超高断熱の家 西裏館の家の工夫③ 庇とは・・・

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ある土蔵倉 奥まった開口部と庇。上部は開口部は大屋根がすぐ上にあるの庇は省略されている。

超高断熱の家 西裏館の家の工夫② 窓の位置 の続きです。

これを見て頂いている建築関係者は凄くためになるはずですが、私の本来の目的である「建て主さんへの公開」としては、難しくてわかりにくいでしょうね。すみません。

外壁より引っ込んだ窓の下部分はこのようになってます。

矢印の木枠とガルバニューム鋼板(グレーの皿板)をはがすと、簡単に窓の「つば」※が見えるようになってます。 ※つばについては2をお読みください。

そして窓の取り替え時はこの部材を外すことで外壁をいじることなくサッシが外れます。

さて、この写真でおや?と思った方は・・・はいないでしょうか?やたらに隙間があります。これでは、今にも雨水が浸入して雨漏りになると心配させることでしょう。

そこで・・・

SSプラン 奥まった樹脂サッシと庇。外壁はガルバニューム。

上の写真のように窓と庇がセットで来ます。

高密高断熱推進者やエコ住宅推進者は、庇を単なる「日よけ」としてだけとらえている方がほとんどです。しかし、庇の本当の役目は・・・

冒頭の写真のように雨漏れの防止なのです。

アルミサッシがない土蔵は古来のからこのように庇又は大きい屋根がセットで取り付きます。これは決して日よけではありません。なぜならこの窓は普段内側から木戸で日と風が入らないように閉まっていますから。

となると大事な役目は・・・雨水の浸入防止です。

そして窓の位置を見てください。奥にあるでしょう。木製サッシなら下の写真のように相当奥に来ます。

SSプラン 更に奥まった木製サッシと庇。外壁はガルバニューム。

雨が多いため、また雨漏りで家が腐らないように・・・

この開口部デザインこそ、日本のオリジナル建物文化です。

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