2022年建築学会の学術講演梗概集から⑧ 環境 古民家リノベの空気環境 その2

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前回に引き続き古民家リノベの空気環境である。今回のその2では・・・

「住環境の微生物と物理化学因子、住まい方の関係」についてである。その報告内容で今回は特に興味深いところはなかったが、次回のテーマに心がおどる。

次回のテーマはまとめにあり・・・

「現代住宅の(エアコンによる空調している住まい)微生物群衆構造、また暖房器具の違いやエアコン内部のカビなどを調べ、古民家との違いを調べる」

とある。これはワクワクするテーマである。

ずいぶん前に申し上げた私の仮説では「家の建替え※の主たる物理的原因はカビとカビ臭である」と思っている。そのためにもカビ状況がどのようになっているのか、その原因はなにか?がわかると、カビ・カビ臭を抑える住まいこそ、この梅雨という高湿日本における長寿命住宅の必須条件になるかもしれない・・・そんな期待があるからである。
※建替えとは現在ある住宅を壊して同じ場所に新たな建物を造ることで、新築住宅の中のある程度を占める。引っ越して住まいを変える住み替えと異なり、家を新たに造る主原因となった範囲が狭くなり、新築を行う理由がはっきりする。

本報では古民家と現代住宅の微生物の採取と室内外温湿度調査から始まっておりその実測結果だが下のとおりと載せてある(微生物菌類は冒頭の図)。

当然その内部環境に違いがあることが本報では書かれているが、それ以上はないので次回に期待する。しかしここで興味がわくのは12月21日に紹介した下の論文内の古民家リノベ住宅床下で多く見つかった細菌類とこの論文内の古民家で採取された菌類との相違があるのだろうかということ。

2022年建築学会の学術講演梗概集から⑦ 環境 古民家リノベの空気環境
岩手県のある古民家を裸同然から造りなおし、現代の高性能住宅にリノベした室内温湿度環境と浮遊微生物の測定の報告を...

そして古民家が放つあの独特の匂いの元菌はなにか?ということである。

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