お風呂CF(循環ファン)こそ無難な象徴。その2

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早く乾かしたい時は扇風機を使うよね。

お風呂CFで排気用換気扇と決定的に違う事がある。それは・・・

乾かしたい洗濯物は扇風機の前で風にあてるはず・・・。すると早期に乾く事は共通認識。

乾かしたい物に風をあてる方向であるという事。排気用換気扇と風向きが違うのである。

排気用換気扇は風ベクトルが乾燥したい床や壁と逆向きなので、乾かしたい壁床表面に気流は起こらず、濡れた物の表面にできたRH(相対湿度)100%の空気バリアーを壊すことができないが、CFなら風ベクトルは乾燥対象物に向かうので、その空気バリアーを壊すことで早期乾燥が可能。

例えば・・・洗濯物を乾かしたいときに扇風機の後ろに洗濯物を置くことはしないはず。風があたる事で物は早く乾く事を経験的に知っているから。願わくはこの排気用換気扇とCFを研究機関でCFD解析(当事務所には無いので)してもらいたい。

扇風機の後ろに洗濯物を置いてもほとんど影響がない(乾きにくい)事は知っているはず。

浴室になぜ換気扇を設置するのかをじっくり考えれば、浴室の早期乾燥が第1目的ある事は誰もが納得すること。それなら風ベクトルは乾燥したい物にあてるのが基本中の基本。それをそのまま行っているのがお風呂CFなのである。

欧米のお風呂はトイレと同じ空間が多い。これはダーティーゾーンであるが、日本の浴室ではないこと。

思い込みとは技術者として最も怖いことでお風呂場が排気がされなくても問題ない。浴室の空気が汚いというのは欧米のトイレ風呂共存文化であり、日本の風呂は湿気の問題さえ処理※できればお風呂場の空気は決して汚くない。換気はダーティーゾーンから排出する事は正しく、もしお風呂場はダーティーゾーンではないとなれば他の所から排出すればよいだけのこと。極小排気量を除くと入浴している最中換気扇を入れっぱなしで入りますか?一般的には換気扇は止めるはず。つまりこの行為こそ住人は汚くない空気と認識しているのである。ここまで説明しないとなかなか堅い頭では受け入れられないのがお風呂CFなのかも。

※高気密高断熱住宅で全館冷暖房しているときには湿気の問題はクリアーしている。夏期の排気型換気扇はCFに比べ10倍以上の湿気をもたらすし、冬期は換気量を他のところで増やせば問題ないことは実証されている。

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コメント

  1. porco より:

    冬場の浴室乾燥の際に室内の温かい貴重な空気を捨てながら乾かすのが惜しいので我が家では設計の際に浴室の換気扇が作動すると24時間換気のファンが一つ切れるように配線してもらいました。それでも無駄に室内の空気を捨てることには変わりがないの、思い切って浴室の換気扇は止め(シャッター付の換気扇)風呂の入り口に扇風機を置き空気を送り込むことで浴室を乾燥させると素晴らしい速さで浴室が乾燥したのです。おまけに石鹸のいい香りも楽しめます。
     ※浴室に扇風機で空気を送りこむと浴室内の空気は室内に出てきますジェットエンジンの逆噴射のイメージです。
     また湿った空気が室内に流入することによる湿度の急上昇は窓の結露が急に発生しないことから特に心配しませんでした。
     これを浅間様が理論だてて有効性を証明してくださり、それがCFファンの源流になるとは嬉しいです
     扇風機なら我が家のように手軽に設置できますので、まずは効果のほどを実験してみると良いかと思います。
     我が家では暖房を入れない時は風呂場の換気扇は稼働しています。
     また冷房時にはお風呂場は完全に室内から切り離し換気扇を回し、浴室の窓を少しだけ開き外から入ってくる空気の速さをできるだけ加速させ浴室内を乾燥させています。浴室の分だけ冷房しなくてよいのでエコノミーかなと思いましたが夏場のCFファンの効果もあるようなので今年の夏は換気扇は使わず扇風機を使いで実験してみたいと思います。
     

  2. mkt より:

    こちら榛名の家は太平洋側ですから、新潟県より外気は乾燥気味。
    ですが室内干し・浴室の湿気を散らすCFのおかげで浴室はすぐ乾く(掃除時間かなり短縮)、室内の相対湿度は上がる、と良いことずくめです。
    引っ越す以前のジメジメしたなんとなくカビっぽい浴室のイメージは変わりました。天井に水滴ができるなんて今は考えられません。まして室外に出すなんてもったいない!
    また、CFの相乗効果なのか、超高断熱と相まって、洗面台の鏡も風呂から出た後今まで曇ったことがありません。鏡の曇りは心配しておりましたが杞憂でした。浴室内に鏡は設置しませんでしたが、あった場合は掃除も楽だったでしょうね。

  3. Asama より:

    上山の住人様
     
    何時もコメントありがとうございます。
    私もCFは「緑の家」に限らず自宅、事務所、別宅とあらゆるところで活躍しております。

    ところで・・・家の大きさに対し住居人が少ない事と、上山の寒冷気候(真冬はほとんど氷点下)からやはりRH(相対湿度)は25~30%なのですね。新潟の平場でお風呂CFを使っている「緑の家」では22~24度でRH(相対湿度)45%以上にもなるときがあります。何時もiPhone天気に上山の地域をいれて確認しておりますが、流石に寒いですね。

  4. 上山の住人 より:

    実際に緑の家に住んでいると、お風呂場の乾燥はこれ(浴室CF)に限ると、本当にそう実感しています。もともと冬季は緑の家だと湿度がかなり低め(25~30%)のため、入浴後3時間もすると、ほとんど乾燥しています。浴室乾燥機なんてもっと時間と電力がかかるので、本当に助かっております。