2019年版の換気について ①

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建築技術2019年1月号の「知ってるつもりだけの換気」を読んで・・・

と言うことでまずはざっくり興味のあるところだけ斜め読みした。

まず最初のⅠ章は換気の歴史の説明があるP86 ~P89まであり、「そうそう」と頷いたりそうだったのか・・・と感心したりする内容。

次にⅡ章はP92~P97 「換気の基礎」・・・のこと。

その書き出しに・・・住いにおいて換気の目的は「空気の清浄」と「結露防止」にある。

とある。

なるほどそのとおりだと思う。

ただ「緑の家」では換気は①「空気の清浄」と②「冬期の結露防止」になる。

①の空気の清浄は無論だが少しおさらいをすると、

人体にとって自身が生まれた外気が一番ふさわしいように作られている事は明らか。だから住いのような区切られた環境では外気に近づけるべく換気をおこなう。この時に特に大事な成分は当たり前だが酸素濃度(と酸素分圧)となる。窒素が多少増えようと、二酸化炭素濃度が10倍になっても酸素濃度(と酸素分圧)さえ同じければ影響はない・・・との私の見解。仮に近い将来大気中の二酸化炭素濃度が2倍になると心配されている人もいるが、人はそのくらないなら直ぐに体が補正するだろう。なぜなら酸素分圧が半分に下がっても順応能力があるくらいだから、Co2濃度が2倍になってもまず支障はないだろう。

②の結露防止とは所謂空気中の湿気の制御のこと。「緑の家」では冬期の結露防止として換気を利用しているが、夏季は逆に湿気の制御として換気は邪魔者。湿気はエアコンで制御するから出来るだけ湿気の制御の為には換気は必要無い。もしかしたら・・・冬期の湿気もそのうちにエアコンで制御するかも・・・ってことになる可能性がある。既に今の自動車内は冬でも外気導入で結露防止はせず、内気循環のエアコン稼働で結露防止している。
つまり酸素は作ることが難しいが湿気は加湿も除湿も意外と簡単に可能である。

第Ⅲ章はP98からP109 と長く「綺麗な空気とは?」と、外気が綺麗なのかの問題提起。

建築実務者から言えば外の空気が汚い(常時)という住宅環境は一般的な人には想定していない。もし外の空気が汚いならこれは実務者の考えるレベルを超えているので自治体もしくは国レベルで考える事。特に放射能は世界レベルで考える事になるので建築専門外となる。
一方、化学物質過敏症を発症した方には内外空気問わず個々の対応しかないだろう。

第Ⅳ章はp110からP115 で「必要な換気量は?」のような事。

実務者とすれば法律で定められた最低換気量以上を守るだけ。現時点では0.5回/時間と定めらている。

そしてここが「緑の家」との差異が出る部分で説明するポイントなる。

これは2019年版の換気について②で・・・。

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