治水とストローと観光客の矛盾

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自宅バルコニーから見える海の様子

13日日曜日の寺泊の海。少し荒れているが昨夜台風が通過した後とは思えないくらい荒れがすくない。ただ水の濁りは相当のもの・・・。

関東と信越、東北の太平洋側に大きな水害をもたらしたこの時期にこんなことを発言すると、時流に乗ったこと・・・とも思われるがやはり伝えたい。

自然災害の対策としては私たち個人でできる事と、地域、町、都市でしか出来ないことがある。また全く対策のとれない噴火もある。地震は建物を強くすればある程度の個人の対策はとれる。電気や水道もある程度個人の対策は可能だが、河川の氾濫や決壊による災害、揚水ポンプ能力不足による浸水は個人での対策は無理である。

ずいぶん前から申しあげているが、私は温暖化防止にはあまり興味がなく、それよりも気候が変わった時の対策を進めることが重要とこのブログ内でも伝えてきた。温暖化対策にあまり興味が無いのは、日本いや世界が少し暖かくなること少し冷たくなる比較すれば、必ず暖かくなる方が世界の人類にとってプラスが大きいと思うから。低緯度の一部では砂漠化や更に高温なるだろうが、寒くて作物が育ちにくい地域では沢山とれるようになる。欧州ではアフリカ大陸からの移民が止まることなく流れ込む。これは生命のための避難が一番の理由であるが、その次として欧州が昔より暖かく食べ物にも困らないから北へ民族移動していると思われる。古くから気候によって民族が北から南、南から北へ移動していた。なぜなら地球が同じ気温であることは過去の歴史から見てあり得ない。仮にその変動スピードが過去にないほど早い事が今世紀の問題としても、大きな火山が噴火し噴煙が日射遮断するより遙かに穏やかであろうからそう大きな事ではない。

最近レジ袋の有料化をしろと国が決めたり、ストロー問題で国や都が紙にするように公言しているが、そんなことより治水や高速道路整備に力を入れてほしい。田舎の高速道路は未だ対面通行で、その中央に仕切りのない高速道路が沢山有る。そちらの方を整備する事が本来の行政のあり方で、レジ袋なんて有料にするかしないかは民間が決めれば良いと素直に感じる。ストローはプラスチックが問題なのではなく処理方法が適切でない国や豪華客船からの投棄が原因ではないのか。

山にこもる仙人なら今の文明の恩恵(化石燃料から出来るエクセルギー)を受けていないのでその事を言えるが、どんなに質素に暮らしても物は全て車で運ばれてくるし、電気も使うだろう。それらを悪者にして止めることではなく更に進化することを考え続けること。もしプラスチックが贅沢なら近年の観光客の方が大贅沢。遊ぶため、ただ遊ぶためだけに多くの人が飛行機を利用して年間3千万人が日本に来ている。この人たちの飛行機などの移動エネルギーのほうがレジ袋より、ストローより数百倍のエネルギー(CO2排出)を使うが、この事はお金が日本にはいるから目を閉じるのか。凄い矛盾の環境対策である。遊ぶことが悪いのではなくあまりにも矛盾している事に憤慨しているのである。

だから超高断熱住宅を薦める設計者でも私みたいに矛盾だらけの温暖化対策をなど気にしていない人もたまにいる。

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コメント

  1. 換気マニア より:

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    すみません。
    Facebookのアカウントがないもので。

  2. N より:

    対面通行だけじゃなく暫定2車線の高速道路。あれは高速道路として扱っちゃいけませんね…
    一刻も早く4車線、理想は6車線にすべきでしょう。
    基本的に日本の高速道路は交通台数に対して車線が少なすぎます。
    第二東名を6車線化するとか言ってますが最初からやっておけという…
    地方創生とかなんの役にも立たない念仏を唱える前にまともに高速道路と新幹線を日本全国に張り巡らしてからにしてもらいたいものです。