先週、長岡市の今朝白町の家の地鎮祭が執り行われた。私は先約があり地鎮祭に列席出来なかったので、設計担当のスタッフMが参列させて頂いた。
東西に長い町屋型式の敷地であるため、建物の長細くなっている。地鎮祭の時刻がお昼時分であるにもかかわらず、ご覧のとおり隣宅の陰で半分以上は日がささない。そこで光庭を設けるオーソドックスな手法を用いて1階の家族の間に光を導く。ただ「緑の家」の場合はこの光庭が内部の吹き抜けと、外部の光庭2つとしている点が少しちがう。
この大きな吹き抜けを家の中央に設けたため長手方向の耐力壁が南北の外壁に集中している。その上耐雪2.5mとなることから梁仕口にかかる引き抜き力が異常に高くなり、一仕口2つの金物の耐力で応力を受ける計画となっており、一部540mmもある梁背が5本以上となる。多分上棟したら少し驚くような梁背。
そんな工夫した今朝白町の家は、雪の降る前に基礎工事から屋根、外装を行い、真冬中は室内工事を集中して行う予定。今年の冬は山は雪が降り、平野部において小雪になることを願いたい。