日立のエアコンの不具合か・・・

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一般的な霜(雪ではない)より厚く着いているエアコン室外機。この写真はオーナーさんから。

2021年1月14日訂正 比較対象は全く同機種でした。

寒波の中、エアコンの室外機RAS-X40G2 RAS-X40H2の写真が「緑の家」オーナーさんから送られて来た。

除霜前の写真だと思い、また霜の厚さと質が写真からしか判断できなかったので、最初は何らかの不具合発生と一時的状態と半々で判断不可能だった。しかし現地に伺って室外機をみると何時もと違う除霜状態。

両方とも2021年01月12日の画像。左は「緑の家」、右は事務所の室外機。機器は同機種で使い方もほぼ同様。

比較した事務所のエアコンは同機種の日立RAS-X40H2であり、24時間連続運転中で消費電力にして900Wから2500Wと結構ハードに使用している。設置してある場所も4階屋上で、完全に雪に隠れるくらいの床置き且つ屋根あり。

事務所の主要暖房器となるエアコン室外機の設置状況。(1月12日12時頃)

メーカーさんがいやがりそうな設置環境である。

比較部位に選んだのが室外機の右手で通常配管接続口で雪に容易にあたらない側面の熱交換機部分。

事務所の屋上に設置されている一応屋根下の室外機。但し半分埋まりかけている。

一方「緑の家」の室外機設置環境は事務所より良い環境で

取付け環境は良好なピンク色矢印の屋根の下に問題のエアコン室外機が設置されている。

屋根があり地面から1m上がった右隣に室外機があるので雪はあたらない右側面。

不自然な霜状態の室外機。

しかし「緑の家」の室外機は除霜がうまくいかず霜が残ったままであるのに対し

一般的な霜がついている室外機。

事務所の除霜はこのように霜を残さない・・・。

室内の設定は多分ほぼ同じで、25度設定、強風、下向き 暖房である。

また裏面の部分もわかりやすい。問題のエアコンは厚い霜でびっしりと固まっている。

問題のエアコン裏側には樹脂枠が見えないほどの霜がつく。撮影日は2021年01月12日。

一方事務所のエアコンは裏は極薄い霜がついている。

事務所屋上のエアコンの裏側。しっかり樹脂枠が見える。撮影日は2021年01月12日。

こんなに違うが、日立のSEさんは普通の事といって手で霜を取っただけ。この違いは歴然だが、何故こうなったかSEさんからの説明がない。

この霜状態を見て思い当たった人は当ブログのコアな読者さん。実は3~4年前に東芝さんのエアコンでこれを同じような現象があり、そのとき霜の原因は「スローリークによる冷媒量の不足」だった事が判明した。↓

東芝のエアコン・・・問題あり?
2014年前後の東芝製のエアコンの挙動が変・・・。

現段階では調査中でありはっきりとしないが、もしスローリークだったら真冬の他の「緑の家」にも起こっているかもしれないので、情報共有としてアップする。

ところで・・・
耐雪2.5mの長岡の家でも既に積雪が1mをゆうに超えている。

以前もご紹介したとおり、2.5mの耐雪住宅ともなると2.5mも積もってからそれが塊となって人が通るところに落ちてくるように感じることは避けたい。そこで下の通りその降雪の都度後毎に先端部分の雪が自然落下するもくろみで設計されているのがこちらの屋根。

ピンク色のところの雪堆積量を減らすことを2.5mを載せる耐雪住宅では取り入れたい。

多分・・・12月下旬の先端の雪を一度落ちているので雪庇は少ない事がわかる。それでも今回の氷点下が続く寒波では雪が主屋根とまとまってしまう。

雪庇量が少なくなるように寒気毎に先端の雪を落とすような形状となっている。但し玄関下だけには落とさないようにバルコニーがある。

今週の暖気で再びこの先端の雪が落ちて次回の寒波に備えたいが、落ちた時には多少の落雪音がある。

一方超高断熱住宅の証明としてつららが少ない事も検証できる。

「緑の家」では24時間暖房なのにわずかな量のつららであり、奥の家ではその倍くらいのつららがみえる。つららの成長原因は2階の天井から暖気漏れ最も大きな要因で、その次には氷点下中の晴れの日射による。熱が天井から逃げにくい家は大体つららが小さい。また暖房していない小屋もつららは小さい。つららを見比べると店舗のような暖房ガンガンで断熱材が少ない建物が大きいことがわかるだろう。

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コメント

  1. kei より:

    エアコンの設定についてです。緑の家の場合、25℃強風下向きを基本使用条件としているのでしょうか。やはり自動風量よりも強風固定が室温が安定しているのでしょうか。

    • Asama より:

      Kei様
       
      エアコンの設定ではどこにどのモードで使うかで風量設定が違います。

      暖房の場合は風量最大が基本です。但し床下エアコン以外では設置場所によっては自動風になります。最大風量が基本なのは、1.床下の場合静圧の確保、2.サーキュレーターの用途と兼用、3.熱交換率(効率)のアップです。

      冷房の場合は、自動風が基本です。理由は最近のエアコンは以前とは違い、自動風でも除湿できる顕熱比の運転を多く採用している事と、エアコンの機種ごとに特性がちがうので、メーカーがその機種に調整したアルゴリズムで運転する自動風が最適化された顕熱比を生かせるからです。除湿運転時は設置場所にふさわしい風量が基本で次ぎに自動風を推奨します。設置場所を中心とした場合は音と気流感で運転風量を決めます。

      室温の安定は断熱性能に大きな影響を受け、エアコン風量だけきまるものではないので一概に申し上げられませんが、強風のほうがサーキュレーター代わりなるので安定しやすい(ムラがすくなくなる)といえます。その一方気流感が増える点には注意が必要です。

  2. hachikoku より:

    入浴時に室外機の盛大な騒音が気になり、入浴後に湯船の残り湯をバケツで3杯室外機に振りかけてきました。本日の点検時に気のなる事を申告しておいたのにまったく対応してありませんでした。エアコンの保証書に記名してある工務店とか、サービスマンの対応とか失望してますが、他に選択肢がないのでというあきらめはいけませんね。プライスダウンの代償かもしれませんから。工務店選択のSOWにきちんと条件を記載する事が必要だと思います。