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貝の化石

27日(日)は、久しぶりに自由な時間が取れたので娘と貝の化石を探しに行った。自宅の寺泊周辺の情報をネットで集めようと思ったが見つからず、事務所のある三条で検索するとあるコメントを見つけた。現在教育委員会で考古学を業としている方のコラムである。その人は、私の古い友人のお兄さんで、よく車を貸してもらい、その友人に乗せてもらった記憶がある。コラムは、考古楽から考古学になる経緯が記されている。40年も前の子供のころの出会いが、今もはっきりと記憶されているらしい。その記憶には、考古学の面白さを語る大人がいて、その事がその人の将来を決めたと言ってもいいほど、衝撃を与えたのだろう。改めて人生には「好奇心」と「出会い」は大切だということを感じさせられる。(無論少々のお金も・・・)

ということで、私と娘は私が子供の頃に貝の化石見つけたことのある道心坂の崖へ向かったのである。35年前の当時とは違う風景であったが、その崖はやはり今もあった。ただその崖までは、草が生い茂り、落ちると生死に関わるとても危険な場所があったが、躊躇せずその崖を2人で目指した。スコップ片手に掘り返すこと数分で、

  小さな貝の化石は見つかり、30分で十数個の破片が見つかった。娘は大喜びで慎重に持ち帰り、現在部屋に飾っている。 2007.06.11追記・・・左の写真の赤い線のところを手で割ったものが右の写真。すると赤い丸のところに直径15mm程度の二枚貝の化石が出てくる。


大変な一週間

先週は、私的な事ながら母が原因不明の嘔吐やめまいで病院をあちこちと渡り歩き、そこで私は風邪をもらい激しいせきが続き、そしてなじみの施工会社が倒産するなど、肉体的、精神的に大変な一週間でした。色々あるそんなときこそ、普通に食事をとられることを感謝し、尚一層精進せねばと思っております。

  そんな慌しいなか、自家用車のプリウスがとうとう10万キロを達成しました。年間平均で1.3万キロですので、仕事に使っていても走行距離は少な目です。なにしろここ数年間は、寺泊の自宅へは週末くらいしか帰っておりませんので、通勤がほとんど無いのが良い事なのでしょう?「地球温暖化を対策」、「持続可能な社会」をめざす事は、極力移動するエネルギーを小さくする事も重要なのですね。


海岸の清掃

タイトルとは関係ないが4月29日は、「昭和の日」。昨年は「緑の日」と呼び、20年前は「天皇誕生日」であった。昭和天皇が木をこよなく愛したということから「緑の日」となった記憶がある。だから「緑の日」でもよいと思うのだが・・・。

さてこの日、朝8時前から拙宅の前の海岸を含む寺泊海岸の一斉清掃が行われた。まあとにかく多いのが、プラスチックゴミ。生物分解がとてもおそくまた海水に沈まないので、海岸に打ち上げられる。今の季節は流れてくるゴミはほとんどだが、これからは観光客が置いて行く(棄てていく)缶ビール、缶ジュース、ビン、発泡スチロールがほとんどを占める。私の娘は小学校へ行っている。そこでは児童の全てがゴミを棄てる事が悪い事と理解しているし、棄てる事はない。ではどの段階で棄てるようになるか?大人(親含む)がタバコ、ちり紙、缶などを平気で棄てていることを目にしたときに、「なんだ、大人の言っている事は本当じゃないんだ。」とかんじたときである。大人が手本。親が見本となればゴミ問題は少しずつ良い方向に向くだろう。ボランティアの皆さん、近所、参加関係者皆さんお疲れ様です!!


IH調理器具のラジアントヒーターの注意点

本日、1年目メンテナンスで伺ったお宅で少々驚いた事を聞いた。IH調理器具も多くの人が使っいらっしゃる。当初IHの調理には使い勝手に慣れるまで数ヶ月必要だが、慣れてしまえば快適らしい。(すみません。私の自宅はガスですので・・・)ところが問題はIHヒーターではなく、中央にあるラジアントヒーターだ。このヒーターは、ニクロム線と同じ原理で、電線の抵抗によって発熱する。このため表面はIHとは違いしっかり熱くなる。つまり「のり」や「するめ」が焼ける。(IHでは焼けない。IHは鉄等の金属に反応し加熱するため)普通のガスコンロと同じように使える。このためIH調理器具のほとんどは、3個のコンロのうち1つはラジアントヒーターだ。ところが、このヒーターに制限が多く、やはりなべ底が、「まったいら」でないと時には、表面のガラス(トッププレート)にヒビが入り、修理する事になる。今回伺ったのは、アルミホイルの器に入ったうどん(直接火にかける物)が、販売されているが、これが厳禁なのである。アルミなべのでこぼこが、ラジアントヒーターで加熱するとムラになり、アルミが溶け、張り付いたアルミをとる時(なべを持ち上げる)に、トッププレートのガラスにヒビが入るそうだ。マニュアルには、アルミホイルの器に入ったうどんは調理不可と書かれているが、ヒビが入るとは書いてない。だから調理者はそうたいした問題ではないと思い、気にもとめずに調理するそうである。マニュアルになぜだめか、そうするとどうなるのか、書いてほしいものだ。制限の多いラジアントヒーターならいらないと、その人は言っていた。


プロとして陥りやすい間違い

本来なら「その3」をUPする予定だったが、急遽変更して、プロとして陥りやすい間違いについて自戒を込めて投稿する。

母(80歳)が一昨日から始まった、吐き気、めまい、下痢、微熱で、症状が悪化したため昨夜救急車を呼んだ。命に関わると思わなかったが、本人の強い希望で要請することになった。救急車で運ばれたところは、救急当直医のいる医師会館。夜9時30分までだったら診ていただけるということでその救急隊員の判断である。そして当直医に見てもらった。先生は開口一番私に、「昼間病院が開いている時にこなきゃーだめだよ!!今連れて来られても応急処置しか出来ない。検査しないとちゃんとわからない」と言い放ち、患者本人を安心させる言葉も無くその上、その先生は患者に触れることは一切なしに、隊員から引き継いだカルテ??のようなものに目を通して吐き気止め座薬を看護士に指示した。なんという医者だと思ったが、夜見て頂いているのでぐっと我慢。しかし投与してから10分もの経たないうちに、「これからどうやって帰るの?」と言うようなことを言うではないか?本人はまだぐったりとしているし、この医者は本人にも具合を聞こうとしない。確かに様々な人が夜救急で尋ねてくると思う。わざわざ夜連れてこなくても大丈夫と言うような人も多いと思う。しかしみんな心配だから尋ねてくるのである。本人が苦しがって動けないのに、「絶対」の判断が下せないようなら、転送するのが応急医の判断と思う。確かに結果からみると、ただの「風邪」かもしれないが、何しろ高齢で2日間飲まず食わずの患者で、起き上がることも出来ないため、救急車まで呼んでだのに、まだ苦しがっている本人を前に「どうやってかえる」は考えられない。この先生は経験豊かで、きっとこのくらいにならすぐに良くなると思ったのだろう。それが逆に仇となり、もう帰ってもいいよと言う事になる。がしかし、本人は苦しがっているし、もし検査しなければわからないようなら、やはり転送をすることを前提に考える必要があるのではないか?

さて、この問題は我々建築士にも気をつけなければならない。よくこういうたとえで先輩から教えられた。ある人が木造2階建て住宅を設計してほしいと依頼しにきた。要望として「2階に住む人がお相撲さん並に重いので床を普通より強くしてほしい」と言ったところ、経験豊かな建築士は「私どもの設計では、1m2あたり180キログラムまで大丈夫ですから標準設計で問題ありません」と言って技術的なことをくどくど言った。当然その依頼はキャンセルされた。尋ねてきた人は、心配だから床を普通より強くしてほしいと言っているのに、専門家は技術的なことだけを言って本来の要望を聞き落としていた。どんなに標準の床が強くてもご要望が「もっと強く」ならそれを受け止め実現すれば依頼者は喜んだだろうに・・・。大事な事である。気持ちを受け取る。大事な事である。

さてこの先生は「ここは9時30分までしかいられないのでその前にお引取り願いたい」のような事を言うので、私が「では私がここを出たらすぐまた救急車を呼びます」と言っても、「大丈夫だから明日もう1回来なさい」という。先ほどまでは「検査しないとわからない」と言ったではないか?まだ理解していない。ついには大きな声になってしまい、それを見ていた看護士さんが、「9時30分まで時間があるので、少し様子を見ていましょう」となだめにきた。となりで5分くらいしたら、看護士さんがきて、「救急車を呼びましたので、病院へ転送します」といいにきた。たった今まで先生は「家に帰りなさい」とのようなことを言っていたのに・・・。転送された病院の先生は、とても丁寧で、吐き出した内容物にも目を通し、「吐血しているので水なども吐き気が止まるまで控えて」と指示し、病院で一晩過ごすことになった。本人もようやく安心したようだ。


軒の出の無い建物

軒の出とは、外壁から屋根(時には庇や笠木)が出っ張っている寸法のことである。昔から日本の建築物は、軒の出をできるだけ大きくするように心がけた。これは、大きく2つ理由がある。1つ目は、軒の出=屋根が大きいとなるが、屋根が大きいと立派に見える。実際軒の出の大きい建物は、コストもかかるし、技術的にも難しくなりやすい。社寺仏閣は、屋根によって美しさが決定されると言ってもよいほど最も大事な建築の部分であり、時には権力等の象徴としてデザインされる事もある。2つ目は、外壁と窓周りを日射や雨から保護する役目である。軒の出が大きい程、高い保護が可能ということである。アルミサッシの無い時代、漏水するところはまず窓周りとなる。これは、日本建築が柱と柱の間に間戸(窓)を計画してきたことに原因がある。木で出来た間戸は間違いなく最初に雨漏りする。しかしアルミサッシ普及に伴い、軒の出の無いビルでも雨漏りが聞かれる事は少なくなったため、この問題はアルミサッシ普及とともに無くなった。残るは外壁の耐久性の保護となる。

壁に比べ屋根に使われる素材は、建築物の中で基礎と同じくらい耐久性がある素材が使われる。例えば瓦、セメント瓦、銅、錆びにくい金属類、石である。これらの材料は全て基礎(地中下)にも使う事のできる素材である。しかし流行のサイディングはどうやっても屋根に使う事は出来ない。つまり耐久性がそこまで確保できないからである。

  最近軒の出のない建物が多くなった。デザイン的にモダン(ビルのような箱物ようなシンプルな形)に見えるからという理由らしい。当事務所でも軒の出のない建物は比較的多い。これは、デザイン的理由ではない。一番は、採光上有利であるから。2番はコストがかからないからである。近年市街地の住宅だけでなく、郊外住宅も敷地が多く取れない状況であり、敷地ぎりぎりに住宅を建築する事が多い。そのため外壁を隣地から少し離しても、屋根が大きいと、ほとんど隣地境界線すれすれとなる。こうなると自分の家ばかりかとなりの家まで暗くなり影響が大きい。そこで当事務所は、軒の出の無い建物をご提案する事が多い。但し外壁の素材は、ガルバニュームという屋根に使う素材。理由は上で述べたとおり、軒の出の無い建物の外壁は、ほとんど屋根と同じ過酷な状況。そこで屋根と同じ素材を使う事で、耐久性に影響を極力与えないようにする。チラシや町でよく目にする軒の出の無い建物で、外壁にサイディングを使っている建物がある。この建物の外壁の耐久性は大丈夫なのであろうか?(軒の出の無いビルの外壁は、昔から耐久性に気を使っていた。古くは本物の焼きタイルやコンクリート。今は金属やガラスがおおい。いずれも屋根に使える素材で耐久性は高い。)

写真は左が軒の出が両方ある建物が並んだ場合。右は軒の出が無い建物が片方である場合。


高気密高断熱とハイブリット自動車

HPを開設し、事務所を開いてから10年になろうとしている。その間お手伝いさせて頂いた家は、高気密高断熱住宅が100%である。これは誇れる事と自負している。10年前のHPを見れる大手メーカーのサイトがあれば(もう見れないと思うが)、当時の大手メーカーの本州において薦める家は高気密高断熱ではない。それどころか、高気密高断熱住宅を否定しているメーカーもあった。今や高気密高断熱当たり前で更にQ値が1.0W/(m2K)以下の住宅まで商品として販売しているメーカーもある。「高気密高断熱でなければ家で無いのか?」とお叱りを受けるかもしれないが、冬の家と同じ温度差がつく冷蔵庫では、「断熱材と気密パッキンは必要無いか?」と問うと皆、「冷蔵庫といっしょにするな」と反論あろう。しかし実際は両方とも温度差20度は当たり前、新潟にある家の方が強風を受けるので冷蔵庫より真冬は過酷状況なのだ。だから断熱材も気密材も必要なのである。

私はハイブリッド自動車に7年前から乗っている。当時は「ハイブリッドは電気自動車か燃料電池自動車までのただの「ツナギ」。10年後は電気自動車が主流だよ。」と言われたが、実際はこれからがハイブリット自動車の主流時代となる。今日報道でGMが今までの「大型排気量自動車」主体から環境を考え「小型燃費向上車」の開発をすると流れ、本格的にハイブリット自動車主流に大きく流れが変わろうとしている。これは、高気密高断熱住宅の出始めにそっくりである。ハイブリッド自動車はやはり割高。だから買わない。とのご意見もあろうが、高ければ少しグレードを落としてハイブリッド車を選択する方法もある。例えばクラウンスタンダートクラスであればプリウスフル装備と言う感じ。見た目より実性能で選ぶと言う事である。無論資金がたくさんあれば、レクサスハイブリッドなど如何だろうか?価格は750万~^-^; くらい・・・。



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