多雪地域の市街地に住む・・・
耐雪2.5Mで耐震等級3、超高断熱で高基礎の模型完成

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正面入り口に門を兼ねて外小屋を設け、歩道との結界をつくる。正面バルコニーは長岡花火をみるためだけの計画した。

表題の通り耐雪2.5Mで耐震等級3の「緑の家」です。

この性能は雪の無い関東では耐震等級5(設定はないが仮に法律の2倍の耐震性を等級5とした場合)くらいに相当します。無論Ua値0.28w/m2K(未確認)の超高断熱高気密で高基礎の床下暖房の家となります。

2~2.5Mの積雪時のイメージ。短期積雪荷重は7500N/m2にもなり、屋根面積が80m2であると60000KN=60トンになる。アルファードクラスの大型車30台の荷重。

この家は長岡市に建築予定で、長岡市の一般地での設計積雪量は2.5Mになります。これは豪雪地の魚沼あたりの3.5Mからみるとまだ少ないですが、3.5Mも雪が降る地域は、落雪や融雪屋根にするので実際は耐雪2.5Mで設計する事は非常に少ないです。ところが長岡市では通年1.5Mの雪が降りますが落雪や融雪屋根を積極的に考える程の量ではない・・・中途半端な豪雪地域ともいえ、しかも多雪時期だった30年前は2.5mは積もっておりましたから、やはり安全性をみると最低2mで、出来れば2.5Mの耐雪住宅にしないと雪おろしをする事になります。

雪おろしと言っても・・・

俯瞰写真。市街地では落雪スペースがほぼ無い。このため融雪か耐雪が現実的な屋根計画。

市街地では敷地が魚沼のようにとても広く取れる事は現実的では無く、雪を下ろす場所に苦労するので実際は耐雪住宅が一番効率のよい住いになると思われます。

屋根に雪が2.5Mも1ヶ月間もあると、普通では考えられない様々な問題があります。まず雪が長期間落ちないように雪止めを確実設置します。この時雪止めにかかる力を最低限度する為に屋根勾配は緩い方がよく、今回は市街地と言うこともあり1~1.5/10勾配くらいまで緩くします。

もし勾配屋根などのプロポーションが優先で予算があれば、ファイバーシングル屋根にすると3/10~3.5/10勾配も可能です。

またアポローチの落雪恐怖感をなくすために、主屋根は雪庇防止を兼ねて先端落雪とし、且つ玄関まで屋根下を通る事ができる下屋の配置(カーポート屋根とも)を考えます。このような設計は雪国体験がないとその発想がなく、事務所のある三条市立のある中学校では、その設計を関東の会社が行った事が原因で、落雪により危険なアプローチが出来てしまい、完成後修繕する事になったと聞いております(ローカル新聞掲載あり)。

耐震等級3(耐雪2.5M)にもなると、窓が大きくとることはほぼ不可能・・・そのため、縦長の大きな窓で広くする事を考え、以前長岡ニュータウンで建築した窓のように3連層を計画しております。加えて積雪荷重における土台へのめり込み回避のため柱数も多くなります。

耐雪2.5Mで耐震等級2の長岡ニュータウンの家。2階建ながら3連層の窓で目一杯の光を受け取る。

ある冬の長岡ニュータウンの家の状況。これで積雪1M程度。

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