骨休め データの見方で変わる印象

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グラフ出展は朝日新聞から

データは見出しによって全く違う印象を与えます。

今日の報道で発表されている「電気事業連合会」が出した上の資料ですが、

本当に恣意的な見出しの付け方で、マスコミもこのまま解説なしに出している事が今の日本を物語っています。

さて、恣意的な見出しとは・・・

「石油火力、27年ぶり原発を逆転 11年度の電力割合」・・・

この見出しは「石油が27年ぶりに原子力を上回る発電量だった」ということですが、石油の増え方をよく見てください。たった4%増えただけ・・・。嘘は言ってませんが、別に原発の割合が下がっただけでしょう。それだったらLNGの増え方が大きいですね。

よく見るとこのグラフのもっとおかしいところは、2011年の各割合を足すと

LNG40%+原子力10%+石油12%=62%

あれッ100%にならない・・・

そうです。ここに石炭とその他の発電方法がきます。

大凡石炭が32%でその他(水力、地熱、太陽光など)が6%くらいでしょうか?

今は石炭とガスが主要な発電で、石炭もガスも豊富にある資源です。特に石炭は中東に偏って輸入しているわけではありません。つまり先日首相が「中東の不安要素のもあるから原発再稼働したい・・・等とも言ってました。その石油のことをフォローするような見出しが何となく恣意的です。既に石油での発電はたった10%程度・・・。

データは使い方でどのような印象にもなります。私がこのグラフから見出しをつけるとしたら

「原子力発電依存度大きく下がる」

でしょう。そしてここには必ず石炭の推移も載せなければおかしいはずです。流石、電気事業連合会ですwww。

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