下は先日の薄曇り空の伊達の家での温室の熱画像である。
iPhoneにつないで熱画像を撮影できるFLIRONE(2016年製)は絶対温度の正確性が疑わしいので何時もピンポイントの表面温度計とセットで測る。FLIRONEは黒以外では3度ほど高めに出るのに真っ黒な石を測ると意外と正確に温度が測れていた。
ところがこのFLIRONEの調子が最近よくなく暴走してスイッチが切れなくなる。しかも画像に縦線が入るようになった。寿命なのか?使った回数は100回もなく、効率が悪い機器で有る。
昨日は盛大な霧が磐梯山あたりで発生しており幻想風景も見られたが、眩しくも有り結構大変だった。
ところで・・・
以前ご紹介したとおり伊達の家では完成前にダクトを交換する事になった。これは図面の読み違いで現場では指定ダクトより二廻り小さい径で配管されていたので、圧損が大きくなりすぎてダクトや本体が盛大な音をたてていた為である。
「緑の家」ではダクトの径は最低100Φだと考えているが、これは「緑の家」の換気の考え方にある。つまり少ない風量を小分けで沢山の位置から吹き出したり、吸込んだりするのではなく、吹き出しは個室に集中し、吸い込みはユーティリティーに集中させることでダクトの長さを少なくしている。一方最近はパナソニック製の純正ダクトが50Φのもあるようで、小分け計画の換気施工であると巷では重宝されているらしい(径が小さいと梁下配管施工が楽もある)。
1階は3半で2階は4半と少し余裕のあるダイヤル位置となった。
たかだか換気計画であるがしっかりとした考え方が必要で有り、超高断熱高気密住宅では重要な設計となる。