今月中に終わらせると施工の田中住プランニングさんが宣言しているが、現場に伺うとまだ壁や天井のパテ処理中である。本当に間に合うのか・・・といつも思うのだが、これが完成するから不思議である。
今回は完成見学会は行わないが、「緑の家」を見たいとのメイル等頂いており、お二方が工事監理者の完成検査日にこの家を見にいらっしゃる予定である。当事務所の完成チェックなので、仕上がり不備の付箋が壁や天井に貼ってあるという普通お見せできないがそれも事実でありのまま。
ところでこちらの坪井町の家の外壁は15年ぶりで、いや塗装品という条件なら24年ぶりの窯業系サイディングで、足場がとれた時に見せる外観は周囲の家も窯業系サイディングだから馴染む。一方樹脂サッシの太い白いフレームはこちらでは多くないし、この深い軒の出と大きめの庇はほとんどお目にかかれない。
地面と同じ高さの玄関から入ると上の写真の感じで高さ方向に視界が開けるとこが「緑の家」らしい。
ところで・・・先回も坪井町の家に行くまでの道中で面白い家が沢山あるとご案内したが、今回は「軒裏材」が気になってさらによく見ながら歩いた。
町の風景はこんな感じの新興住宅地である。敷地は45坪から60坪ぐらいに分割されている。関東は庭木がよく育ちつのでシンボルツリー選びは新潟より気を使う。一方温暖な千葉県では南国風の樹木もよく似合うし、問題なく育つ。下の写真の家は椰子?がいい感じでシンボルツリーとなっている。こんなシンボルツリーは初めてでありこの地域の気候にあっているのだろう。
さて肝心の軒裏は・・・
なるほど、最近は木に見せた板があるようでパネリング風であり、以前は白系一色だった軒裏はあまりないようだ。また「緑の家」のように目立って沢山ついている換気口ではなく、軒先にスリット仕立ての換気口のようだ。また軒裏に換気口のない家もありそうだ(軒の出のない家)。
こちらの一風変わった家。バルコニーの計画がとても斬新ではあるが一応軒裏がある。軒の出のないリスクを避けたのだろうか?
坪井町の家の軒裏は本物の木で出来ている。今は白木色だが数年で少し白グレー色になり本物の持つ風合いがでるだろう。