新潟の住まい 自然素材と超高断熱・高基礎の「緑の家」の評価

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どんな仕様、形、デザインでも家の評価は結局「建て主さん」が決めるものです。いくら設計者がこの家は「良い家」ですと言ったところで、建て主さんから認めて頂かなければ何ともしようがありません。

今年に入ってから超高断熱のSSプランが設計の半数以上を占めております。現在基本設計4件の内2件はそのご要望となっております。実施設計中1棟を含めると5件中3件がSSプランになる予定です。確かにSSプランの実測をみると今までの高気密高断熱とは一線を画し、省エネルギーが高次元性能で20年後の環境を先取りするすばらしい仕様です。

拙宅はQ値1.9w/km2の性能(所謂Sプラン)です。そこで約20年生活してきましたが、更に高い性能をほしい理由はこちら と こちら と こちら)と思ってSSプランを2年くらい前に提案しました。20年も高気密高断熱住宅に生活してもっと高い性能が必要とわかったのに、初めて家を建てる人や、Q値がそんなに高く無い家でお住まいの方にほんとうにわかって頂けるのだろうかと思ったこともありました。
しかし、私が20年以上前に初めて高気密高断熱に出会ったあのときに感じた気持ちと、今回の超高断熱が必要だという感覚は大変似ております。だから信念を曲げずに奨めて来ましたが、今年からご同意頂ける建て主さんが増えました。とてもありがたい事です。

 10年前に完成しているK邸。既に「緑の家」Sプランは完成されていた。真空集熱型太陽光温水パネル、ソーラー発電、中水利用、1.4mの高基礎(手前建物は土間アトリエ)など・・・

この事は1mの高基礎も仕様も同じで、この高基礎を奨めている理由に賛同頂いてご連絡頂ける建て主さんが殆どです。昨日も事務所にお越し頂いた建て主さんも、こちらが説明するまでもなく、ご生家が1mの高基礎で、「とてもメンテナンスがしやすかった。今、家の新築を検討しており、他のメーカーさんはなぜ高基礎はお勧めしないのだろうという事に不思議さがあった。そこでたまたまネットで1m高基礎が標準の設計事務所があったので・・・」

という私にとっては感動もの生証言を得れらました。また県外からの高基礎の設計のお問い合わせがこの3ヶ月で3件。私はこの高基礎を13年間お勧めして(採用率100%は自慢です)きて、既に慣れてしまっているのでその違いを過剰に説明してきておりませんでしたが、言われてみると13年前から高基礎を標準で奨めているのは新潟県内では当事務所だけかもしれません。雪深いところでは奨めている人も多いかと思いますが、標準仕様で100%の実施率は当事務所だけでしょう。

なぜ高基礎なのかは・・・13年前から変わっていません

建築基準法上通りに建築しようと思うと、高基礎が一番現実的だからです。薬剤塗布で高耐久を実現するのは、10年くらいの塗り替えが非常に困難です。薬剤の効果がなくなる10年後再び塗布しなければ法律に沿った家にはなりません。ところが高基礎にすると当たり前ですが永久的に法律に即します。これは物理的に白アリと腐朽対策をするからですね。

これからも高基礎はずーっと奨めて参ります。これはオーブルデザインの法律をまじめに守るというポリシーです。そしてこんな「緑の家」仕様が皆様のご賛同をこれまで以上に得られますようにと願っております。
合掌

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