「て・こあ」のある一日 弐百弐拾七 
 関東の雪

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気温がさっがた時の雪は綿のよう・・・吹くと粉のように広がる。

昨夜は関東地方で大雪警報が出され大変な1日になったと思う。その関東でも特に東京は雪に弱いとされているが、私はちょっと見方がちがう。。

雪に弱いのではなく、気候が平穏なため平時が異常なくらいの無理ができるのだ。

新潟県でも人口密度や車の交通量が県内の他の都市より桁違いに多い新潟市街地でも同じくらい雪に弱い。ただ雪には慣れているので車はほぼ100%でスタッドレスタイヤだし、ゴム長靴を持っているだけ。これがノーマルタイヤが1台でも混ざっていれば坂道でスタックして通行止めになる。ひとたび通行止めになると、逃げ場が無い道幅で且つ後ろから直ぐに車が次々にくるので、大渋滞となる。新潟市も相当無理をして車が運行しているだけ。

東京も同様。車で東京を走るとちょっとでも車間をあけると後ろから煽られる前に、横から急に割り込まれる。車間を車2台分以上はあけられない。そうしないとかえって危険な感じである。このような無理をしていれば、わずかなスピード、停止の違いで大混乱が起きるのはあたりまえ。それを雪に弱いといえばその表現になるが、普段が異常なくらいの密度で動いているのが東京都内であり、全く余裕がないのである(それが凄いところなのだが)。

さてそんなところから見ると、ド田舎の「て・こあ」では多少の雪でも日常は変わらない。

昨日はこのくらいの積雪で、この風景を楽しめるくらいの少量降雪。

しかし・・・

先々週の雪の降り方が異常であったため、下屋が上階の太陽光パネルからのまとまった落雪で一部がこわれた・・・。過去にもこのくらいの雪はあったのだが、降り方というか・・・気温との関係で、ある塊で落ちてくると築100年も経た木では受けきれない。完全にタル木という屋根の軒先を支える木が4本ばかり折れてしまった。そのまましておくと屋根が崩壊してしまうので、仮補修を定休日の昨日行った。本復旧は春になってから・・・。

超高気密高断熱住宅を進めるオーブルデザインではあるが、この管理している「て・こあ」は超低気密無断熱の建物。よって朝建物の中にはいると、一番温度が高いキッチン土間でも6度と外より2度くらい暖かいだけ。これを薪ストーブで力任せに暖めると夕方には16~18度まであがる。それでも寒いのだが、この状況での薪ストーブはとても心地よい雰囲気をだす。寒い所に温かさの塊があるとそれに惹かれ、超高断熱の家とは又違った幸福感がえられる。

昨日の昼食はこの薪ストーブの燠火で「炭火焼き肉」を室内で食べた。この真冬に雪を見ながら室内でもうもうと煙を出しながらたべられる幸せ・・・。フライパンでは絶対味わえない、少し焦げるこの味。大人の室内バーベキューはちょっとした贅沢な時間である。

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コメント

  1. やすじい より:

    山小屋状態の「て・こあ」暮らし、「いいね」「いいね」。って言ってられる安心爺。

  2. MOTO より:

    浅間さま

     ご無沙汰してます。
    遅ればせながら新年おめでとうございます。
    いつも有益な記事をありがとうございます。
    本年もよろしくお願いします。

    >その関東でも特に東京は雪に弱いとされているが、
    >私はちょっと見方がちがう。
    >雪に弱いのではなく、気候が平穏なため
    >平時が異常なくらいの無理ができるのだ。

     全くもって仰せの通りでございます。
    平穏な気候を当たり前のことと思い込み、
    降雪後の挨拶では「雪国の人々は大変ですよねぇ~」
    などと能天気な物言いもごく普通にされます。
     これまで漠然と思ってはいましたが、
    目から鱗が落ちた気持ちになりました。

    >車はほぼ100%でスタッドレスタイヤだし、
    >ゴム長靴を持っているだけ。
    >これがノーマルタイヤが1台でも混ざっていれば
    >坂道でスタックして通行止めになる。
    >ひとたび通行止めになると、逃げ場が無い道幅で
    >且つ後ろから直ぐに車が次々にくるので、大渋滞となる。

     それほど雪が降らない宮城県仙台市の親戚達も
    冬は必ずスタッドレスタイヤに履き替えます。
     業務用を除けば、(南)関東の自家用で履き替えするのは、
    雪国へ行く用事がある車以外ほぼ無く、それ以前に
    スタッドレスタイヤを持っていない人が大半と思われます。
    またチェーンすら持っていない人も多数おり、
    斯く言う私も恥ずかしながら持っておりません。

     基本的に雪が降ったら乗らないのですが、
    四年前の大雪の時は友人宅に宿泊している時で、
    あまりに積雪が凄く帰りたくても帰れません。
     友人宅は丘陵の頂上付近にあり
    複数ある帰宅ルートはどれも坂道が伴います。
    しかたがないので出発を翌深夜にずらし、
    Lギア固定でゆっくりと走りました。
    行きかう車はほんの数える程度です。
    最難関の長い長~い急な坂道には
    放置車両が30台以上もありました。
    幸い坂途中の信号もタイミングよく切り抜けられ、
    無事に自宅前の駐車場入口まで辿り着けました。
     目の前の駐車スペースの車が不在だったので、
    頭をそこに入れ最後のバックをしたところでスタック。
    何度か脱出を試みるもどうにもならず、
    雪かき道具を積んでいないので自宅へ取りに行きました。
     10分程度で身支度を済ませ戻って雪かきを始めると、
    近所の交番方向からご夫婦と警察官が近づいて来ました。
    興奮気味な声のご主人が「他人の駐車スペースを不法占有・・・」
    直ぐに駆け寄り事情説明と謝罪をし、大急ぎでに作業完了。
    ご迷惑をおかけしました。

     書いたものを読み返すとチェーンすら持っていないのは、
    恥ずかしいどころの噺ではなく無責任なのだと気づきました。
    早速、購入することにします。

    ありがとうございました

    • Asama より:

      MOTOさん

      今年も宜しくお願いいたします。今年もご投稿を期待しております。