「 「緑の家」の重点仕様 」一覧

事務所移転と「緑の家」が目指すものはS造も その6

床下暖房の部分となる箇所に施工中の断熱材。素材が柔らかいので、何かをするたびに跡が残るのが欠点。

床への断熱施工が始まっている。床はQ1ボードで111mmの断熱材(高性能GWで200mm相当)。壁断熱性能よりもわずかに低いがこの程度あれば床下暖房としてよいだろう。

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事務所移転と「緑の家」が目指すものはS造も その4 優しい空間

机の設計図。移転したさいの新たな打ち合わせテーブルは新設するがその素材は・・・

「緑の家」の家の中をご覧頂いた方のご意見を募ると、多くは内装が優しいといわれる。私もそう思う。そしてこの度この「優しさ」に更にもう一方踏み出すことにし、10年前から提唱していた「緑の家」が目指す「無難さ」と共に「優しい空間」も追加したいと考えている。

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事務所移転と「緑の家」が目指すものはS造も その3

S造の中に新たな木造の建物を造っているかのうような現場。

オーブルデザインが入っている建物は、一階貸店舗で二階が住居棟と倉庫棟で三階が現事務所兼住居で四階が物置となる。すでに築50年近い建物であるが、主構造はS造で構造が劣化している感じは全くない。設備も今のところ不具合が見られず良好である。

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事務所移転と「緑の家」が目指すものはS造も その1

事務所の移転先はここ。5mを超える天井のある鉄骨の建物。来年の春先に予定していた事務所の移転が突然4か月前倒しになり、現在工事が始まっている。

やっぱり浅間は天邪鬼だなと言われそうな本日のテーマ。「緑の家」は「将来」S造の住宅も目指す。

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今後のトイレ換気扇の候補 3 無難な設備計画

ある「緑の家」での天井付けトイレ用換気扇の前面蓋を外して見ると・・・曲がっている。

2の続報であるが、すでにトイレ用の局所換気扇の新たな選定は終わっているので、従来の粗悪品である換気扇のことである。この写真はある「緑の家」の天井に設置されていた換気扇の前面パネルを外したところ。

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「緑の家」の窓について 3 
「真」南以外ならメイン窓の方位は北がよい

私は設計を業としてからこの35年で数か所の一軒家で暮らした。この「暮らす」とのことが大事で、一日体験したとか、データを取っただけではわからないことが沢山ある。今回の3ではご批判もあり賛否両論あると思うが、私の窓に対するスタンスは省エネより窓先景観を優先するのである。

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「超仕上げの床」は日本の文化。是非存続にご賛同を・・・。

杉の超仕上げに触れるともう他の触感では満足しなくなる。

「緑の家」では27年間、桧と杉で超仕上げの床を勧めているが最近日本の床の定番であったこの超仕上げの床の入手が難しくなってきている。これから先とても困ったことになりそうである。

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「緑の家」の窓について 2 
標準ガラスは全て遮熱型(新潟以南)

Ⅴ地区新潟以南の超高断熱住宅は全て遮熱ガラスがよいかも その2 女性に優しく
エクセルシャノンさんのカタログから 先回の続きである。私のポリシーは住宅の定説を疑って考えることであるた...
2023年9月にこのブログを公開

丁度一年前に、上のブログを書いた。この反響は大きくこちらのブログを読まれた建て主さんは全員紫外線カットを最も重要視された。

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「緑の家」の窓について 1
ドレーキップ型(内開き)を10年以上使い続ける理由。

「緑の家」の窓の9割以上はドレーキップ型(内開き)となる。ドレーキップ型がどうしても使えないときに引き違い等となる。下は10年前の2014年に提言として書いたブログ。

提言⑨ 超高断熱の家にはドレーキップ窓が基本
2014年7月23日緑字加筆修正 オーブルデザインの「緑の家」では今まで⑧つ提言をしてきました。これで⑨個目の提言です...
この日のブログは辛口でパッキンが交換できないサッシはNGとまで宣言している。
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エアコン1台の欠点

床面積23坪程度コンパクトなこちらの「緑の家」でも冷房用エアコンは2台ある。主エアコンは正面の箱の中。

来年からの高気密高断熱の義務化のせいなのか、一台のエアコンで冷房する家が再び増えてきている。「緑の家」の性能でも一台で冷房することは全く問題ない場合が多いが、6年前の2018年から可能な限り複数台の冷房用エアコンを設置している。

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2024年建築学会 学術講演梗概集から 6 厚物合板穴開けの無難性

「無難」な愛される家を目指す「緑の家」⑤ 屋根番外編 雨漏り
こんな細いヒビから漏水する。ここが勾配の少ない平らな屋根の欠点。 モルタルとタイルで出来た堅い床を壊し、露出したFRP...
2016年に投稿したブログ。今回の論文に少し関係があるので紹介。

まずは上の「緑の家」のブログをご覧いただきたい。この投稿では当時ほとんど語られていないルーフバルコニー下の通気の重要性をが今回紹介する報告であり、「緑の家」では20年以上前からこの仕様を標準としていた。ルーフバルコニーは屋根よりはるかに難しい納まりでだと思う。

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杉の外壁について

杉の外壁と杉の窓枠。赤(心材)と白(辺材)が混入使用。一方シーリングレスで法的に許可済み(個別3条取得)。

SGL(ガルバニューム鋼板)の高騰により「緑の家」では杉の外壁が最も安価な外壁材となった。そこで15年使い続けている杉のこの羽目板の外壁について改めてゆっくりと案内する。

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雑談 無難な換気と通気層のこと

左は著名な大学の研究室から借りた多分校正済みのCo2濃度測定器。右は事務所で使うCo2濃度測定機器。示す数値はほぼ同じで正確さは十分である。

換気は難しいと何度もこのブログに投稿している。特にこの真夏シーズンにはいるといつもそう思う。同時に先日夏至をすぎてこれから一日ごとに日が早く沈む切なさも感じるのがこの季節。

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無難な屋根と耐力壁(筋かい)

白矢印が屋根の頂部であるが、ここに一切シーリングやビスを使わないことが、最大のメリット。

上は一昨日「本所リバーサイドの家」の現場チェックに伺った時の写真。昨今の屋根材で最も人気があるのはこのガルバニューム鋼板(現況は実質SGL)であるが、新潟県はもう40年以上前からガルバニューム鋼板の屋根が一般的につかわれてきた。しかし新潟市では海岸に近いこともあり、上の写真でわかるとおり特にこの本所地区の屋根は、そのほとんど、というより見えるすべてが瓦屋根であった。

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10年以上超高断熱高気密住宅に住んだオーナー談。その3 引き違いは経年劣化で風が漏れる

西裏館の家 完成写真①
明るいリビングの巾2.6m高さ4mのサッシ。高性能樹脂サッシトリプルガラスLow-E。この写真は天井を見上げたショッ...
オーナーさんのご希望で和室以外はすべてドレーキップ窓。ドレーキップ採用の草分け的「緑の家」。

今から13年前の2011年設計の↑の家から「緑の家」はドレーキップ窓の良さに目覚めた。

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10年以上超高断熱高気密住宅に住んだオーナー談。その2 太陽光発電パネル設置のリスク

これは雪止め金物の設置跡。当然素材は太陽光発電パネルの設置金物と同じどぶ付け亜鉛メッキ。

先日ご紹介した新潟で標準的につかわれる雪止め金物を10年設置してそれを外した後に残った錆の跡。実は太陽光発電パネルを設置するときに使われる金物と同じ素材のどぶ付け亜鉛メッキである。今までこの現象を知らなかったのは、雪止め金物を外すことは30年以上経た葺き替え以外なかったため。

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無難なキッチンタイル壁の継続

2019年の「緑の家」のキッチンタイル壁。

まず最初にお詫びと訂正だが、先日ご案内したキッチンタイル(ミスティーパレット)は磁器ではなく陶器製だったのでお詫びする。
その代替え品となる汎用の150角タイルを探していたがないのであきらめて、キッチンタイル壁の標準仕様として他の素材を探したが、はやりピンとこない。また内装制限の緩和を受けるための「特定不燃材」としてキッチンボードが通常使用できない。そのことも悩んでいた。

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運の良さの裏付けが「無難」なのだろう。

中越沖地震の震源地近くの震度6強の柏崎市にある「緑の家」。手前擁壁は隣家。(2007年撮影)

「緑の家」は運が良い。そして「無難な」家造りを薦めている。

2004年の中越地震では液状化の起きた地域に1棟、また2007年の中越沖地震では震度6強のほぼ震源地である柏崎市で周囲の建物が軒並み「危険」の貼られる近隣の中、木造部分の被害は皆無で基礎中央部の少しのヒビがあった程度だった。

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「緑の家」の外部配管方式は 長期優良住宅標準の基礎貫通型

最大400mmは高低差がある郵便局の隆起(道路の沈下か?)。本来はピンク矢印は地中内部分。地震前の写真はグーグルストリートビューから。

今日、今回の地震で「緑の家」で外構の給排水管の隆起を起こした家の精密測定をするために通った道で見た異常な景色が上の写真。116号下の県道16号でみた郵便局2つはすべて大きな液状化の影響を受けていた。

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トイレ便器種類と注意

2023.11.10内容に間違いがあったため修正しました。
2023.11.13 写真追加

最近「緑の家」でご要望が多い洗浄便座分離式でタンク有りでしかもタンク分離式の従来からある便器。

「緑の家」でオーナーさんが選ぶトイレの最近の傾向はこのタイプ。古く(40年以上前)からあるタンク有りのタンクと洗浄便座分離型である。理由は・・・

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長期優良住宅に電線の規定がないことの疑問と対策

丁寧に気密処理された電線の貫通部分。

電気配線は住宅建築ではほぼ100%必要な設備で、この室内配線はVVFというケーブルで施設されることが99%。しかし随分前から言われているが、このVVFケーブルの設計上の耐用年数は屋内の標準使用で20年から30年とのこと。30年経つと、シースケースの劣化で絶縁が低下し、最悪火災の原因になる。

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Ⅴ地区新潟以南の超高断熱住宅は全て遮熱ガラスがよいかも その2 女性に優しく

エクセルシャノンさんのカタログから

先回の続きである。私のポリシーは住宅の定説を疑って考えることであるため、10年前の提言である風呂CFと同様に、省エネを推奨する方面の方々から猛反発されそうな内容である今回の話題・・・何故遮熱ガラスが良いのか・・・の理由の2番目である。

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県境さんぽくの杉の木の家

平屋なのにお隣の2階建てに近い屋根高を持つ美幸町の家。

現在旧新津市(現新潟市秋葉区)に建築中の美幸町の家は、旧山北町で製材された杉の集成材を柱や梁に使っている。杉ラーの私にとって現場に伺うと構造材の杉の匂いに満たされる幸せを感じる。

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Ⅴ地区新潟以南の超高断熱住宅は全て遮熱ガラスがよいかも その1

2017年に完成した伊達の家。南面はすべてガラス壁のような家としたがそれはある理由がある。

超高断熱高気密住宅は、冬期お日様を室内にできる限り呼び込み無暖房住宅にすることが一つのステイタスのように言われている。しかしそれは周囲景観に恵まれている家では本当にそうなのだろうか?・・・とまたエコ派から反感をかいそうなつぶやきである。

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提言16
空き家の傷みを抑えるためには換気を止め除湿する事。その2

2023.09.12 宣言通り外気のデータを気象庁から敷地内データに修正しそのため文章とグラフも修正した。

1日の温度と湿度の変化で吸放湿する数種類の壁の実測データ。RH60~70%付近で吸放湿が入れ替わる。ソースは画像上に記載。

今回の「空き屋の傷みを抑えるためには換気を止め除湿する事」は提言16としたい。2007年から始まった提言だが既に16にもなり過去の提言には、その提言した年代をみれば既に常識になっている事もある。過去の提言は・・・

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提言16
空き家の傷みを抑えるためには換気を止め除湿する事。その1

2023.09.12 宣言どおり外気のデータを気象庁から敷地内データに修正しそのため文章とグラフも修正した。

2023年で築31年の旧拙宅では、この一年間人が住まない家となった。

何回がブログに上げたとおり、現在旧自宅になった寺泊の家は人が一年間住んでいない。通常人が住まないと家が傷むと言われ、20年くらい前にも5年ほど住まない時期があった。その時はしっかり第三種換気を24時間行っていたが、時折帰ると少しカビ臭があるような感じで、よい空気とは言えなかったが、今年は換気を全て止めたら全く臭わず昨夜まで住んでいたような感覚。さてどのように管理したのか。

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