国総研とは「国土交通省国土技術政策総合研究所」の略である。そこがユーチューブで様々な動画を公開している。最初に申し上げたいのだが、本来ならユーチューブという外国の会社が運営するプラットフォームではなくて、国産のプラットフォームがあってそこに上げてほしいな・・・と思っている。なぜ日本には動画のプラットフォームが育たないのだろうか※。ニコニコ動画等がもっと広く伝わればよいのかなとも考える(一応株主を辿ると三菱UFJ銀行となる)。
※パソコン、スマートフォンの基本OSとは違い、情報をダイレクトに伝えるプラットフォームだから海外既定での検閲に近いことがあってはならない。
国総研の資料2 木の耐久性
2回目は木の耐久性である。このことはブログで何回も登場しているので根拠として説明する。「緑の家」は超高断熱高気密の特徴があるが、大事にしている順番は耐震性と耐朽性が一番で、快適性の手段である超高断熱は2番目になる。
続きを読む国総研の資料1 屋根の耐久性
いつもの国の研究結果を紹介する。昨年発表が行われた資料で先回案内したものとあまり変わりないが、内容は更にシェイプアップされている。
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白アリの侵入はどこから?
国総研資料から 玄関が大事!
2017年9月20日加筆修正 1mm以下→1mm以上に修正
先回ご紹介した国総研のHPのある資料では、住宅の耐久性に関する様々な情報を公開しています。そのなかで今回は「白あり」を取り上げます。
屋根の劣化はなぜ起きる
国総研資料から 防水シートが大事!
以前のブログでも何回か説明しましたが、屋根の防水性は一重に防水シートで保たれております。特に瓦屋根は風速15mを超える風雨になると結構な量で瓦の裏側に水が回ってしまいますから、防水シートがない場合は漏水します。その特性も↓のように報告されております。 続きを読む
ZEHの太陽光発電パネルのリスク
国総研資料から 片流れにはしない!
大量の太陽光発電パネルが急激に設置され始めた2010年以降、住宅の屋根に「片流れ」形状が増えました。しかし大量に太陽光発電パネル(ソーラーパネル)がその片流れ屋根に設置された場合、新たな障害を引き起こすことが報告されております。
熊本地震での倒壊原因(案)を国総研が発表
熊本地震での倒壊原因(案)
やっぱり筋かいではなかった原因
今年の4月に熊本で起きた地震で多くの木造住宅が倒壊しました。そこで直ぐに国は現地調査を始めましたが、4月の下旬~5月のに出された調査チームの第一声は
「筋かい が悪そう・・・」という「私感ですが」と念を押した言葉でした。
しかしその4ヶ月後の9月12日に国の専門家チームでだした結果は・・・
シロアリと透湿防水シート 日経ホームビルダー3月号から ③
その2では
1.ベタ基礎での蟻害の8割は玄関先と勝手口
2.ベタ基礎の隙間から浸入
3.広がる(ベタ基礎でも)基礎断熱の被害
のうち1.被害は玄関先と勝手口をコメントしたが、その3はベタ基礎の隙間から浸入についてである。
リフォーム・リノベーションの耐震診断として新たなツール
2年前に紹介した国総研(国交省)でとりまとめた「共同研究成果報告書 木造住宅の耐久性向上に関わる建物外皮の構造・仕様とその評価に関する研究」は1800ページを超えるとても濃い内容で、これさえ読み上げれば、高耐久が期待できる家造りをマスターする事が可能である。そんな国総研から再び濃い内容の資料・ツールが2019年11月に発表された。それが上の「木造住宅の耐震評価ツールを用いた耐震診断マニュアル(案)」である。
2020年査読論文から 通気層と軒の出の重要性
今年も査読論文を紹介する。このような専門分野の査読論文は一般の人には全く面白く無いであろうが、建築の論文は一般読者でも不思議と面白く読めると思う。それは日常生活に直結しているから。そして2020年初っぱなからドキドキの論文である。 続きを読む
思考の組み立て方・・・吸放湿物質と夏型壁内結露 その6
題名は「吸放湿物質と夏型壁内結露」となっているが、実は最も夏型結露を起こす可能性が高いのが・・・屋根下である。近年は太陽光発電パネルや、背の高い建物の陰になることも多く、屋根に温度ムラが出来る事と、室内冷房がロフトで集中的に行われるために起こりやすくなった。特に小屋裏がなく勾配天井を持つ家や片流れ屋根が最も注意が必要。