本日基礎生コン打込みが行われる予定だったが中止とした。
今年の冬は今のところ異常なくらい雪が降らないし、晴れ間も例年の倍くらい・・・。とはいっても数日で数時間晴れる位で、関東のように一日晴れの日は1月ならたった2日くらい。
雪が無いのでコンクリート打ち込みにいらぬ手間がかからず施工現場ではありがたがっているが、山のスキー場は厳しい・・・。
早朝6時30分に事務所を出て現場には7時15分到着、いつもように最終チェックをして打込みが始まる予定だったが・・・中止とさせて頂いた。
当初の9時打込みを昨夕に突然8時に改めたため、昨日までにはアンカーボルトの完全施工を約束していたのだが、早朝からアンカーボルト施工を始めたみたいで工事監理チェックに間に合わないので7時35分に中止とさせてもらった。
8時なった理由は午後から本雨になるとの予報で、午前中に打込みを終了させるため一時間早くしたのだが、結局その一時間分の余裕がなくなり、私が現地に到着したときにはまだアンカーボルトの施工中であった。確かにもう30分あれば終わるかもしれないが、基礎コンクリートは直しが基本的に出来ないので、慌てて打ち込んでも良いことはない。そこで中止とさせて頂いた。生コンキャンセルの損害がでるがこの後大きなミスの方が更に大きな損害になる。大変残念だがやむ得ない。
来週の早々に再び打ち込む約束をして笹越橋の家の工事監理に向かう。
予報どおり午前中は晴れ・・・これなら土壇場で変更しないで9時からでも良かったのにと思うがあとの祭り。しかし基礎は妥協はできないので中止でよい。
まずは玄関の表札位置決めから始める。
笹越橋の家は都市型の家、敷地面積35坪、建坪率60%のところ55%と目いっぱい計画している。これで車2台分を確保し、自転車収納2台、4LDK+約8帖バルコニーとなる魔法の設計。
よって玄関アプローチは広くなく、でも圧迫感が無いように前面道路に沿って計画。であるためいつも「緑の家」の玄関屋根高さの半分以下の地面から2.1mで、歴代の「緑の家」の中で最も低い位置に屋根がある。この高さは拙宅玄関ポーチとほぼ同じ。理由は見学会にお越し頂ければわかるはず。
玄関アプローチが「広くない」となると・・・ポストも出っ張るわけにも行かず、施工中に追加設計で壁埋め込みの一体型。この追加設計依頼に感謝である。
さて表札であるが、
当初ここの壁に表札をと思ったが、ポストが壁の一部としてあまりにも良かった・・・
米杉の木目が美しく、それをいかした一体仕様のポスト扉側壁より、
反対側のインターホン側が良いのではないか・・・と思っている。
次ぎに外壁仕上がりだが、
やはりガルバニューム鋼板の時の白色はこの色に限る。それほど好みの色。「緑の家」の内壁はAEPが多いが、このAEPの白色は30年間拘っている「白」である。世の中「白」といっても青白い白からクリームっぽい白まで10種類超える白が選べるが、いつも同じ色の「白」を使う。これは「緑の家」の拘り。そして外壁も白と言えば10年間この白しか使わない。この白はガルバニュームの中ではある県外メーカー(加工屋さん)しかなく、納期が一ヶ月以上かかるのが難点だが、この綿100%の白Tシャツ色という感じが大好きである。
そしてサッシ枠も庇も全て「白」にする事で、建物という一つの塊となってできあがる。その一体感も良い。
またもう一つの特徴が跳ね出し量2mの2階にあるバルコニーである。
家族の間の一部として使うこのバルコニーは高めの手すりで隣家からの視線をカットし、プラバシーも守りながらアウトドアーが気軽に楽しめる。
えっ、「緑の家」って窓閉めっぱなしのイメージだけれど・・・
と思われる方、それは間違いである。家内の環境が安定しているからこそ外が楽しめるのである。暑いときも極寒でも家の中に入れば天国的快適感なら、外がなおのこと楽しくなるのである。
屋根の出は1.2m。もう少し跳ね出せたら・・・と思うが、ここを跳ね出すと耐震等級3を取得するのには、勾配天井を止め水平天井にするか、開口部を減らす事になる。そのバランスで決定した。またこのくらいあれば大根や柿、タマネギなども吊せる軒下となる。
そのバルコニー下にある個室窓も・・・
独特の感じとなる。2mの屋根が直ぐ上にあるにも関わらず白い外壁と軒裏で光が反射して意外と明るい。
またいつもと違った所では・・・
トイレの手すりは、スマホ置き場も兼用したいとのことで
手すりが主体であるがスマホもおけるように板をくり抜いた。手すりが優先のため下手におくと穴から落ちる事もあるが、これ以上出っ張る訳にもいかず、これもバランスで決めた。
一方自転車小屋は床下1.4mを一部外側から使う事で確保している。
このようにママチャリでもここに入るくらいのスペースを確保出来るのが「緑の家」の高基礎の利点である。
今回のように35坪と敷地の広さに制限がある場合は、玄関が低い位置のほうが敷地利用の無駄が無い。低い玄関から入って内部階段はこのように8段でもスペースをとられないが、外部階段だとこの2倍くらいスペースが必要。大きい家敷地でもコンパクトな家敷地でも「緑の家」の高基礎万歳!である。