2017年 5月 緑字追記
床下暖房を夏期でも使うと温度ムラがなくなるので気持ちよいと言う事が推定される。超低湿だけが気持ちよいわけでない。
この3日間の床下暖房する為に暖房モードで運転した吹き出し空気の温湿度
床下暖房用エアコンが夏も活躍する事ができます・・・。
先回からお伝えしている
「床下暖房用エアコンを夏も暖房で使っちゃおー」
ということで実測データが取れました。
まずこの活用方法は、「緑の家」でも一般的に薦められることが出来るとわかりました。
床下は新築後3年くらいは建物直下の地面の温度がまだ安定していないので年間を通して熱が逃げる事がわかります。
夏は冷やされてよいのでは?
との考えもありますが・・・
上部グレーはカビの発芽域。この湿度では容易にカビが発芽する注意すべき環境。
こちらは一般的な基礎断熱工法で特に通風を積極的にとっている(エアサイクル工法)家の同じ日時の実測です。外気より絶対湿度が少ないですが、相対湿度が常時85%以上・・・。
つまり冷やされた床下に、梅雨時の湿気た空気が入り込めば・・・
当たり前のように湿度はあがり常時85%以上、
場合によっては直ぐにカビが発生したり、最悪結露してしまいます。
この実測結果を見て、家の中になる(特に床下エアコン使用住宅)基礎断熱住宅に通風は厳禁(家の中も含め)と思うのは私だけでしょうか?
基礎断熱工法が生まれたのは本州のようなカビ文化から少し離れた北海道だった事をしっかり認識しないと、20年後にはカビだらけの床下が出来てしまいます。
「緑の家」では・・・
18年以上前から基礎断熱をして且つ通風を推奨していませんし、昨年からは網戸も標準ではなしにして設計しております。一度もHPで通風は薦めていないのが自慢で、このため多くの人から通風を薦めない設計者は異常・・・とも言われましたが、私はカビが嫌いなのです!
思った通りの結果なので特にびっくりはしませんが、
この時期にも床下「暖房」をするともっと快適になる事がわかりました。
あっ・・・間違えないでくださいね。この新潟県ではという事で、必ず地域性がある事を誤解無きように。
こちらの上のグラフは6月末に床下エアコンで適時暖房運転をした時の床下の温湿度の変化です。
一方こちらのグラフは期間は2週間と長いですが、同時期の床下エアコンで暖房ではなく冷房除湿している「緑の家」の実測です。
床下エアコンを除湿モードで運転させると、湿度は65%以下で安定しておりますが、この時期でも徐々に床下内の温度が下がります。一方暖房している床下は上の図のように一定温度と湿度を維持します。
今回なぜ暖房モードを薦めるのか?はこの表面温度を見て頂くとわかりますが、除湿運転だけですと18℃しかありません。
一方床下をこの時期に暖房運転されたスラブ表面温度は・・・22℃以下にはなっておりません。つまり・・・床下内の温度ムラが解消され相対湿度のムラもなくなるのでよりカビが発芽できない環境になります。
コメント
江の島様
〉具体的には暖房の設定温度は何度ですか?
遅レスで申し訳ありません。
設定温度は室内温度や機種によっても違うのでケースバイケースです。
「緑の家」では24度から26度の範囲でお伝えしております。快適性は確実にupするとの報告です。
24時間空調は暑さ知らずでカビしらず・・・今の生活スタイルにマッチする最適な暮らし方だと思います。
当方も兵庫県でダイキンの床置きエアコンで半地下にした状態で冬は床下エアコン、夏はLDKの除湿エアコンとして使っていますがイマイチ除湿できていないのでこちらのブログを参考にさして頂き、今年は小屋裏に日立の4キロの最上位機種を購入さして頂きました。
去年までは雨の日で窓を開けていたせいで革靴や革ジャンがカビの被害にあっていましたので今年は晴れの日以外は締め切ってそろそろ24時間エアコンを考えております。
具体的には暖房の設定温度は何度ですか?