最近ある方から質問がありました。
「大手A社もQ値1を切っている家を薦めているけれど、同じ性能の「緑の家」のメリットは?」
なるほど・・・大手がQ値1.0以下を薦める・・・とうとうそういう時代になってきました。
さて質問の続きです。実際の言い回しと違い、わかりやすいように少し脚色しております。
O・・・オーブルデザイン浅間
O「超断熱性能は数値ですからもし数値が同じなら性能は同じです。」
M「では、他のメリットは・・・」
O「基礎が高いこと、自然素材の使い方等でしょう」
M「基礎が高いということは何がいいの」
O「物理的防腐防蟻となるので、半永久的です。」
M「大手A社も加圧薬剤注入で数十年確実な予防ができると言っているが」
O「これは気持ちの問題かもしれませんが・・・、数十年も防腐防蟻が維持できる薬剤は気持ちが悪いと感じます。科学が進むと、やはりこの薬剤は人にも影響があると言って将来中止になった薬剤は多々あります(過去に多く使われたCCAやクロルホルピス などは中止になった代表的な防腐防蟻剤)。数年後にはやっぱり中止となることもあるので、ケミカル剤は使いたくありません。他に方法が無ければそうするかもしれませんが、基礎を高くすれば簡単に予防できます。」
これはある大手A社の上棟時の風景です。矢印の小屋材まで加圧防腐防蟻処理された木材で全てが緑茶色の木です。これをみてどうしても私は自然材の木とは思えません。またこのA社の基礎は以前は2回打ち基礎が普通で、その施工は荒く、打ち継ぎが処理されていませんでした。大手でも実際家を作るのは地場の職人さんです。大手だからその方法は絶対間違いないと言う事はありません。最後はどの素材が気持ちよく、物理的に理にかなっているか?過去の履歴はオープンにされているか?だと思います。