冷暖でエアコンはバックアップが必要になる。その3

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このクールBOXが除湿機の高等機能である再熱除湿機として利用可能である事を少し説明する。

再熱除湿とは冷媒の一部を分離して本来なら外部で熱の放出をする圧縮熱を、室内の熱交換器で放出させて、室内機で冷風と温風をつくる冷房モードである。
極端な例では 26度RH(相対湿度)60%の室内空気から室温を変えずに湿気だけとることが出来る冷房モードを再熱除湿と呼んでもよい。それに比べ除湿機とは室温(大小あれ)を上昇を伴いながら湿気を取る機械で、クールBOXでは下図のように排気風を室内に解放するだけ(栓Aは外し連続排水とする)で室温は0.59KW/h(消費電力)上昇する除湿機となる。

クールBOXを再熱除湿機にしたい場合上のように排気の2/3を室内に戻す。ドレイン水と吸気口は屋外接続。

クールBOXで再熱除湿を行う場合はつぎのようにする。

もし室温26度を変えずに湿気だけ36L/日取りたい場合は、クールBOXの消費電力程度の0.59kw/hを屋外排出すれば室温が変わらない再熱除湿とおなじ運転が可能である。効率COPが3.4(30度時)なので0.59KWだけ熱を屋外に排出するには、排出される風の1/3だけを屋外に出し、2/3を屋内に排出すると、消費電力の0.59kw~0.7kwの排熱をする事になる。風量の測定は簡易風速計で風量を測ったりすればよい。これで室温が上がる場合は排気の1/2くらい屋外にすると、漏れや他の待機電力とつり合って温度が維持できると推測できる。当然吸気口は屋外取り入れとする。このようにクールBOXはいじれる面白いおもちゃのようなエアコンである。

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