青木村での配筋検査

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緩い斜面の平坦部分に計画された青木村の家

本日長野県小県郡青木村での配筋検査を行うために伺った。

7日前の天気予報では雨100%でこれは流石に雨の中の検査になるかなと思っていたら、前日に午前中は曇りのままだったので、少し早めに事務所を出て9時30分には現地に着いた。

外周部は凍結震度のため深く掘削しておりいつもフラット基礎ではない。

標高530mで冬は内地特有の放射冷却で氷点下10度以下に下がる地域。しかしながらこの地域の凍結震度を行政では定めていないので、上水管の凍結予防の500mm以下を基準に、こちらの基礎もGL-500が基礎下端でさらに捨てコン、クラッシャーランで‐170としてトータル670の凍結予防措置を行っている。

すると基礎の立ち上がりが1600にもなり結構大掛かりに型枠が組まれ、さらに外部階段で階段下のシロアリ予防と有効利用を考え、RC製の階段とするためそちらの基礎立ち上がりは約2mにもなる。このため当初スラブと立ち上がりの一体打ち込みは外周部だけにしてほしいと、基礎屋さんから申し出があったが、打ち合わせをしていく中で、先回の熊本県での話や、内部基礎スラブがフラットになる単純さから、何とかできそうということで一発打ち込みを行うことになった。地域柄様々な形態の基礎を施工するためだろうか、ありがたい。

GLより500以上下がったところが根切底。したがって上部の1050と合わせると1550にもなる立ち上がり。
こちらは上部がさらに400高いので1950にもなる階段部分。

「緑の家」仕様でのBグレードであるため、せん断補強筋はなくフックが無い基礎仕様。しかし基礎立ち上がりに外断熱を施し、また樹脂サッシ類はエクセルシャノンさんの最も高い断熱性能を誇るUFシリーズをすべてに使っているため、長期優良住宅の申請ではUa値0.21w/m2kまで高くなりこの地域の等級7(0.23)より10%程高い断熱性能となっている。またUFを使うことで最も結露しやすいサッシ枠も心配が殆どない。

ところで・・・本日は上信越道で長野県に入ったのだが、そのとたんあちこちから煙が上がっているのが見える。これは火事ではなく焼却の煙。数代前の県知事から現在まで、カーボンニュートラルである森林の利用として薪ストーブやペレットストーブ等推進していること、また有名な果樹県でもあるためその剪定木を焼却処分が一般的に行われることで、煙が上がる光景が日常的になっていると感じた。今では新潟県ではまずお目にかかれない風景である。また同じ上信越道でも長野県の県境をこえて15㎞くらいはいると途端に路面が悪くなり、車内で飲み物を飲むことに苦労する。これはやっぱり凍結することが多いからなのであろうか・・・。

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