昔は(昭和中期まで)漆喰は押し入れの仕上げであって、室内は繊維壁や京聚楽のような土っぽい壁がよいとされた。なぜ漆喰が押し入れの壁仕上げだったかというと、以前から申し上げているとおり・・・漆喰が強アルカリだった為である。そもそも漆喰は触ると手が荒れるほどの強アルカリであり、このためカビにはめっぽう強く、カビの生えやすい押し入れとお風呂場の壁は殆どがこの漆喰塗りである。つまり漆喰は機能壁といわれ、居室の京壁より当時は劣る仕上げ材だった事は古い家を見ればわかるとおり。しかし今はこの漆喰の方が高級とされるから時代の移り変わりは面白い。

60年も剥がれることもなく、カビも見当たらない押し入れの漆喰。当時の施工が丁寧なのかそれとも材料が良いのか、湿気の少ない2階の壁だからか・・・。

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