やっぱり驚きの・・・ダクト式換気扇のフィルターの汚れ

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左が室内側の循環空気用フィルター。右が外気導入側の室外機フィルター。17ヶ月メンテナンスしていない時の状態。

ある「緑の家」で、「緑の家」でよく使うセントラルダクト換気システム(第一種全熱交換型換気システム)でご入居から今までフィルターメンテナンスをしていなかった時のフィルターの状況を写真に撮ることが出来ましたのでご案内します。

めっちゃ汚れているのが・・・

左の室内側のフィルター・・・。

埃がまるでびらん状態で・・・流石にこれは目を背けたくなる状態。

室内側循環フィルター。埃の上に埃が重なり、びらん状のような表面。

これでもある程度の換気量を確保しているので、流石DCモーターの換気システムです。DCモーターは、負荷がかかると電流を増やし、換気風量を一定にしようとする事が簡単にできるようです。よって、多少フィルターが汚れていても特に換気量に支障がでませんが、消費電力は増えます。(当該品は残念ながらこのシステムではありませんでした)

外気導入の室外側フィルター。汚れは色の割に少ない。

一方右の外気フィルターは汚れが少ない。色は大気の微粒子(主に煤煙や車の排気ガス)を受け持つために黒色・・・これについては文末に気になる情報をのせます。

そして驚きの虫の少なさ。この外気フィルターの取り入れ口の先は、お隣の農園化している庭。よって虫などが沢山いるはずなのに、殆ど虫がフィルターにいません。

数えられるくらいの虫の量。これは過去の全ての「緑の家」のフィルターと同じ。つまり実績が全てを物語る域にあるサイクロンフード。

こんな程度・・・。

一度でも外気フィルターを掃除したことがある人ならわかりますが、毎時150m3も吸っている取り入れ口で、こんなに少ないのはなんといってもサイクロンフードのおかげ。

実はこのフードを採用したのはもう6年前。これが発売された時は、殆ど人が「こんな物であの大量の虫が捕れるはずは無い・・・眉唾品」だと思って採用を見送っておりますが、浅間はちがいます。

どんなに新しい製品だとしても、それが既に確立された理論に基づく製品で、且つ時間軸のメンテナンスも考えられていたなら・・・

採用します。

サイクロン技術は、10年前にはダイソンの掃除機で証明された理論ですし、そのゴミを自動排出するベンチュリー効果も、随分古い理論で器機の設置場所から考えて安定的に稼働が可能とみております。残るリスクは蜘蛛などの糸によってその排出口が塞がれてしまう事でしょうが、これも24時間常時稼働するこの使い方なら問題ないでしょう。

よい物、本物を見極める目が確かな家の仕様を決定するのです。

実は・・・

先週、岐阜市からわざわざ当事務所に立ち寄って頂いた方がいらっしゃっいました。

たった一度ですがアドバイスを2015年の建築途中でさせて頂いて、新潟県にご実家があるのでその御礼に一度偏屈者浅間の顔を見に立ちよったとの事です。

建築された家は、デシカが入っており当然このサイクロンフードを利用しております。そして一年半住んだ実感として、確かにこのフードを利用したデシカの外気フィルターは虫が殆ど使いないそうです。また今夏の室内RH(相対湿度)は40%・・・。異常なくらい低いRH(相対湿度)です。 他県でも正論であればそのとおり実証される・・・。よかったです。
御礼のお酒もおいしく頂きました。この場を借りて御礼申しあげます。

話は再び「緑の家」に・・・

その「緑の家」に伺った時にリビング室内環境に驚き・・・。

23.2度RH(相対湿度)44%=AH(絶対湿度)9.2g/kgとデシカが無いのに驚異の低湿度。

室温が少し低すぎますが、それでもここまで湿度が落ちる「緑の家」の空調。

ところで・・・

まだ真偽の程ははっきりわからないのですが、

大陸からPM2.5等の大気汚染の影響を多く受ける日本のある地域で肺のCT検査画像を見ると、若年層でもまるで数十年間たばこを吸っていたような肺の画像になっている事も見受けられるとのことです。そう考えると、この日本でも窓開け通風がホントに体に良いか?微妙なところ・・・いえ、肺がんの患者数が禁煙者が増加して数十年経ったいまでも増え続けることから、その外因もしっかり考えると、通風などしないで、出来るだけフィルターを通した空気が良いのかも・・・。洗濯物も外で数日出しっ放しにすると黒く煤けますから・・・。

と思っております。

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コメント

  1. MB@岐阜 より:

    お世話になっております。
    先日は突然の訪問にも関わらず、温かくご対応頂きありがとうございました。

    当方FPの家のため「緑の家」ほど性能は良くないものの、太陽光パネルでの発電にものを言わせ、オール電化で年間の支払い電気代は20万円を切っております。浅間様にここでご教示頂いておりますように、エアコンを効率的に使用してこの暑い時期も快適に過ごせております。本当にありがとうございます。

    サイクロンフードにつきましても非常に助かっております。普通の外部フィルターを使用していたらと思うと、掃除の大変さやフィルターの目詰まりのことを考え、ゾッとします。もっと普及しても良いと思うのですが、我が家以外で周りの家では目にしたことが無いので不思議です。

    今は夏なので、先日訪問させて頂いた際には冬のことには気が回らなかったのですが、少しだけ悩みがあるので色々と考えていることについて、少しお伝えさせて下さい。

    我が家では冬の相対湿度が50%を切ると、水仕事をする妻の手が荒れ、子供達の喉もイガイガしてくるのです。デシカを使って60%を超える湿度も設定は可能なのですが、50%を超えると窓の結露が始まってしまうのです。(準防火地域でペアガラスで性能が低いため、というのもあると思いますが・・・)
    もちろん室温を20℃位にすると湿度50%を超えても結露はしなくなるのですが、今度は少し肌寒いといった贅沢な悩みがあります。
    結露を小まめに拭くか、厚着をすれば済むことなのですが、何とか手間をかけずに、絶対湿度10g以上、相対湿度50%~60%のより快適な環境にできないかと多少頭を悩ませております。

    今後も色々と教えて頂きたいと思いますので、よろしくお願い致します。

    • Asama より:

      MB@岐阜様

       先日はありがとうございました。こちらこそ事務所に足を運んで頂きとてもうれしかったです。頂いたお酒もおいしかったです。

      防火樹脂サッシは、枠内部に金属補強が入っていることが多いので普通の樹脂サッシよりは結露しやすのでしょう。
      緑の家で使うシャノンの一般的なサッシもRH50%を超えると枠で結露し始めますので、CFを排気に切り替えるか、換気量を増やして頂いております。ペアガラス(ガス入り樹脂スペーサー)はRH55%超えないと特に問題はないのですが、国内の樹脂サッシフレームはトップクラスを除いて性能が足りないですね。サッシだけでなく基礎廻りなどやはり高湿はリスクが上がるので本州ならRHは40%台がマックスと感じます。

      高湿でないと健康的な問題がある方は花粉症と同じくとてもつらいでしょう。何か工夫ができるといいですね。

  2. im320 より:

    以前せせらぎ等のダクトレス換気で質問しました、今、新築計画中で、換気を決めないといけないのですが、60坪位あるので澄家DC-Sで装置が2台以上必要みたいです。九州の温暖地なのでコストをかけていいのか迷っています。三種換気も含めてどれくらいの換気システムにしたら良いのかご教授願います。

    • Asama より:

      im320様

       いつもお読みいただきありがとうございます。

      >三種換気も含めてどれくらいの換気システムにしたら良いのかご教授願います。

      申し訳ありません。
      個別の質問に返答するとなると、専門家としての責任が伴いますので控えさせていただきます。ただ換気システムがモーターを使っている以上、通常15年で機器交換が必要になります。どんなに長くても20年、外れを引くと10年未満の交換ですので交換を前提にお考えになるとよいと思います。第三種は湿度制御を深く考えなければよい選択ですし、湿度制御が必要なら第一種しかないでしょう。

      • im320 より:

        ありがとうございます。やはり夏の湿度が気になるので、第1種を検討したいと思います。お世話になりました。