この時期のエアコンの水漏れ

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夏期に室内機から水が垂れてきたならドレイン管の詰まりがほぼ原因。

先日「緑の家」のオーナーさんから電話があり、

「室内機から水漏れ。対処はバキュームでいいのか」

との連絡を頂いた。

ドレイン管から吸い出した生物膜やカビ球。これが詰まりの原因。事務所のエアコンドレン管。

この時期になるとエアコン室内機からの水漏れが多くなる。「ドレン配管の施工が悪いから詰まる」とのご意見も時折頂くが、エアコン製品に付随している長さ300mmのドレン管部分で詰まっているのか、施工工事したドレイン管部分で詰まっているのか一度も内部を切り開き場所の特定をしたことがないため、施工部分のドレイン管を太くしたりするだけでは根本的な解決にならないと思われる。そのため、今のところドレン管の微生物とカビによる詰まりは、バキューム対応で行っている。

このブログでは13年前の2007年くらいから紹介しているが、エアコンは使い方でこのようにドレイン管が詰まることがある。特に連続して使うエアコンは詰まるリスクが高まり、連続運転しないエアコンでは詰まることはほぼ無い。使用条件が違うので「塩ビにすればOK」とか「勾配を急にすればOK」とか単純に解決できないと思っている。特に逆出しの配管を行った場合、エアコンの室内機裏で純正のドレイン管30cmほどが指定どおりの勾配しかとれない。でもこの逆出しのほうが冷媒漏れのとき、特に2階設置エアコンの場合は取り外し点検が容易にである。よってここ数年スローリーク問題があるので、できる限りが逆出しとしているが、そうするとドレイン管の詰まるリスクが少しあがる。それを天秤にかけたときに、ドレイン管の詰まりはオーナーさんでも直せる可能性が高いが、スローリークチェック時の配管接合確認は、正出しで屋外接続ならとても危険な作業となる。よって今のところ現状維持としている。

問い合わせがあった「緑の家」は何故かドレイン管が二股になっておりバキューム作業が出来なかったので改善してもらう事になっている。

こちらも生物バリアーにカビ球・・・。色はピンクだった。拙宅寺泊のエアコンドレン管。

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