その日の最後、お風呂からでるときに、壁に飛んだ石けん泡を「水で流しますか?」それとも「お湯で流しますか?」
これから新潟県ではカビの生えやすい第二時期=梅雨になります(第一時期は冬ですね)。
そこでネットのニュースを見ていたらある建築士が「お風呂からでる最後の人は、壁に冷水をかけ石けんかすを流すと同時に壁を冷やしてください。湿気が減りカビ防止になります。」・・・
はぁ?
全く反対!カビ防止なら壁の水分を早く飛ばさなければなりません。つまり乾かさなければなりません。その時水をかけると、水分が気化するのに必要な熱がなくなります。正しくは「熱いお湯をかけて石けんかすを流し、換気扇をON!」が一番早く壁が乾きカビ防止です。
当たり前ですね。お茶碗をお湯で洗った方が水で洗うより早く乾きます。
食洗機で洗い終わったら、扉半開きで(換気のこと)直ぐ乾きます。これは食器が熱湯で暖まっていて、水滴に直ぐに気化熱を与えることが可能だからなのです。すごく単純な科学です。乾くには基本的に「熱」が必要なのです。折角熱気で暖まっている壁をわざわざ冷やすなんて「・・・・・」ですよ。
建築士が湿気と結露のことわかっていないのです。お風呂場の壁が入浴中にびしょびしょになるのは、壁が冷たいから結露するのであって、壁が暖かかったなら水蒸気でかすんでいる風呂場の壁でも結露はしません。どうも「暖かい部屋」=「結露する」と勘違いしているようです。
だから「壁を冷やす」=「温度がさがり湿気がなくなる」と間違って思い込んでいるのでしょう。
その発想だから冬でも風呂場の窓を開け冷たい空気を入れたがるのでしょう。
冬は窓を開けるより、室内の暖かい空気で気化熱を与えながら換気をする方が早く乾燥します。
コメント
nor様
ご投稿ありがとうございます。
素早い返信でまるでツイッターみたいですが、たまたまブログを書いていたものですから・・・
さてもし仮に水道水の塩素でカビが防げるなら、
その水を飲む私達の腸内の菌(善玉、悪玉)も一掃されるでしょう。水道水に入っている残留塩素は極微量で、防カビ効果があることはないですし、そんな防かび効果がある水道水なら絶対飲みません(笑)。多分防かび効果と水道水はカビが混入していない基準で作られている事の取り違えでしょう。
ネットの情報は様々です。悪意は無くても間違っている説明は沢山あります。気をつけたいものです。
現在新築の計画をしているnorと言います。
ブログは参考にすべく大変興味深く読ませていただいております。
さて、表題の件についてですが、どこのHPで読んだかは忘れてしまいましたが、冷たい水の意図するところは、水道水の塩素に防カビ効果を期待する物のようです。
「冷たい水」に防カビ効果があるかどうかは解りませんが、早く乾燥させた方が効果がありそうだなと思いました。