上は13時30分の事務所の温湿度
↓90分後
下は15時30分の事務所の温湿度
13時30分は、気温が29度なのに、少しも暑くありません。所が気温は全く変わっていないのに、15時30分は汗まで出ませんがとても暑く感じます。
これは写真のとおり90分の間で湿度が15%も上がったためです。
空気の熱は空気そのものの熱(顕熱)と空気中に含まれる湿気の熱(潜熱)の両方になります(両方の合計熱はエンタルピという)。よって顕熱である気温が29度を維持しても潜熱が16%(相対湿度)も上がると大変暑く感じます。これは人が皮膚から汗を発散させて体温維持するためで、汗の発散が早くなる湿度が低いときは気温が30度でも暑さは感じません。汗の発散(汗の乾く)スピードが早くなれば、汗が気化熱として体温を奪うので暑く感じません。
さて、29.1度で湿度45%とは、29.1度湿度29%に対しどのくらい暑いかというと、おおざっぱにエンタルピが同じ所を探せば良いので
29.1度45%=34度29%=59kJ/kg(比エンタルピ)
とほぼ同じ暑さの感覚になるはずです(厳密には面輻射も変わるので32度くらい)。
今日の事務所は外部ブラインドできっちり日を遮って、通風を行っているので、外気温とほぼ同じ室温を維持できました。朝夕が現在16~17度まで下がりますので、この付近でしっかり空気を除湿し、日中温度が30度でも空気は乾いてますからこの気候ならエアコンはいりません。そうですね。丁度今日の気候は海抜800mくらいの軽井沢の真夏でしょう。だから軽井沢ではエアコンによる冷房はいらないし、通風が気持ちよいのですね。納得!