「て・こあ」でのある一日 弐百八拾弐 自然の脅威と恵み

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土間キッチンに転がる酒瓶。

割れた空の一升瓶。

事件は起こった。

犯人は多分「ハクビシン」。

竹まで壊され脱出を試みた側の土壁。ここからの脱出はあきらめたようだ。

一週間ぶりに「て・こあ」に伺うと、いつもと違う雰囲気に気づく。

囲炉裏の灰はまき散らされ、紙障子は数カ所でボロボロに破られている。

それが理解できるまで2秒・・・。ああー獣が家の中に入ったんだと。

よく調べると、興味本位で入ったのか、入った所がわからなくなりパニックになってあっちこっちと暴れ回った様子。進入口は押し入れ内部にある土壁の崩れて補修していない部分。そこから襖を破って室内にはいり、あちこちと行ったあげくに出口を見失い、必死で出ようと暴れた様子がよくわかる。

土間キッチンでは冒頭写真のように瓶が倒され割られてしまった。

この犯人はハクビシンだと思う。2週間前に真っ昼間から「て・こあ」庭を横切っていた体長40cmほどのハクビシンを目撃していた。通常、野生動物は昼間から庭に現れることはないが、ハクビシンはやっかいもので彼らは時には小屋裏に住み着く。田舎では獣が家に侵入するから 自然の驚異は木や雑草だけではない。

この葉っぱのおおきさ・・・。人の手の平くらいなる個体は茎も太くおいしい。写真はコルクのワイン栓を比較対象に置いた。

そんな自然の驚異とは真逆な春の山菜が豊富な「て・こあ」の庭には、今が一番おいしい「三つ葉」の新芽が沢山はえる。これをさっと卵とじにするだけで最高のおかずになる。当然50葉以上と沢山いれる。これは市販品なら10束くらい使う分量だから贅沢品である。

大きいとは言えないがそこそこぬめりがでる大きさに育っている。

当然同時に旬なものとしてタラの芽がある。今年は大木を切ったのであまり大きなものは手に入りにくいが、それでも2週連続のご馳走。最近は天ぷらではなく、湯がいて炒めて食べるのも好きである。

前のオーナーさんは「森田」さんか?スチール製の古いチェーンソーの燃料は1:20の混合燃料となり、白煙は結構でるタイプの燃料。長時間使用は体に悪そう・・・。

また新たなリノベが始まった「OTOMO」では新たな道具も使うことに。その一つが少し古いエンジンチェーンソーである。電気式チェーンソーは2台あるがエンジン式は初めて。混合燃料をつくって入れチョークやスロットルを微調整し20回ほどスターターを引いてスタート・・・多分2年ぶりの起動だと思われる。電気式より音が相当大きいので流石に怖い。ジェイソンの映像が一瞬浮かぶ。このような古いチェーンソーは樹脂部分が全くなく強固なボディーが如何にも道具って感じがする。

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