5年目に入った超高断熱住宅におじゃましてきた。目的は換気ダクトの調整とメンテ。
雑木の庭が紅葉して(山法師は既に紅葉終了)、良い感じで窓と外壁をうつす日之出町の家。
外壁で比較的木色の落ちにくい米杉の縦貼りと塀の縦貼りがお揃い。木の塀で私の拘りはやはり無難さ。木の木口方向の上部分には必ず笠木を設ける。これにより木の耐久性は飛躍的に高くなる。そして腐り難い打ち放しコンクリート塀の上にも笠木を設けるのが「緑の家」流。
笠木を設ける事で、あの見にくいヨダレがしっかり防止できる。目的は違うが機能は意匠になると私は考える。
さて・・・今日のもう一つの本題は5年目に入った換気ダクトの汚れ具合の調査。
日之出町の家で使っているいるのは、第一種全熱交換型セントラル換気というダクト有り換気システム。
この換気扇のダクト内を伊達の家のために購入しておいたファイバースコープでダクト内を確認する。
まずおさらいであるが、ダクト内は多少汚れてもよい場所がある。
先ずは一番気になる「い」部分で、風量の一番多い居間のSA口先端部分このような感じでファイバースコープを突っ込む。
ダクトは断熱ダクト100Φ。
内部は殆ど埃もついていない。
次に汚れてもよい箇所の「う」の部分。
ここは本体のフィルター側からファイバースコープを突っ込む。
すると・・・予想どおり埃がついている。
設計仕様ではRAダクトはアルミフレキシブルでも可としていたのでヒダがあるダクト。まるでRAフィルターの一部(図中のフィルターBのこと)のように埃が取り付く。RAフィルターにも埃がびっしりついているので当たりまえといえば当たり前。
しかしこの部分を取り上げて「ダクト内は汚れる」といっても意味のない場所である。
SAダクトはスパイラルのような滑らかなダクトが最もよいが、近年は断熱ダクトでも表面が比較的滑らかなダクトもあるので、最近は断熱フレキシブルダクトでもOKの判断。
RAダクトはRA口と本体の距離が短い場合はこのようにアルミフレキシブルダクトもOKとしている。
予想どおり結果にホットしたが課題もある。
それは・・・SAの換気量も測って調整したのだが、
換気量の目盛りが年々多くなり5年で竣工時の1.5倍程度まで多くなった。この事について次回原因の調査したい(熱交換素子の汚れなら仕方無い)。このように毎年測っていればわかるのだが、もう一方の「緑の家」の標準であるダクトレス熱交換換気システムは測り難い形状なので一度も風量測定したことがない。今度何とか測ってみようかと・・・考えている。