2016年製(2018年購入)の日立のエアコンRAS-X22Fにおいて冷媒漏れが確認された。ピンクの矢印が乾いている銅管の色で白が冷媒漏れ(潤滑油)によって濡れ色になった銅管の色。人差し指のフィンと銅管あたりで漏れたらしい。
壁から完全に外しエアコンを分解する。日立の最高機種Xシリーズのエアコンのため様々な装置があり、慣れているサービスマンだと思うが熱交換機を外すのに10分くらいかかっていた。
日立さんはエアコンのカビ防止に様々な配慮はしているが、対策を行ってもこの送風用のファンは汚れがつく(最新機種はこのファンにもブラシでゴミを取る機能有り)。黒く見えるのはカビだが、冷房装置の宿命である。これがいやなら冷房はできないと私は思う。
白い矢印部分が潤滑油でべたつくのが確認された。
これで日立製エアコンも2年で冷媒漏れの現象が起きてしまったが、東芝、パナソニック製エアコンのスローリークとは違い、不調で冷媒を追加しても内部エアコンから「シュー」と音がして直ぐ抜けるのでスローリークではないようだ。スローリークの共通する現象は、冷媒を追加補充するとまた数日から数週間は通常運転をできる。この点が大きく違うので単なる個体品質が悪いとも考えられる。
サービスエンジニアさん曰く
「R410A時の日立のエアコンはスローリークが多かったと思うがR32冷媒機種になってからスローリークがほぼなくなった感触である」
とのことであるが、なぜ2014年~2017年ごろのエアコンにメーカーを問わずスローリークが発生するかは、以前のブログで示したとおり内部の錆びの状態でも想像できる。
上写真は熱交換機を外した時のドレンパンを上から見た写真。今回の故障機種では右手の所に錆跡が集中しているが、リーク箇所は左側になることからもスローリークの機種とは違う印象である。日立製エアコンはこの4年間で50台ほどつかっているはずなので今後推移に注意するしかない。
コメント
エアコンの劣化に対しての情報公開ありがとうございます。高額なエアコンが10年ももたないようでは消費者の生活を圧迫してしまいます。国が対応姿勢を示すまでこのような情報公開は必要だと感じています。