住宅の換気の選定 その2

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設置後一年経た給気フィルターの汚れ。表面のゴミより色が新品寺と全く違う細かい粒子のようなどす黒い汚れに注目してほしい。

お暑うございます・・・いやホントにアホらしい暑さの新潟県。昨日も三条で39.5度ともう40度。
さてその1では第一種換気システムが第三種換気システムより換気が卓越風に左右されず行えるとの事だった。これは第一種換気システムは給気を必ず電力で送風するシステムのため(第三種は給気はなり行きという面がある)である。しかし実はこれだけが第一種換気システムが「緑の家」にとってよい理由ではない。

新品の高性能給気フィルター。HEPAまでとはいかないが、花粉が97%除去可能が標準フィルター。

最近は洗濯物はどこで干すかと言えばすべて家の中である。その理由は、昆虫や花粉がつかない。黄砂がつかない。PM2.5がつかない。人目が気にならない。留守がちで不意の天候変化でもOK・・・など様々であるが、前半の理由の大気の汚れについては完全に第一種換気システム方が第三種より分がある。窓を開けない事がほとんどになった「緑の家」の住まいはこのような大気の汚れを入れたくないのである。そもそもタバコを吸う人口が1970年の1/2以下になっても肺がんが5倍になっている現在の状況は、食生活より大気に関連している問題と直感的に思う。事実第一種換気システムを運用すると、OAフィルターには虫よりも黒い色だけの汚れがびっしりつく(虫はサイクロンフードで除去)。これを私たちは知らずうちに吸っていると思うと、家の中くらいはフィルターで漉された空気であってもよいと思う。そのような高性能フィルターを第三種換気システムはつける事が難しい(たまに設置可能と謳うものがあるが、10~20Pa/個くらい圧損が生まれるので給気量の再測定が必要で測ると急激に落ちる事を拙宅で確認済み)。

第一種熱交換無のダクトレス換気の給気扇。30年ほど前からの定番であった。私の管理域では今でも標準である換気扇。

いくら消費電力が安価でも、より綺麗な空気が必要ならフィルターで漉すための電気代ぐらい払うことにためらいはない。ダクト式の第一種熱交換換気なら電気代は月に1500円~1800円である。ダクトレスでは1000円。一方第三種のダクトレスなら月に300円以下、ダクトタイプでも600円程度、フィルターは一年で3000円。このくらいの差ならと私は思う。

オプションで更に高性能なPM2.5除去フィルターがある。三菱電機HPからの転載。

しかしあくまでもこれは建て主さんの価値判断で、フィルターがいらなければ第三種の自然給気口でもよいだろう・・・であるが、私は下の写真のような事をみると高性能フィルターは欠かせないと思う(圧損がすくない静電フィルターもあるが捕集率が明らかでない)。

何度もお伝えすが給気口内部は数年で汚れカビがつく。このときに高性能フィルターがカビ胞子まで除去してくれるので、考えようによっては衛生的であるのが第一種換気システムの給気口である。

ダクトレスだが給気扇内部の側面にもカビやほこりは数年でつく。これをフ高性能花粉ィルターで漉せば取りあえずカビ胞子は入ってこない。

ダクトタイプならHEPAフィルターまであるのでウイルス除去できるものあるが、圧損が尋常ではないのでそこまでは必要ないと思う。

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