こちらの本所リバーサイドの家はBグレードの仕様でUA値は0.26w/m2kで最高等級7を長期優良住宅を取得し当然G3基準内で高い断熱性能である。
地盤調査で孔内水位が0.5mとあり、その確からしさが持ち越しとなっていたが、本日地盤改良を行ないその際に空堀を行なって頂きその穴から本当に水でみたされた粘土層があるのかを確かめると・・・
長時間観測はしていないが、水は2.5mまで特にわいて出てくることはない。締湿り始めがどの程度になるかは不明であるが、標高(海抜)2.5mある地域なのでそんなに浅い位置で水が満たされることはないと踏んでいたが、そのとおりであった。これで安堵してベタ基礎の標準基礎断熱Bグレードの仕様でも暖房代が高くなる可能性は低いと思われる。
今回の地盤改良は地面から約10m下までセメント混合性の杭を38本つくりそれらで地盤補強するという工法である。15mまで支持できそうな地質がないところが河川横の土地の性状なのであろうか。最近の中では最も長い改良杭になる。
この観測で先日お伝えしたとおり、
孔内水位(SWS)≠地盤面下水位となり、目安にはなるが水が溜まっているようなそんな見方ではないことがわかる。そもそも地盤面下の水位を測ることは難しいらしく、SWSに交流式比抵抗水位計を使っても確実とはいえないようである。
よって基礎断熱方式は「緑の家」Bグレード標準でおこない、強化するならスラブではなく周囲強化のAグレード方式の方が効果的であろう。
ところで・・・現在実施設計が終了した長野県青木村(標高541m)では下の様にAグレードの断熱方式を強化した基礎断熱方式としている。
上山の家のような完全に外断熱ができればもっとよいのであるが、気候とコストのバランスでAグレード強化型にしている。