昨日床下エアコン暖房の「緑の家」に、二年目メンテナンスで伺った。その時、
「最近少し基礎が高い家を多く見ます」
と言われた。
ちょっと前までは、基礎の地上部分の高さは48cmが殆どであったが、最近は63cmが多くあるらしい・・・。
基礎が高いとメンテナンスが楽だとようやく気づいたのか。
国の基準である長期優良住宅では、
「床下の空間の有効最低高さを33cm以上としなさい」
としている。この時今までの48cmの基礎だと床下内は40cmは確保できる。しかし、実際に床下にはいると、排水管や給水管があり、歩腹前進(?)でもどうしても進む事ができない。
それが実際にわかったようである。63cmあると床下内の有効高さは55cmとなり、なんとか配管があっても乗り越える事ができる(歩腹前進にはかわりない)。
そんなことは重々承知なので20年以上前から私は
「基礎が高いことは何よりも優先される」
として20年間全棟高基礎である。ようやく巷がそれに気づいたようである。
また・・・
床下エアコン暖房をする時は、
「人が床下内を掃除できる高さが必須」
と言ってきた。
「緑の家」に住んでいて、1年に数回床下内を掃除されるオーナーさんが、
「浅間さん、床下暖房用の床のスリットから埃が吹き出すのが見えるのです。ちょうど今日のような晴天の日の日射に照らされるとわかるのです。床下ってやっぱり汚れているなと思いました」
やはりそう、実際住むとわかる。
人それぞれの価値判断だと思うがやはり空気の流れてくる場所はできる限り可視化するべきであると私は思う。
さらに・・・
かねてから伺おうと思っていた事も聞いてみた。
「その床下暖房用の床のスリットに物が落ちないように網をつけることも出来ますが、つけた方が良いですか?」
すると
「網があるとそこから空気が上がってくるので、網の裏にゴミが付いてしまうからいらない。まあ、床下に入ってその網の裏を掃除すればいいのだけれど面倒だし、必要無いでしょう。」
確かに網をつければ必ずゴミをキャッチして掃除をする箇所が増えますね~。
多分・・・もう数年すると「床下暖房用エアコン」を備えた家は、75cm基礎より高い「緑の家」のように1mくらいに高くなるのでは・・・と想像出来る。
では・・・
「埃も溜まらないので基礎が低くても良い」を信じて既に建ててしまったオーナーさんは、仮に自分の家の床下内が汚れていることに気づいたら・・・まあ実験棟だと思って受け入れるのだろうか・・・。