昨年の夏から少し挙動のおかしかった東芝製のエアコン。このエアコンは2年前に一度熱交換器を丸ごと取り替えたはず。ところが又同じスローリークが起き修理依頼を建て主さんが行った。
ご覧のとおり・・・
冷媒漏れ跡があちこちにある。エアコンのR35の冷媒は、コンプレッサー(ピストンとシリンダーによる往復運動のような圧縮機)が摩耗しないように冷媒にわずかのオイルが潤滑油として混ぜてある。よって冷媒がある箇所から漏れると冷媒は気化して直ぐ無くなるが、潤滑油は簡単に気化しないことで油跡ができる。それが上の写真の白い矢印部分である。
ピンク色の矢印部分も錆が酷くそのうちに漏れ出すとおもわれる。これで2年しか経過していないまだ新しい熱交換器である。下は修理に立ち会った建て主さんから頂いたメイル。
業者さん曰く「冷房時に発生する結露により、配管に腐食が発生し、そこから冷媒がもれたようだ」
「24時間連続運転だと、結露が乾かないので・・・」
「通常の家庭での使い方の3倍くらいの稼働なので、このエアコンは12年以上使っている(現在4年10か月経過)のと同じかな」
という感じのコメントでした。
ですが、
東芝サービスさんの言葉に間違いがある。取付け後4年と10ヶ月で2度めの交換なので、『12年以上使っているのと同じ』が、「6年以上使っているのと同じ」となる。それであっても常時結露するエアコン内部でその言い訳は酷い言いぐさだと思う。25年ほど前のRAS-255SDと言う機種は同じように15年以上使っても全く冷媒漏れなどなかった。
建て主さん曰く、
もう東芝は使いません。
それにしても冷房時の結露、というのであれば、夏場に同様の使い方をしている1Fの他メーカーのエアコンに異常が発生しないのになあ、と思います。
この機種の部品の不具合がわかっているのに、取り替え品も以前の品質のまま。確かに一回目の交換時にそう言われたけれど、2回も問い合わせ、立ち会う手間はやはり建て主さんには大変な負担。
流石、中国に買収された東芝の白物家電部門・・・ある意味説得力がある。