食洗機の素材と部品の寿命

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事務所で14年以上使用していた据え置き型食洗機が壊れた。原因は給水電磁バルブの寿命である。今回は新築時に採用されるビルトイン型食洗機の話題ではないので、興味ない方はスルーしてほしい。

壊れた日立製食洗機 2003年製。裏面もステンレスがほとんど。

比較的長く使えた家電である。このころ発売された家電が長く使える最後のあたりで、近年の家電は10年持てば良い方で10年以内に壊れることが多くなった気がする。

ステンレス製の外皮なので16年経過とは思えないくらい綺麗。

しかも素材は内外共にステンレスで造られており、傷は無論、色あせもほとんどなかったので、いつまでも使えるような外装である。

庫内はステンレス貼りで、カゴもステンレス。大きな傷はつかない。ただ安物の食器は傷がつくことがある。

結構手荒に扱ったが壊れたところは給水電磁弁のみといってよい(一部樹脂パーツは壊れたがほとんど影響がなかった)。製造中止から10年以上経ており、既に部品はなく修理できない。古い洗濯機でもこの小さな電磁弁の部品不具合で破棄することが多い。

新たな食洗機だが事務所の炊事場は古いタイプのキッチンセットのため、現在主流のビルトイン型食洗機が入らない。そこで再び新たな据え置き型食洗機を購入する事になる。

ところが・・・

15年前は据え置き型食洗機でも5社以上の大手メーカーから発売されたいたが、現在はパナソニックさんだけが発売しているのみ。メーカーの選択の余地無しであるため価格も高い。食洗機は自分の使う食器に併せて選ぶ事が肝心だが、パナソニック一社なら中の食器の配置構成は同じ。どうせ選べないなら新品で無くとも良いのでヤフオクで購入する事にした。

パナソニック製食洗機 2018年製。ほとんど樹脂製。

購入したのは2018年製のエコナビのついた中機種である。中古でも使用回数が少ない方が良いことは違いないので、使用回数が表記されない食洗機では一般的に少ないと思われる昨年の機種を選択した。

しかし実物を見て操作すると気に入らないのが操作表示の方法。新たな機種は下のように一つごとに透過する表示で残時間も表示されない。

操作表示は透過型であり、マルチタイプではない。

15年前の機種は残り時間が表示され、いつ取り出して良いか直ぐにわかるので、炊事場で待機しやすいし計画がたてられる。

中央にマルチタイプの表示窓があり、進行具合と残り時間がよくわかる。

デザインは新機種の方がスッキリしていて好感が持てるが、現在の工程と残り時間の表示できないのには閉口する。

また・・・

事務所なのでコップや茶じゃ椀が多くを占める。そこで以前の日立の食洗機では内部カゴはそれらが一杯載せられたのが選択のきっかけにもなったのだが、パナソニック製では日立より庫内は大きそうなのにどんぶりや茶碗などが優先されているようでグラス類は使いにくい。

わずか2cm程度の外皮の日立製食洗機。15年前から現在主流のスリム型を採用していた。

外皮(箱の壁)は3cmを超える。

しかも・・・外箱の厚みがあり外径が大きい割に中は狭く見える。これは退化だし、やはりライバルがいないと改良の頻度はさがるのが残念。

外高はほぼ同じであるが背の高い物もは入り、奥行きを抑えた日立製(左)と奥行きはゆとりがあるが、高さが低くなったパナ製(右)。

私でも15年使うのだからメーカーとしては台数が頭打ちになったので結局パナしか残らなかったのかな・・・。唯一先回の機種より確実に優れているのは音の静かさである。

最後に食洗機はビルトインでも据え置き型でも壊れやすいのはこのような水圧がかかりそれをバルブ(ゴムパッキン)で制御する部分である。15年経ってもそのような部品が比較的ある海外製(ミーレ)に人気があるのはわかる。カゴを除く庫内のほとんどがステンレスで出来たミーレは安くないがこんな時に慣れ親しんだ食洗機を使い続ける事ができる・・・修理費は安くないが何故かそこが良いと納得出来るかも。

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