栃木県の足利市の家富町の家に現場監理で伺って来ました。
屋根も全て終わり、付加断熱部分であるフェノバボードを張り終え、サッシの取付けになります。「緑の家」独特のダブル胴縁やサッシの取り合いなどをチェックしてきました。
家富町の家の屋根は寄せ棟・・・。
これはご紹介しましたが、近年大容量ソーラーパネル設置に対応した片流れ屋根によって、町の景観も変わろうとしているなか、寄せ棟は古都らしい外観です。
足利市といえば鑁阿寺と足利学校です。
その鑁阿寺にある重要文化財指定の経堂・・・。見事な寄せ棟(方形)で、国宝である入母屋の本堂に対しまた違う美しさをそなえております。
下屋瓦中央が面白いなと思って近寄ると・・・
雨樋がないため水が下屋ではね、それで屋根が傷まないように2重の瓦になっております。こんな敷き方は初めて見ました。
しかしもっとびっくりなのは・・・
この鑁阿寺には国宝建物があるのに・・・
境内は自動車が自由に入れます。
このタイヤの跡は次の雨でなくなる。この繰り返しなのだろう。ちょっと前までは子供達が境内で野球でもやっていたのだろうと思わせる町との馴染み感。
これには驚かされましたが、実はこの考え方が私は好きです。
つまりこの鑁阿寺は市民が自由に出入り出来、町の一部として馴染んでいるからなのでしょう。境内に入って来る自動車もホントゆっくりで、これなら事故の心配もない・・・配慮しながら車と人が同居する・・・昔の日本のモラルを見ているようです。
町全体がこのような雰囲気なのであえて今の所、自動車を無理矢理この境内から追い出す必要がないのでしょう(勝手なアサマの思い込み)。
話は戻り、現場はスムーズで流石高気密高断熱の施工会社さんです。
「緑の家」は基本的に筋かいの耐力壁を使います。これは以前ご紹介したとおり、「緑の家」では廃棄処分時に使い回しができる(再利用)材料が好みなのです。