湿度蓄除去とエアコンによる除湿機

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シトシト雨の降る三条市

新潟県にも本格的な梅雨の到来。ムッとしてジメジメする外気・・・。

事務所は現在8時まで深夜料金で使用できるので、3台あるエアコンの内一台を暖房運転にしてもう一台を冷房最強で朝5時~7時30分までの2時間半運転させている。所謂2台による疑似再熱除湿運転。

朝8時頃の事務所の温湿度。

そして朝8時の事務所の温湿度は写真のとおり24.1度RH(相対湿度)51%でAH(絶対湿度)11.4g/m3で露点温度13.6度であり、これを27度時に換算するとRH44%の乾いた空気であることがわかる。この時の外気は23度RH(相対湿度)89%でAH18.3g/m3、露点温度21度。この外気のまま室内で24.1度に加温されるとRH83%となり・・・外は結構厳しい多湿空気。

8時以降は一台休止で2台を冷房運転とし、内一台の東芝製は27度設定で、もう一台のパナソニックは25度設定としてパナソニックだけ10時に自動OFFとなる。10時以降は東芝製のエアコン2.2KW一台で50帖近くある事務所でこの季節は十分。東芝製エアコンはスローリークで壊れる事が最大の欠点であるが、最小運転近くでもしっかり冷媒温度を下げてSHFを1以下にしてくれる。このようなアルゴリズムなので東芝製エアコンが好きだったのだが、例の事件で東芝のエアコンは4年ほど前から一切採用していない。

12時20分の事務所内状況。外気は23度RH93%

午前中はスタッフ2人とお客様1人の計4人の条件で、お昼12時20時分には26.4度RH58%に・・・。10時以降エアコンは東芝2.2kw一台で設定温度が27度であるので消費電力は0.3kw/h。

事務所内は4人、観葉植物多数、水槽有り、第三種計画換気約170m3/hの中でRH(相対湿度)%の上がり方がゆっくりだと思うが、これは本や木材の吸湿材によるものであると考えている。逆にエアコンで除湿したときに、RH(相対湿度)50%になるとそれ以降に湿度が下がるにしても相当ゆっくりになる。 これは吸湿材からの放出が始まっているからだと思われる。

16時頃の事務所内状況。外気は25度RH84%。

午後2時以降事務所内は2人。エアコンは一台で換気量は変わりなし。外気の湿気量も大きく変わっていないので、RH(相対湿度)%が下がったのは、人が減ったことと、冷房負荷が上がりエアコンのSHFが変わり除湿量が増えたことであると思われる。室内の顕熱負荷は主に人とパソコンとモニター。40インチモニター2台、27インチ1台、25インチ2台と17インチ1台で多分0.5~0.6kw/h。パソコンと併せて1kw/hくらい。

このように事務所の空調では、午前中は冷房負荷が少なくエアコンのSHFが高くなるため、電気代が安価なときに再熱除湿を強くおこない蓄除湿している。このようにするとランニングコストが抑えられ、低湿の快適さが続き更に電気の平準化に寄与する。

もし可能なら夏用床下エアコンとして暖房用の床下エアコンとは別にもう一台計画し、そのエアコンの室外機を床下内に設置して、実質潜熱除去の除湿しかしない除湿機を計画できたら面白いと思っている。これは省エネ優先では無く、快適と経済性が優先の「緑の家」らしい空調である。

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コメント

  1. Asama より:

    コメントありがとうございます。

    なるほど・・・今まで防水PB9.5または12.5mmを使って準防火構造としておりましたが、今度は充填GWにネオマフォームを付加断熱として使えばPBが必要無い・・・板厚が15mmになりますが、コストダウンになります。
    貴重な情報ありがとうございます。有益なのでコメントはそのままでよいでしょうか。

  2. 岩手のM より:

    このコメントはこの記事に関係ないので
    後で消してください

    普通の付加断熱の壁が防火認定された記事が
    ありました。

    https://e-kensin.net/news/128979.html

    木の外壁を町中で施工するのに
    モイス等を使わなくても
    防火認定されるようで
    間もなくグラスウールの付加断熱も
    認定されるようです。