「中野の家」の2ヶ月目のメンテナンスに伺ってきました。今回は内部の戸に何カ所か不具合があり作り直し又は修繕箇所がありましたが、そのほかは大変良好です。
中野の家は真っ白なキャンパスのような色の外壁とサッシで、それだからこそ色のある飾りは大変かわいくなります。今日は窓に小さなトナカイ?と家の照明が映っていました。
このブログでおなじみの「キャリバーⅳ」というシガレター用の正確な温湿度計と普通の温湿度計が並んでおいてあります。片や35%という湿度、片や45%と表示される湿度。なんと10%の差があります。確かに35%と表示されれば、何かとても乾いているような気がして、精神的に加湿が必要と思ってしまします。でも正確な湿度計で測ると本当は45%なので丁度よい湿度です。
中野の家で目を引いたのがこの玄関の照明・・・。見学会では球が無かったので点灯してはおりませんせんでしたが、キラキラした光と影がよかったですね。
そして今一番活躍しているのが「緑の家」オリジナル「冷収納庫」※。
特にクリスマスシーズンでは、大きなケーキが丸ごと入ったそうですぐに取り出せるこの位置もばっちりでしたね。
ケーキはもうありませんが、様々な食品が入っているのがわかります。
えっーと・・・「みかん」「瓶詰め」とか・・・シルエットがみえてますが、これもよい感じです。だって何が入っているかすぐにわかりますから、子供たちには好評でしょう。
※冷収納・・・「緑の家」では冬期家の中全てが乾きやすいので、野菜はしなびて根菜は芽を出し、漬け物などは暖まってしまうので、家の中に一部家の外の環境を強制的に造った収納。
次に床下暖房で設置する「緑の家」のオリジナル「床スリット」ですが、こちらの効果を実際住んでいる現場で確認しました。
赤い点が測定直径を示す。22.6は快適な温度。普通の床は18℃~20℃なので約3度高い。
まず窓際のスリットの内側は、22.6℃の床表面温度に対し、
腰窓でもこのくらいの差がでる。掃き出し窓では3℃くらい違う。
スリット外側の床面温度は20.4℃と2℃以上低くなります。これってなんだかわかりますか?窓の表面で冷えた空気が下に向かっておりてくる冷気をコールドドラフトといい、この空気で冷やされると床が冷えます。床下暖房でも冷えるので、スリットを設けて低い温度の空気が、部屋の中央に来るのを防ぐのです。ここまで見事にわかるところがおもしろいですね。
実はコールドドラフトの一番大きいとことは階段です。2階全部で冷やされたコールドドラフトが階段を這うように下りてきます。この温度も20℃くらい。
これを階段下にスリット設けることで暖気で持ち上げます。するとコールドドラフトの影響はここで緩和され22℃になり快適性が増します。階段下に戸をつけてもよいですが、戸がつけられない場所などはこのスリットがよいでしょう。
皆様も暖かいお正月をお過ごしください。