制振装置

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三井ガーデンホテル仙台のホームページから

建物の揺れを軽減する制振装置の誤作動で、何もないときに建物が揺れるという不具合が仙台のホテルで起きたそうである。

この件については、ホテルが制振装置を間違った運用をしていなければ、ホテル側には寝耳に水で、責任はない。機器を設計施工したと思われる三菱重工さんに責任があるのだろう。しかし、高さ81mもある高層建築をいとも簡単に揺らすことができる(宿泊客から消防へ緊急連絡があったそうである)のに私は驚いた。この制振装置は、住宅用で使われる制振装置と全く別物のアクティブ型で、電力によって風や地震時の揺れを打ち消すような揺れを自発的におこせるためであろう。住宅用はパッシブ型で、地震時の揺れをダンパー作用で熱に変え揺れ低減をするタイプなので、電力などの動力は使わないためこのような事は起きない。一方、制振装置の多くがゴムやオイルシール部材などのパッキンやを使っているので、一般的にはアクティブ型でも有期限となる。このところが、耐震部材の合板や筋交いと異なる。

来月になりすこしブログに取り組む余裕が出来たら、毎年恒例の建築学会で発表された論文(大会梗概集)についてご紹介していきたい。

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