新潟市の太陽光発電

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白山浦の家では太陽光発電が設置される。太陽光発電は一時の勢いがなく今や設置するほうが少ないのが新潟県の現状である。その理由は・・・買い取り価格の下落が一番の理由であるが、積雪地である新潟県ではリスクが高いためでもある。

一昨日、事務所で泊まっていると夜中に指先が急にかゆく目が覚めた。この感じは蚊に食われた時のかゆみだが、この時期蚊がいるはずもないと思って再び寝入ると・・・「ブーン」とあのいやな羽音。そこから2時間くらい起きては蚊を探してはあきらめて寝る繰り返し。しかし午前4時頃とうとう蚊をとらえた。赤いく染まる手のひら・・・。今年の冬は絶対おかしい。

本題に戻る。

120cmの雪が雪崩のごとく一気に落ちたため下屋が壊れてしまった時の写真。

2018年の冬、柏崎から寺泊、三条を結ぶ直線上のあたりでは2月の上旬に一日で70cm、2日間で120cmも降るという未曾有の大雪に見舞われた。
オーブルデザインで管理手伝いしている「て・こあ」でも太陽光発電に降り積もった雪が一気に滑りおち、下屋を完全破壊した。通常なら30cm降っては滑りおち、また30cmくらい降っては滑り落ちるのであるが、この時は一気に120~140cm降ってしまい、その2日後に塊として落ちたのである。ご近所さんでも「70年住んでいるがこんな降り方は初めてだし、ここ数十年は積雪50cmを超えることはまずなかった」とのこと。

しかしこの「て・こあ」のある和島地域の建築基準法で定められた設計積雪量は120cmであり、今回の積雪量と合致する。つまり法的な積雪量は大体適正である。積雪地域で法で定められた積雪量で耐震等級3を取得している「緑の家」は、かならず自然災害は忘れた頃にくるという事を忘れない。そのためにも住宅の積雪は法で定められた積雪量を標準とする。

さて、建築基準法で定められた新潟市の設計積雪量は100cm。そこに建つ白山浦の家の屋根に上がって周囲を見ると・・・

共同住宅では必ず窓先空地があるので落雪は下が駐車場でないかぎり問題はすくない。

急勾配の屋根に設置される太陽光パネル。逆に少しづつ落ちて問題ないかもしれない。

・・・な感じで太陽光発電の乗っている家がある。最初の上写真は共同住宅で窓先空地が必ずあるから雪が滑り落ちても大丈夫のようである。

一方・・・

雪止めがあってもこれでは止まらないだろう。

こんな感じで100cmの雪が降って滑り落ちると一気に敷地境界を飛び越えて相手先に落雪するような設置もある。このような落雪問題が太陽光発電のパネルのリスクの一つである。

そこで白山浦の家では・・・

白山浦の家の屋根。アングルとそれを止める金物はとても多い。

太陽光パネルの下に大きく落雪が止まるような雪止めアングルを設置して100cmの積雪でも落雪をさせない計画としている。従って雪止めアングルは通常太陽光パネルがない時に設置される本数以上を計画している。

また・・・ガルバニュームの長尺横葺きは、2013年から申し上げているが屋根に穴をあけることなくパネル設置が可能であるため、長期雨漏りのリスクがパネルを設置しないときとほぼ同じくらいになる。

屋根材を挟み込む金具で穴をあけることなくパネル設置が可能。

このように計画されると雪国のリスクはほぼ無くなる。よってご希望があれば今でも太陽光発電パネルの設置に賛成する。

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