提言17 今後の窓ガラス選定は紫外線カットが中心。

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① 超高断熱はCO2削減ではなく、将来のエネルギー高騰時のため。2007

② 原発は廃棄物処理ができないから反対。2009

③ 関東以南では熱交換換気より高効率エアコンで回収。2010

④ 温暖化防止(特に地球に優しい)の美麗句はやめて、大事に精神を。2009

⑤ 少子化対策は必要なし。それより少子化でも経済が回るような政策を。2010

⑥ 家の長命化は「サッシの取り替えの納まり」から。2009

⑦ 日本では家の超長命化(超長期住宅)は目指さない。2012

⑦-2 フラットスラブのべた基礎が標準 2013

 風呂換気扇は不要になる 2013

⑨ 超高断熱の家にはドレーキップ窓が基本 2014

⑩ 通風はカビの危険増(新潟の基礎断熱の欠点)2015

⑪ 網戸必要無し 2015

⑫ 家の性能が下がるので24時間除湿をする。2016

⑬ 「日中の通風(風通し)では室温は下がらない」2018

⑭ (予言だが )エアコンはバックアップが必要になるが代用 2018 

⑮ お風呂、トイレに窓はいらない 2020

⑯ 空き家の傷みを抑えるためには換気を止め除湿する事 2023

⑰ 今後の窓ガラス選定は紫外線カットが中心。2023

上は過去20年の「緑の家」の提言

建築から離れた提言の②と⑤を除くと、上のいずれの提言も時代の一歩先をいく思考によるものと自負できる。18年前から始まった「緑の家」の提言シリーズは17題目として2年前から唱えている「今後の窓ガラス選定は紫外線カットが中心」としたい。

「緑の家」の窓ガラスは数年前から紫外線をカットすることをガラス選びの最も大事な条件としてとらえている。今年移転しリノベした事務所の大窓は、紫外線カット率が95.3%のトリプルガラスで、わずか4%の紫外線しか入ってこない。その影響を見るために、6月7日に新品のヒノキの板を窓際のブラインド内設置。同じものを一般の展示棚において40日間様子をみた。

ブラインド内設置。ほとんどの時間ブラインドは閉じたままであった。

たった40日間でこの違い。これは紫外線を95.3%もカットするガラスなのに、それでもこの違い。

これを見ると如何に紫外線カットが肌に優しいかわかるだろう。たった4%の紫外線の通過だけでこれだけ差ができるという事は、30%も紫外線を通過するガラスならもう想像したくないほどの影響を受けているだろう。ガラスによる紫外線カットは無難な家造りともいえる。しかしながらブラインド効果も凄い。白色の金属ブラインドであるが、多くの紫外線を再び窓外へ反射しているのだろう。そうでなければこんなにピンク色が残ることはないだろう。これは金属のブラインドだけでなく厚手のカーテンも同様の効果が期待できる。

ここで新ためて提言をする。

「今後の住宅の窓ガラス選びは紫外線カット率が中心になる」

窓を選ぶ設計者は当然熱貫流率や遮熱率も今まで通り大事な性能だが、ここに紫外線カット率も必須な要素として加わるだろう。

黄色アンダーラインがお勧め。特に日射遮蔽タイプなら合わせガラスより価格が安価で95.3%のカット。

上はエクセルシャノンのカタログであるが、最近のトリプルガラスは日射熱取得はESクリアー以外は日射遮熱タイプとなっている。一方ペアガラスはグリーンのみ日射遮熱タイプになる。紫外線を考え、冬のオーバーヒート、夏の熱負荷を考慮するとお勧めはグリーンの一択である。

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