荒町2丁目の家 完成間近4  設計思想の違い

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やっぱり木があると始めて「家」になる。

追い込み2日目(完成までの残り1日)の今日、雪になりました。

雪の降る積雪地の広葉樹は、冬に葉が落ちても雪が降ると白い花が咲いたようになります。だから冬に葉が落ちる広葉樹でもシンボルツリーにふさわしい訳です。

綺麗ですよね。これを見る度に「木があると始めて家になる」事を実感します。

6本足のがっちりしたカーポート

カーポート下で大工さんが昨日の自転車小屋の戸を仕上げております。

雪国ではカーポートは必須といってもよいくらいこのような積雪時には便利な建物です。

そこで殆どの新築建物には既製品のアルミカーポートが設置されておりますが、ふと見ると「緑の家」だけ少し違って見えます。

・・・それは何でしょうか?

クリックで拡大すると左の大手ハウスメーカーの家も含め全て4本柱とわかる。

ご近所のカーポートと見比べればよくわかります。

どうです。上の写真でわかりましたか?
そうです!違いは柱の本数。

「緑の家」は6本のアルミ柱で他の家は4本のアルミ柱です。この違いは・・・

屋根が「耐雪1.5m」か「耐雪1.0m」の違いなのです。

この荒町2丁目の家の設計積雪量(耐雪深さ)は1.4mで設計しております。だから車庫も同じくらいの耐雪深さの1.5mをお勧めしました。きっと他の家は耐雪1.0mですから、カーポートだけ1.5mの耐雪ではバランスが悪いので耐雪1mの4本柱のカーポートなのでしょう。

因みにこの「緑の家」がある三条市の設計積雪量(法律で決められた積雪量)は2.0mですから1.4mでも少し足りないくらいです。まあ、ここ20年は1.0mを超える事が無いので1.0mでも良いとの判断ですが、ここは雪国で雪が大きな環境を占める地域。今後は地球の気候が激しく変わってしまうと言われておりますから、耐雪量が多い方が良いとおもいます。この辺りが「緑の家」と他の設計思想の違いではないでしょうか?

「緑の家」は超高断熱に特化していると言われますが、実はバランスを一番大事にします。その中でカーポートの足が6本か4本かで設計の構造安全思想がわかる・・・そんなお話しでした。

PS
4本足の方が使い勝手(自動車の戸の開閉)多少良いです。価格は6本足の方が2割ほど高いです。

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