長岡の家 足場外し前チェック 2

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強く降る雨の中、長岡の家足場外し前のチェックを行った。

とは言っても一度見ているので今日は主に外壁の補修シーリングを中心にみる。

「緑の家」の定番である羽目板の横貼りに今年から少しだけ無難さ加えた。

それが上の写真の矢印で示した木口隠しである。

以前お伝えしたとおり木は木口側がめっぽう湿気や水に弱い。ここをなるべく外気にさらされないようにしたいので、今までラン張りの羽目板貼りをあえて芋目地貼りにして木口隠しを行う仕様にしている(北陸地方における2階建から)。

また施工途中で外壁に勘違いが見つかり貼り替えたところがあるが、既存部分との色も貼って数日でこのくらいになっている。実はこの貼り替えた外壁と以前からある外壁は、板材のメーカーも産地も違うのであるが、板巾と厚みと実形状もほぼ同じ・・・。ここに木の外壁の良さがある。つまり仮に外壁の寿命である40年経ない時に、一部を張り替えしても大体同じ外壁はあるし、無ければ製材仕直せば間違いなく同じ木が手に入る。

完全な死に節は変成シリコンシールで前もって塞ぐ。色は先日案内したアーバン色。

さて内部であるが・・・

既に塗装も終わって後は細かい所を終わらせ養生を取り去るのがもう少し先。

・・・

今回気を使ったのが家族の間のこの壁面。
コンパクト空間で、且つ壁面も多くないので、何とかスッキリと収納をまとめたかった。その為扉は壁と同じ素材で仕上げ、完全に「埋め込まれた収納」とした。

1998年~「緑の家」の標準壁はAEPであるが、AEPならではの戸の組み合わせに同素材同色とする事がある。採寸にして一度組み込んでから塗装し再び吊り込むので意外と手間が掛かる。

横に壁付けTVが設置されるので、ここに木の戸では五月蠅すぎる壁となる。TV上の杉の棚と、収納下のスリットが気持ち良くバランスしていると・・・自分では感じる。

この壁面収納は実は玄関の上に突き出ている。
そうでもしないと収納が作る事ができなかったのである。

玄関側に突き出た壁。ただし玄関ホールの雰囲気も悪くないというより変化があって面白い。

また小出建設さんの建具屋さんはとても細かく細工してくれて・・・

吹き抜け側の普段見えないようなところに設置する鍵もわざわざ彫り込んで納めてくれた。

職人らしい仕事。

スッキリと納まっていて気持ちがよい。

超高断熱と高気密で耐雪2.5mの大雪に耐え、耐震等級3取得という大技だけで無く、扉の納りや吹き抜けの新たな窓形態と小技も効いた長岡の家・・・。完成まであと一息である。

壁面収納と意匠を合わせすっきりとした枠廻りをつくり、最小のフレームで納めたため窓面積が1.4倍ほど増えた吹き抜け大窓。

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