足を痛めました。

先日の月曜日にスキーに行ってきました。思いもせぬ小崖からジャンプ、転倒、そこで膝をひねり内側側副(ないそくそくふく)靭帯を損傷してしまいました(カルテにそう書かれた)。骨折は過去に多々(4回ぐらい)ありますが、靭帯損傷は初めて。ひねった時に「ぶち」と音がしたのでまた骨折かと不安になりましたが、1分くらいで立て、足も動くためその後痛みが出ない滑り方で2時間ほど滑りました。(おいおい・・・)でも痛みは酷く、次の日整形外科へ、そして診断は軽度の内側側副靭帯損傷となりました。違和感が取れなければMRIの精密検査します。皆さんもスキー、ボードにはご注意を。・・・但し注意する人は私みたいに運動不足の40台半ば以降の人でしょうが・・・。


暖房と省エネを考える。⑤ 続・私流エアコン暖房の使い方。

2月2日に誤字脱文があり加筆

前のブログでは、下の

①自動運転モードにはしない

②風量を自動風にはしない

③風向き羽をスイングさせない

④風向きを人にあたらないように固定

の内①と②をご案内した。

③、④は・・・、簡単!!エアコンの暖かい風の風向は、最近はスイングと呼ばれる自動羽で左右や上下に動く機能が標準。その機能を使わないでほしいだけ。つまりあるところで固定するのである。ではどこで固定するかというと、「人のあたらない方向で斜め下向き」が基本。更に窓下付近に向けるのが効果的である。

エアコン暖房が嫌いな方の多くは、「風が直接あたるのでいや」というご意見がトップ。だから風を人にむけないように固定する」というのは、エアコン暖房の基本である。しかし、エアコン構造上輻射熱が全く期待できない珍しい暖房器具。このため普通の家で暖かさを感じるためには、唯一温度が高いふき出し温風(40度)を人にあてなければならないから。だから普通の使い方では皆一様に温風を人や人のいる方向に向けるのである。特に最近は人センサーで人のいる方向をわざわざ探し出し、そこに温風を向けるというおせっかい極まりないエアコンが販売されている。これでは、益々エアコン暖房はいやという事になる。
そもそもエアコンの正しい使い方は長時間暖房が基本であるにも関わらず、他の暖房器具同様、即暖器具として使おうとしている。だから「風が直接あたるのでいや」となりだめなのだ。
エアーコンディショナーというエアコンの名前の由来どおり、エアコンは空気温度を調節し、家中長時間暖める事が基本。(←この解説は4月のブログで)すると家中のもの全て(家具や備品、壁、天井)が空気温度と同じくなり、風を直接人が受けなくても快適さを得られるのである。この場合、エアコンから噴出される温風に、人はあたらなくても快適さを得ることができる。
どんなに高断熱仕様の窓ガラスを使ったとしても、窓は壁に比べ断熱性能が1/7から1/10くらい低い性能。家が冷やされる1/3(緑の家の場合。普通の窓が大きくない家は1/4くらい)は、窓面。だから窓下床付近にはコールドドラフトが発生し不快を感じる、そこでこの温風をなるべく窓下付近に広がるように向けると更に快適性が増す。
是非ためしてほしい。特に高気密高断熱の家ではその恩恵が受けられ快適であるが、低気密低断熱の家ではちょっとむずかしい。つまりエアコン暖房の基本は家中暖房できる性能の高気密高断熱住宅であるということ。=省エネ器具(今後期待される)が使える家となる。


暖房と省エネを考える。④ 私流エアコン暖房の使い方。

2010年にエアコンの特性などから台数の設置方法も書きました。こちらをどうぞ

世間広くお勧めにくいのですが、左写真のような「緑の家」のような吹き抜けが大きかったり、窓が広々していたりするプランが多い家では、エアコンの使い方はちょっと違います。どこが違うかというと、

①自動運転モードにはしない

②風量を自動風にはしない。下に加筆あり)

③風向き羽をスイングさせない

④風向きを人にあたらないように固定

です。

①は、エアコンの使い方を見ると運転モードは「自動」「冷房」「暖房」があることがわかりますよね。カタログには「自動」運転を推奨することが多いですね。この自動運転とは、エアコンが外気と室内温度を測定し、暖房運転するか、冷房(除湿)運転するか、またどのくらいの能力でを勝手に判断して運転するモードです。またこの時の設定温度も表示されない機種もあります。高気密高断熱の家中暖房(高気密高断熱でも家中暖房しなければ意味がない)する家では、普通の家の暖房温度より低い温度で快適感が得られます。(理由は4月ブログをご覧ください)自動運転では暖房時高すぎたり、冷房時には低すぎたりするので、「暖房」運転モードにし、温度設定を住人が行います。大体暖房時22度くらいが多いでしょうか?そして就寝する時に20度くらいに設定温度を低くしたりします。住人が時分で温度管理を行う事を基本としているからです。こうする事で無駄な温度上昇を防ぎ、温度が安定し、結果省エネにもなります。

②は、ほとんどエアコンでは、暖房出力(エアコンが発生させる暖かさ)に応じて一番相応しい風を送風するように設定されています。この設定が風量の「自動」モードです。高気密高断熱の家中暖房(高気密高断熱でも家中暖房しなければ意味がない)する家では、一度暖まると小さな暖房出力でOKです。すると「自動風」を選んだエアコンは、風量が微風状態となります。たとえばこの状態で吹き抜け部分に設置されているエアコンが運転していると、窓からのコールドドラフトを微風では撹拌する事が出来ずに、温度ムラが出来やすくなります。一方風量を「中」で固定した場合は、小さな暖房出力となっても、風量は「中」のままなので温風が床付近まで行き届きコールドドラフトを撹拌し、温度ムラをなくします。もし皆さんの家でエアコン暖房されていて、温度ムラを感じる方は、この風量設定を「強」もしくは「中」とし、「自動」としないことを試みてください。温度ムラが改善されますよ。こうする事で無駄な温度上昇をせずに良くなり、結果省エネにもなります。但し最近のエアコンは、強風にしても強風にならないように制御されている機種がほとんど。結果自動風と同じ風量になる!なら強風モードなんてなくせよと言いたい。・・・2009年1月加筆

①から④までは、あくまでも緑の家のような高気密高断熱だけど窓が大きい家や、吹き抜けが大きく取られている家のばあいです。

③はこの次に!


暖房と省エネを考える。③ エアコン暖房の使い方。

まず最初に・・・先週ある現場に向かって車の運転中の事。信号で止まった前の車が青になっても発進が数秒遅れ、更に50km/h制限のところ20km/hとかなり遅い。雪道とはいえなぜそんなにと思いつつ、2車線だったので左の車線からやむ無しに追い抜きざまチラッと見ると、なんと左手に持った携帯でメイルしているではないか?前はほとんど見ていない。もう信じられない行為!イヤー本当にこんな車の後ろで事故に巻き込まれなくて良かった。(せめてメイルは止まって打ってよ!広い道なのに・・・)

さて、題目のエアコンの使い方である。今のほとんどのエアコンは、インバーターという能力可変方式である。その可変巾も広く、6帖用エアコンで0.6kW~6kwという10倍の暖房能力が可変できる機種を当事務所で標準的に使う。では、22度で家中暖房するために5KWの熱が必要な家があるとき、このエアコン1台で良いかというと、「良くない」。まず6kwの能力が出せるといってもこれは外気温が7度の時。通常暖房が最も必要な時とは、外気温が下がっているとき。例えば外気2度の時の最大能力は、4.4kwとなる(必ずカタログに低温時の暖房能力の記載がある)。更に外気温が-2度くらいに下がれば、3.0~3.5kwになると予想される。従ってこの数値からでも2台は必要。6帖エアコンではなく20用エアコンだったら大丈夫でしょう。という突っ込みがあると思うが、通常エアコンは小さな部屋の機種の方がCOPが随分高い。興味のある人は財団法人省エネルギーセンターで調べるとよい。次に1階がワンルームでもない限り、各部屋の扉や壁で仕切られた部屋区画がある。暖かい空気は2階に伝わりやすく、吹き抜けでもあれば、2階は部屋区画で仕切られていっても、戸を開けさえすればそう問題はない。しかし1階が部屋区画仕切られていると、温度ムラが出来、快適性は薄れるばかりか寒く感じる場所まで出来てしまう。そこで暖房能力的に必要も無くても1階にエアコン2台設置し、温度ムラをなるべく造らないようにする。次に、可変能力があるといっても最大能力で使うと2つの問題が生じる。ひとつはその音。能力最大時はエアコンも風量も最大となり音や気流感が不快。だから最大運転をさせないようにする事が重要。2つ目に今のエアコンは定格出力の大体半分程度が一番COPが良い。一番COPが悪くなるのは、最大運転を行っている時。つまり1台で無理にエアコンを運転させるとCOPが下がり、電気代が高くなるのである。この2つの理由でたとえエアコン一台で暖房できる家であっても当事務所はそのように説明しない。家に3台エアコンが設置されていれば、1月2月の厳寒期は、3台とも運転させる方が1台、又は2台で運転するよりも電気代が掛からない。

図は今年度建築学会で発表した時の資料の図で、この機種は赤丸の1がエアコンの定格時を示し、6帖用エアコンなので2.8kwの出力を示す。するとCOPが最も高いのが0.4の表示で2.8×0.4=1.1 kw。つまり1.1kwの暖房出力時(=定格時の約半分)に最も良いCOPを示す実測結果が得られた。 定格時よりも大きくなるにつれてCOPが悪くなるのがわかる。このエアコンを効率よく運転させるには、1~1.5kw付近を使うようにする。具体的は先ほどの家であったら3台運転がベスト。この論文の原本はここにあるので、ご興味のある方はどうぞ。この研究は今後暖房の主流となるエアコン暖房の省エネ選定(運転)方法基礎資料となると自負している。(*^o^*) と手前味噌。

2.5kw→2.8kw 30日に数値を修正しました。


暖房と省エネを考える。②

①から

昨日東北電力さんがお見えになり、「まだ内輪の話として聞いてください。実は来年からヒートポンプ式エアコンに力を入れる事が決まったのです。従来は蓄熱暖房機に重きをおいていたのですが、国の施策です

そうです。とうとう東北地域でもエアコンが暖房機の主流となりそうです。エアコンについては、このブログや当HP上でしつこくその省エネの優位性をあげてきました。勿論当事務所の設立以来10年間エアコン暖房を推奨してきました。CO2を減らす事や原油を効率よく使おうと考えれば、人間の生活に必要なくらいの温度域エネルギーは(100度まで)、ヒートポンプがとても都合が良いのです。結果、家庭の経済性もよく、快適を維持しながらCO2を減らせますし、ランニングコストも現時点で一番低いです。暖房を迷っている人は是非、エアコンで検討してみてください。

蓄熱暖房機は深夜使われていない電力使うため考えられた暖房機です。しかし、2010年に深夜の電力を多く消費する物が普及する可能性があり、その役目は今後必要無いとされそうです。その普及するものとは、「プラグインハイブリッド車」です。プラグインハイブリッド車は、家庭用コンセントで充電し、10km以上をこの電力だけで走る事が出来そうです。すると、ハイブリッド車が深夜に家で一斉に充電すると相当の電力量となり、深夜の電力は余らない事になります。電力会社にとっても非常に都合が良いですね。今まで深夜電力は叩き売り状態で通常の1/4くらいの売価で売ってましたが、今度は通常価格で売れる電力になる可能性があります。そうなると今までの蓄暖を使っていた人はどうなるでしょうか?今までの4倍の支払いをしなければいけなくなります。(まあその分蓄暖はCO2を多く出す暖房機ですので環境に良くなさそうですが・・・)勿論電力会社社員にも多く蓄暖を使っている人ががいるので救済措置はありそうですが。。。

現代の科学を使い快適性は同じようにして省エネする。これが重要です。おっと、重要なことを!!エアコン暖房は、その構造上、「家中暖房」と「24時間暖房」でその効果発揮します。理由が知りたいひとは、2007年4月のブログをご覧ください。

左写真は、雪が深いところでのエアコン室外機設置風景です。雪に埋もれないように、またなるべく屋根の下になるようにすると効率が落ちにくいです。


暖房と省エネを考える。①

家の掃除はどのくらいのペースですか?私の子供時代(今から35年前)は、真冬でも朝一度居間の掃除をしてました。(勿論ほうきで)雪が多少降っていたとしても窓をあけて掃除しますから寒~~い。でもそもそも家の台所では、布巾が凍っている事も多々有る位家は冷えるので我慢できました。家の中でも水道を少し出して凍結防止をしていた事も数回以上あったと思います。凍結し水栓が破裂したところも家の中でみました。今では考えられない事です。こんな寒い中で最も我慢できなかったことは、小学校に行くときにパジャマからジーンズに履き替える時です。ジーンズの冷たさは、冷水に足を入れるような感じで、絶対と言っていいほどコタツで温めました。(年頃になるとモモヒキははけないので)また寝る時には、足元に「電気アンカ」をセットして寝てました。そうでないと布団に入れないくらい足が冷たい~~。このように昔は暖房をしていない家だったのです。勿論コタツはありましたが。。。(コタツは採暖)。当然暖房費はほとんど掛かっていなかったのではないでしょうか?コタツの中は「炭と豆炭」ですから、寝る前に灰を炭に掛けて次のの朝の火種としているところは、現在の薪ストーブの寝る前に木を入れるような感覚です。このような「採暖」生活は省エネと呼べるでしょうか?省エネとは無駄なくエネルギーを使い、快適性を犠牲にせずエネルギーを省ける方法を省エネと呼びたいと私は考えます。「我慢生活」=「省エネ生活」ではありません。ですので心の平和を造る暖房(寒さは死を感じる)は今後も行っていきたいと考えます。

さて、エネルギー削減を突き詰めればこのように我慢生活にならざるを得ないと思いますが、エネルギーの無駄を無くすことは我慢生活でなくともできます。例えば電気ポットを止めましょう。電気ポット多くは、断熱性能のない容器ですから、沸かしたあとからどんどん熱が空気中に逃げます。昔ながらの魔法瓶(電気のないポット)にお湯を入れるのが良いでしょう。次に道にある自動販売機もできる限り利用することを止めたいものです。自動販売機も断熱性能は無いですので無理やり暖めたり冷やしたりしているので、エネルギーの無駄使いです。次に開放型ファンヒーターもできれば購入を止めたですね。(リフェース)この器具は室内の空気を使って燃焼しますから、一時間に一回は5分間は最低空気の入れ替えが必須です。このとき温まった空気も逃げますので無駄です(この開放型ストーブを居室で使うのは、先進国では日本だけらしい)。空気の入れ替えをしない方がいらっしゃいますが、 これは大変危険です。また結露をおこすので建物や寝具衣類などをだめにします。これも無駄です。②に続く・・・

写真は数年前の冬。この年は雪が多く降った。


見学会にお越し頂きありがとうございます。

昨日、一昨日と完成見学会に遠くから起こしいただいた方、急がしい時間に都合をつけていただいた方、どうもありがとうございます。

今回の見学会は、少々反省すべき点がありました。まず、チラシの折込日が適当でなかった事。本来なら前日におり込む所、印刷会社さんの都合で当日になってしまいました。そして「寒い時期の更にとてもゆきの多いところで見学会となった事」です。本来なら寒い時期だからこそこの家の良さがわかるのでしょうが、大学センター試験とも重なり今回の見学会はどの他もいらっしゃらない時間が結構ありました。

また、今回の見学会で感じた複雑な気持ちは、事務所設立当時から10年「緑の家」の仕様は変わっていない事が誇れる事なのに、初めて来て頂いた方は、以前とは違いその仕様にびっくりされないことです。このような「緑の家」仕様が世の中に浸透し、今では無垢材を沢山の皆さんが使っているし、壁も自然素材が多くなったことがあげられるのでしょう。(無塗装はまだまだ少数ですが、オイル仕上げとの違いが靴下を履いている一般の方ではなかなかわからない)10年間で標準となった仕様という事は、10年先を見据えた仕様である事です。となるとこの施工と設計・工事監理を分離するスタイルも10年後にはあたりまえになるのでしょう。最近は一年で仕様が変わるメーカーが多い中、10年も同じ仕様を薦めることは誇れる事ではありますが、感動が与えにくくなった事に複雑な思いです。

さて話が変わりますが、お越し頂いた方で「こんな大きいコーナーサッシがあって地震に弱くないの?」とのご質問があり、戸惑いました。というのは、私どもとしては、今回の家は地震に対しそう対処の難しくない家(柏崎 T邸の古民家の方がもっと難しいのに、今回の地震でもほとんど被害がない)なのです。だけれど、ほとんどの工務店が造る家は構造計算していないため、このようなコーナーのサッシは造らないように建て主に言っているようです。本当に戸惑います。もしコーナーサッシがだめであったら、世の中のガラスで囲まれたビルは姿を消さなくてはなりません。つまり構造計算をしっかり行えば、どんな計画も可能だと言う意識がなくなってしまっているのです。自分の技術力を否定している建設会社が多いのだと思いました。周りより10年先に進むとなかなか認知してもらうまで大変です。最初の無塗装の家を造ったあの10年前の時のように。


ありがたい先送り 壁量(耐震)チェック

ありがたいことです。また真面目に設計している人にお仕事が集まってくるのではないかと思います。

2007年12月19日の国土交通省(の元の制度部会)の発表によると、2008年(今年)予定されていた、木造住宅の行政による壁量(耐震)チェックが来年度以降に先送りされた。↓リンクは2008/02に加筆

http://sumai.nikkei.co.jp/news/latestnews/index.cfm?i=2008021209851p2

そもそもこの壁量チェックは、今から20年ほど前に行われていた行政による耐震チェックである。それが建築の資格がある人が設計すれば、行政は壁量チェックしないというきまりが20年前に出来たのだ。それ以後木造2階建の建築物は設計者にその耐震計画の全てゆだねることになった。ところが3年前に起きた、所謂耐震偽装事件で、木造住宅大手でも壁量チェックにミスや偽装が多数見つかり(当ブログでも紹介)、20年前に行われていた行政による壁量チェックが今年再び復活する事になるはずだった。

しかし昨年の確認申請の改正で、住宅の着工数が減り建築業界が大混乱となった。私の独断ではあるが、こと木造住宅においては確認申請が改正されてもほとんど変わった事はない。改正によって手間隙がかかるようになったのは、非木造や3階建て以上の住宅である。だから普通の住宅が確認申請の改正の影響で着工数が落ちたとは到底思えない。事実当事務所が提出する確認申請は、いつもどおり期間でいつもどおりOKとなる。何も変わっていない。そもそも確認申請が変わったのは、根拠を表す書類が多く必要になったことと、決められた日数に申請書にOKを出さなくても良い理由が多くなったこと。以前の法律のおいて行政は問題なければ木造住宅では7日以内、非木造では21日以内に確認にOKを出さなければならなかった。ところが改正された法律では、それが倍ほどの期間になったり、軽びんなミス以外は確認申請提出直しが必要となった。だから今までいい加減に書類を作成(設計)していた人は、大変な遅れになる。

もう一度言うが、木造住宅2階建では、何も変わっていない。確認申請のせいで着工数が少なくなったのではなく、大手を除く地方企業の景気が不安定だから家が建たなくなったのではないかと思う。建て主の立場に立てば壁量チェックは是非必要な事で、これで耐震性の安心感が得られる。なぜそんな仕組みを先送りするのか?やはり今の行政は消費者の安全よりも企業優先と言う事だろうか?


阪神淡路大震災で学ぶもの。

昨日阪神淡路大震災から13年を経った。NHKでは何度となく現地の模様が報道されていた。その中でインタビューに答える多くの人が、「忘れない。風化させない。」と応えていた。この「忘れない」という主語は何であろう?また風化しては困るのは何だろう?その部分はカットされているのか、それとも応えた方があえて言っていないのかわからない。皆さんは何だとお思うだろうか?夜の10時からNHKで放送された「命のセーフティーネット・・・」ではそんな「主語」をしっかりと報道した。これには国営放送の大切さを感じる。(製作はNHK大阪であった。)

思い返すと阪神淡路大震災で亡くなった5千人以上の方は、圧死である。朝早く起きた地震は、住民を守るはずの家なのに容赦なく就寝中の人への凶器となった。昭和56年以前の基準で建てられた住宅は、震度7クラスの地震で倒壊する。また昭和56年以降の建築であっても、正しく建てられていない建物(大部分の木造住宅が該当)は倒壊又は補修不可能な被害を受ける。どうしてそんな現実があるのにインタビューでは主語が消えてしまうのか?もっと厳しく地震がいつでも起こるという現実を受け止めなければならない。キッチンやお風呂を新しくする前に、耐震補強をする事がとっても重要であるし、我々プロはそれを薦める任務がある。

一週間程前に家を計画している人から、現在相談している工務店は「行政の完成検査が終わってから小屋裏を造ろう」と言っているが問題ないのか?と聞かれた。問題外の工務店だ。小屋裏は法律で禁止はされていない。正々堂々と建てればよいではないか?つまり法律沿わない基準の小屋裏を造ろうとしているのだ。無論こんな家を造る人は、耐震性の計算なんて全く考えないのだろう。建築のプロが違法を薦めるという信じられない現実がこの数年で2回も大きな地震に見舞われた県内でさえも日常的にある。それをおかしいと思わない建築主も問題であるが、建築主の多くは、違法建築でも地震には倒れない家を造ってくれるだろうという「暖かい」?気持ちがあるのと解釈したい。

NHKの放送した「命のセーフティーネット・・・」の中で面白い地震対策を見た。防災ベットというスチールの天蓋で囲われたベットだ。この中で寝ていれば、木造住宅がつぶれても命は助かるという。http://www.houei-k.co.jp/

また耐震補強が充分でなくても補助金を認めると言う自治体もある。これは賛成であるが、あえて一言!!もし低い基準で耐震補強をおこなったら、その旨を玄関の見える部分に掲げてほしい。そうでなければ税金を投入したのに、その家に遊びに来た人や、譲り受けた人にちょっと危険だよと言う事が伝わらない。中越沖地震でよいと感じたことは、被災地建物の玄関に「要注意」と か「危険」とか貼り出された。確かにこういった建物には人は安易に近づかない。だから何とかしようとする。乱暴に見えるがこれが耐震補強をするきっかけとなるはず。法律改正でこんなプレートの義務付けが、耐震改修を加速させるひとつの方法であり、結果として人命を守ることになる。(相当抵抗があるだろうなーー(^_^;   )右は法律で定められた積雪プレート。これを見てその家の屋根に3mの雪があったら中に入ることはしないだろう。


寺泊でも30cmの降雪

昨日のから今朝にかけて寺泊でも30cmの降雪(積雪)があった。特に拙宅は海岸部なので雪は積もらないことが多い。これは海水温が10度以上あるので陸地にふく風より温度が高めで、風があると雪がかんたんに消えるためである。今から12年前に寺泊で一晩で40cm積もった事があった。ことしはそうならなければありがたい。

私は冬生まれなので雪が降るとわくわくするが、家から車で出れなくなるのはちょっと困るし、工事している家の雪が降ってほしくない時に降られるのも困る。(これを自分勝手と呼ぶ (^_^;   )今週の気温は低めと気象庁が発表したそんな中、見学会を行いますのでご興味のある方は是非お越しください。


家の断熱性能を表すQ値の利用法

家を建てようとしている方は、「この家のQ値=2.0W/℃m2」ですよ。とか「断熱性能は次世代基準値ですよ」と聞いた事があると思う。勿論Q値が低いほど良い性能だという事はわかるが、現実味がない数値であると思うだろう。しかしQ値は、我々設計者にはとても実用的な数値である。では皆さんにもわかる使いかたを!!

高気密高断熱住宅は、家中を暖房するための技術(ランニングコストを下げる技術)です。家中暖房でどのくらいの暖房設備が必要かを考える時(所謂設備設計)にこの数値が役立ちます。

例えばQ値2.0W/℃m2で述べ床30坪の家の暖房設備は、次のように考えられます。

30坪(=100m2) 外気2℃ 室内温度22度の時の必要暖房機は

床面積×Q値×温度差=100m2×2.0W/℃m2×(22-2)=4000W=4KW

つまり暖房出力4KWの機器が家に一台あれば22度で家中暖房できることになります。4KWの機器は11帖用のファンヒータークラスです。またエアコンでは6帖用エアコンでも外気温2度の時に4.2KWの出力があるので、一番小さなエアコン1台で家中暖房できる事になります。(実際は最大温度差24度(外気-2度)で計算しますので、4.8KWとなります。)このQ値がわかるから設備機器をオーブルデザイン内で設計できるです。しかし「緑の家」ではあえてエアコン一台で暖房できる家とは宣伝しません。それは普通の家では、ある程度空間が区切られるのでエアコン一台では温度ムラができるので実用的ではないからです。

さてではQ値が次世代省エネルギーⅣ地区クラスをクリヤーする(新潟市)2.7W/℃m2で計算すると、同じ30坪の家でも5.4KW必要となります。この差はランニングコストの差になります。如何ですか?このQ値がいかに重要であるかわかりましたか?皆さんが家をお考えの時には、必ずご自分の家のQ値を設計者に聞いてください。このQ値がわかって家の大きさがわかれば、皆さんも簡単に暖房費が計算できます。

例えば先ほどの4KWの設備機器を必要とする家(Q値2.0)の一日の暖房費は、暖房を高性能エアコン(COP6.7)で行うと、外気2度の時のCOPは大体4くらいですから、4KWh÷4=1KW/hとなり、電気代1KWh=25円ですので24時間で600円。つまり今の時期(1月)の一日あたりの暖房費用は600円となります。すると仮に1ヶ月間同じ条件であると600円×30日=18000円となります。一月の平均気温が2度なら誤差はほとんどありません。これがQ値が2.7では、5.4÷4×25×24×30=24300円となりその差はひと月当たり6300円です。このようにQ値は大変使える数値です。


ちょっと10年を振り返り ②

10年を振り返り今後の事を・・・。「緑の家」について

地球温暖化問題もあるが、なんていっても原油の先行き不安感はこれから本格的始まる。人間の飽くなき欲求は今後も続き、一度覚えた快適性や快楽は早々手放せないのが真理心理。そこで「緑の家」では快適性を維持しながら今の生活よりエネルギー削減が出来やすい家として新に性能をアップした「SSクラス(0.99)」をご提案する。左の図は今年の建築学会で発表された論文であるが、暖房E0=Q値0.99は部分暖房する生活でも、全館暖房でもほとんどエネルギー消費が変わらない(但し地域設定が東京設定なので北陸では増える)。ところがQ値2.7W/m2K(ほとんどのメーカーの断熱基準)であると、やはり全館暖房はエネルギー消費が多くなる。緑の家ではこの10年で一番良いQ値性能の家で1.2W/m2Kである。これを改良する事で達成したい。また、断熱区画によるエネルギー削除の提案やよりコンパクトな住まいのご提案もしたい。コンパクトな家の提案として今度見学会行われる長岡ニュータウンの家はお奨め。居住部分は30坪に満たないが、外部収納として使われる車庫が15坪あり、当然車庫部分は暖房しないので、エネルギー消費量は抑えられる。しかも生活に必要なものをしっかりと使いやすくそろえ、かつ大胆に開口部をとる手法で設計している。今後の家のひとつのあり方だと感じる。(コンパクトがいいとおっしゃったのは建て主さんである。そのよさは拙宅でも分かる。時々妻に友人が遊びに来た時に狭いと言われるがそれを気にしなければ問題ない。と言うかそれしか建てられない経済的現実があったので、私の場合選んだと言うよりは・・・。)


ちょっと10年を振り返り

オーブルデザインは、平成8年に事務所登記を、その後一年をかけて準備を行い9年の暮れから実務を始めた。この暮れで実務を始めてから丸10年経つので少し振り返る。

1.10年前より建物の性能及び仕上げについて変わる事がなかった事が誇り。

10年前は自然素材を使う家が少なく特に木を無塗装で使う事など考えもしない業界であった。そんな中オーブルデザインの環境住宅「緑の家」では、床に無塗装の木、扉や戸枠に無塗装の木を使い、また、構造体にはクレテック金物と言う性能が明記されたものを薦めていたことに見学された人は大変びっくりされていた。これは今も変わりない。また、換気設備も当時から24時間換気設備を使い、今も全く同じ換気設備を標準では指定している。また、暖房設備に至っては、10年まえからエアコン暖房できる事(エアコン暖房が一番良いと言っているのではなく)を唱えており今も変わらない。さらに10年前から全棟に詳細な構造計算を行う事で建物の安全性を目に見える形で提供してきた。これらは全て10年間継続されてきた事。今の家でも自然素材、構造安定性、断熱性能等がバランスよく統合されていると自負する。洋服でも性能や仕様、価格がほとんど変わらないメーカー(海外アウトドアメーカーのモンベルやノースフェイスが造るゴアテックス商品等)があるが、これより寿命の長い家は最低10年くらいの仕様、性能を考える必要ある考え、「緑の家」はその仕様を決めてきた。

2.10年間で得た事務所の報酬は、全て建て主さんから。

一般に公共建築の設計のほとんど行わない設計事務所では、同業者から得る報酬が事務所の売上に占める割合が大きい。例えば確認申請だけをする仕事や施工建築会社の斡旋によるリベート、バックマージン等。しかしオーブルデザインでは一部例外を除いて全てが建て主さんからの設計工事監理料である。これは事務所の独立中立性の最大根拠である。最近施工会社が「当社は第三者機関によるチェックがある」と胸を張っているが、はてなと思う。いくら直接建て主に報告書を出すとしても、この第三者機関を使うかどうか決定するのはその施工会社である。つまり第三者機関にお金を払う意思決定権をもつ。数年前の姉歯偽装事件でも、国のお墨付きがある確認申請検査機関でさえも、民間運営で競争となった。そして施工会社から審査依頼が沢山ほしいばかりに書類のチェックが甘くなったと言う事実がある。これを建築士(設計者)は学ばなければならいと考えている。

3.年間6~10棟でお手伝いしその完成した家全てが「緑の家」である。

ハウスメーカーを除くほとんどの建設会社では、基本的性能でもランクをつけて家造りを行っている。これには実は?がつく。基本性能とは、安全性、快適性、耐久性と考えるが、これは設計者、施工者として確固たる理念があると思う。この家は予算がないから社の中の一番安い基本性能で良いという事ではどうも承服しがたい。経営的は多種多様の家をご提案したいと考えと思うが、これは基本線より良くなる事が前提であるし、デザイン的なものに限定することが重要である。家は50年を考えて造るものである。その中でメンテナンスを何回か行うだろう。このときやはりメンテナンス性も考えた家の基本性能がその設計者、施工者の理念ではないだろうかとオーブルデザインでは考えてきた。


国内で白熱電球生産中止に

青時2008年1月に加筆

今日ラジオでニュースを聞いていたら、「国内で白熱電球を生産中止になるように業界に要請したい」と政府が発表したと流れてきた。照明器具カタログへの白熱電球記載中止は以前からいわれていたが、製造中止となるとは・・・。国内全世帯の電球で白熱型から蛍光灯型に代えると住宅で造り出されるCO2の1.5%が削減されると言う。所謂地球温暖化対策であるが、少し前のブログでお伝えしたとおり頻繁にON、OFFするトイレのような場所は、最新型電球型蛍光灯でも少し問題ある。いきなり生産中止とは思わなかった。(実際国内で生産されている白熱電球は微小で影響はないだろうと思うが。)この要請は国内ばかりではなく海外にも波及させたいとうこと。白熱電球も悪い事だけなくON、OFFに強いメリットがあるので残す方が良いのではないだろうか?拙宅ではトイレだけは一日15回程度のON、OFFがあるのではないだろうか?すると2年で1万回を軽く超える。(最新型でも普通1万回位が寿命。但しパルックプレミアムは3万回点灯可能)しかし点灯時間は約0.5時間/日で2年で360時間にしかならないのに、寿命が5000時間以上もある蛍光灯型電球の設置意味は薄い。単なるエネルギーの消費だけで考える事よりLCC的考えや経済的考えも考慮してほしい。政府はCO2の削減ならまず24時間自動販売機や深夜のネオンをまず考えた方が国民に経済的にメリットがあるのでは?と強く思う。すべての電球型蛍光灯が点灯回数が3万回になればよいのだが・・・。


灯油がとうとう100円/Lに!!

石油関連の値上がりがとまらない。当ブログでも昨年から灯油やガソリンは今後も高くなると予想していた。この背景はいたって簡単。石油がとっても貴重という時代に入ったのである。過去20世紀の終わりに石油枯渇説が流れ、あと40年でなくなるのではないかと言う学説があったが、その後新たな油田や掘削技術が進み、その40年後あたりが現在であるがまだ30年くらいは石油があると言われている。このあたりもいろいろな説がある。でも重要な事は、これだけ技術が進歩しているのに、石油に代わる同等コストの物質がないということ。という事は現在の世の中のほぼ全てに関わる「石油」と言うものが「あと10年でなくなるぞー」と言ったらそれこそパニックになる。だから仮に石油が底をつき始めていても明らかに言えない。がしかし石油を小出しにする事は可能。供給量を増やさないで長持ちさせる事ができるし、価格は上がり石油掘削会社にはデメリットはない。石油自体がまだ直ぐになくならなくても、現在の増えない供給量であれば、発展著しい世界の人口大国の中国とインドの需要量は急上昇中で今後減る傾向はないため価格が上がるだろう。するとこの大国の急成長にはある程度のブレーキがかかり、温暖化対策にもなる。だから今後も石油製品化価格は下がらないと言えるのだ。

そこで前からHPでお伝えしていたとおり、「緑の家」の断熱性能を更に上げたバージョンをご用意する。詳細は来年早々にUPするが、現在の予定では断熱性能Q値は0.99W/km2以下で気密性能C値が0.99cm2/m2以下(現在でも平均C値は0.7cm2/m2)。これであれば現在の緑の家と同じ快適な空間の暖房費(エネルギー)が約1/2となる。そして耐震性能を性能保証制度の等級3同等も選べるようにしたい。また基礎についても2通りのスペックをご案内したいと考えている。

さて灯油が100円/Lのため、現在事務所の暖房は、外気温が0度以下にならない限りエアコンとする。低断熱中気密の事務所では灯油の暖房は快適なのであるが、なんせエアコンより1.3倍程度もコストもかかり一次エネルギーとしても無駄に使う事になるので仕方ない。(事務所のエアコン4台のCOPの平均を外気温2度で3とした場合)


家は何もかも昔のままが良いのではない。

戦前までの日本の家内部は、それなりに手入れが必要であった。一日一回はほうきで床(畳)を掃き、一週間に一度は廊下の水ふき、そして一年に2回は畳をめくっての大掃除。紙障子も数年に一回は新しく新調された。この習慣は、「メンテナンスフリー」そして「使い捨て」という価値観が高くなるにつれてなくなり、ついにはいつでも綺麗、お掃除不要とか抗菌とか安易なリフォーム(クロスの張り替え)でほとんど住まう人が手をかける事がなくった。

10年以上も変わる事のない樹脂でコーティングされた綺麗だけれど冷たいフローリング床。道路の舗装が進み砂埃がなくなったのでお掃除は週1回となり、畳めくりは、化学畳(藁床ではない断熱畳や防虫シートをはさんだもの)を使っている事や、和室にTV等多くの物があるので移動が面倒くさくなり、なくなった。メンテフリー、手軽さを求め家の内部のほとんどが石油製品を加工して造られた物を使っている。こうなると石油製品に偏り過ぎた反動があり、ある人々は石油製品を使わないものを強く求める。

例えばログハウスやほとんどの材料を自然素材に拘った住宅など。これ自体は賛同でき、私もそう共感する。しかし昔のものが良いとしても、住み方まで昔のようにできる人は、ほとんどいない。冬はやはり暖房するし、家電製品も多く使う。昔の生活は、電気のブレーカーが20AでOKだった。しかし今ほとんどの新築の家は60Aを下らない。電気使用量が増えるという事は、その使ったエネルギーのほとんどが最終的に熱や水蒸気となる。生活環境が変わったのに、それを無視して昔の工法や材料のまま家を建てると、内部結露やカビだらけの家となる。しかし自然派重視の家を宣伝する雑誌などには、今でも平然とこの生活環境が変わったことを無視して、昔のままの工法(防湿シートがない家)がよいといっている。これは専門家としての努力や見識が足りないと感じる。

暖房すれば室外より室内の方が水蒸気圧(所謂湿気)が高くなり、結露の可能性が高くなる。そもそも自然界に存在しない20度以上温度差が空気中に存在する「暖房」という行為において、その互いの空間の隔つ壁を、自然素材だけで作れると考える方がおかしい。冷蔵庫の外皮が自然木で作れるか?と同じ事。また土壁は断熱性能が低いので、今の基準の断熱性能得ようとすると30cmくらいは必要(断熱性能が低い家は、家中暖房が不可能なため内部、表面結露は避けられない)。

いつもTシャツ一枚で過ごしている人が「私は夏に冷房を使わない」と言っても、来客がネクタイを締めてくれば冷房しないわけにいかないし、その家を次に継ぐものが冷房を必要とする可能性は高い。そのためにも高い断熱性能は必要。つまり、家は社会資産であるため、多くの人が望む性能が必要だと言う事を理解する事が重要。

しかし今でも多くの建築士や家を造る者、自然派雑誌やその団体とかが「自然素材で造られ、昔のままの工法だから健康に良い。」等と声高らかに語たる。大変残念な事である。


エネループ完全移行計画

いまや家電製品を始め至るところに使われている電池。特にリモコンの多機能化により消費電力も多くなりあっというまに電池切れ交換と言う事も多い。特に事務所で使用しているエアコンは、リモコンと本体とで常に通信をして温度監理をしているらしく、直ぐに電池切れになる。(事務所では今年から灯油を使うFFストーブの稼働率を落としてエアコン暖房を多く使うようにしている。理由は灯油が高騰しかつエアコンのCOPが高い機種を昨年から使っているから)テレビ、AVなどリモコンだけでも10個以上有るので電池は数多くいる。使い終わると市の再資源ごみに出すのであるが、市で回収をおこなっている電池のリサイクル率はおもったよりも多くない。(個人的にゴミの収集方法から感じるし、電池工業会HPにも充電式小型電池をのぞく乾電池はリサイクルの必要性があまりないように感じる。)そういった背景があるのでエネループと言う充電式電池(ニッケル水素電池の一種でサンヨーさんから発売)に全面移行計画である。繰り返して使える電池は私が子供の頃から発売されており、今の主流は大容量が比較的安価で可能なニッケル水素電池である。(プリウスのバッテリーもニッケル水素)ノートパソコンやデジタルカメラはリチウムイオン電池が主流であるが、高価である事と、電圧制御が複雑なため汎用品の電池はニッケル水素電池である。ところがこのニッケル水素電池は、充電してから直ぐに使う用途には問題ないのだが、時計や目覚まし、リモコン等の長期間に渡って使う用途には不向きである。それはニッケル水素電池の特徴が、高容量ではあるが、自己放電が多いからである。ところが2年ほど前に電池のサンヨーさんが開発した「エネループ」電池は、ニッケル水素電池でありながら自己放電が少ない事が最大の売り。よって購入後直ぐにつかえると言う特徴をもち、また充電してからも長期間に渡って保存してつかえる。これはリモコンなどにもうってつけ。また繰り返し1000回は使えるので、1回リモコン用に使えばその家電機器が寿命を迎えても尚使える。長期間捨てることがほとんど無いのでゴミを出さない。価格は100円ショップ電池の13倍、一般電池の7倍位か?でも長期的に考えれば少なく見ても50倍以上も多く使えるはず。充分経済的であり、お勧めである。(・・・普通のニッケル水素電池は、デジカメのような短期間で使い切るような用途には充分使えるが、やはりメモリー効果もあるのでこのメモリー効果も少ないエネループ電池はお奨め。)


おいしい空気の値段

水を一日10kg飲むことは難しいが、人は一日に空気を体内に10kg以上入れる。これほど空気は多量がゆえ影響を受けやすいが、身近過ぎて忘れがちなもの。今日のニュースで空調機メーカーのダイキンの現代人空気感調査のよると、「おいしい空気を得るために出しても良い金額が月1144円であるとのアンケート結果だった」とあった。この数値はなかなか的を得ている。今の住宅では、法律上24時間換気が義務化されている。この24時間換気は少なくとも、電気を使いモーターで室内に空気を入れたり出したりしている。(新潟県では排気に動力を使う場合が多い。)この24時間換気システムの消費電力は、「緑の家」の標準換気システム場合で400円/月である。一方熱交換換気システム(所謂ロスナイ等)を使った場合は、セパレート型で1200円/月、集中型で2500円/月程度かかる。先ほどの調査結果が1144円なので、セパレート熱交換換気システムの1200円とほぼ同じである。すごいバランス感覚である。

次に「心地よい空気が流れている場所」についての結果は、なんと「屋久島」が一位である。ついで日本アルプスとなるが、先回のブログでご紹介したとおり公園や森など湿気が多く森としての代謝が活発に行われているところは、カビの胞子が室内空気の60倍も多い。これをどう見るか?屋久島の森は、いつも靄がかかるような多湿で人間が住むには過酷な空気ではないとか思うが、心地よい空気が流れているというのは、その場所の雰囲気から決定されるのだろう。おいしいと感じるのと体に良いかどうかは同じではないと思う。


床の素材

2日に完成見学会を終えた。お越し頂いた皆様、ご協力頂けたN様にお礼申し上げます。

この見学会で確信したのは、「檜の縁甲板」の床は、長時間立っていても疲れにくいこと。今回のB邸見学会では、1階床が当事務所一押しの「アドモントフロアー」。2階が「緑の家」標準仕様の檜の縁甲板であった。いずれも無塗装で針葉樹系の木(所謂柔らかい木)。連続立っていた時間は昼食休憩15分を含む7時間。最後の2時間くらいが疲れがたまり、床の素材によってどう違うのか比較しやすい。当事務所の所員と一致した見解は、2階に行くと足の疲れが和らぐと言う事。なぜだろう?同じ柔らかい木で、表面温度や熱伝導率も変わらないのに・・・。そこで檜の縁甲板とアドモントフロアーとどこに違いがあるか考えた。すると2階の檜の縁甲板は無垢の天然素材のため、貼り上がりの表面に微妙な凹凸ができる。この凸凹が刺激になるようだ。(そんな健康スリッパもあったような・・・)一方アドモントも天然木ではあるが、年間の湿気変動による木の寸法が変化起きないように、3層無垢構造に加工してある。このため貼り上がりの床表面は、まったいらになる。(これが良い特徴であるが)

考えてみれば、我々のご先祖様は、何万年にわたり土の上(地面)を歩いてきた。土にはまったいらな地面は存在せず、凸凹していてあたりまえ。この凸凹がある前提で足の裏が造られてきている。そう考えると分かりやすい。足の裏で感じる凸凹がきっと心地よいので疲れにくいのであろう。多分そういった科学的実験が過去行われているのではないかと思い、探したが見つからない。もし見つけた方は教えてください。勿論、反論文でもOKです。

折角の無垢の木の床。無塗装でかつ疲れにくい「縁甲板」を使用したいですね。ですが、見学会のように7時間も立ちっ放しという事は普通考えられませんから、アドモントフロアーの寸法安定性という利点で一押しという事は変わりませんよ。


今週の土日は見学会。是非お越しください。

これだけ前の見学会と今回の見学会の日があいたのは珍しい。8ヶ月ぶりでしょうか?。お待たせした皆様にはご迷惑をかけました。今回は三条市のど真中で、準防火地域といわれるところ。字のごとく防火性能の高い建物を造らなければならない地域。従って窓ガラスに「ワイヤー網入り」となり、開口部もいつもの大きい物はちょっと難しいが、そこは工夫で明るさと開放感を確保。

「緑の家」をお選び頂いた皆様はほとんど口をそろえて「見学会に来て、見て、初めてわかる良さがある」とおっしゃる。また今日ご契約させて頂いた建て主さんは、「3年前から色々な展示場や見学会に数え切れないほど行ったけど、長い時間家の中をを歩き見て廻っても「緑の家」は足が痛くならなかった。他の家はなぜか足が痛くなる」とおっしゃっている。「勿論トータルコストもこれだけの仕様で低めという事も大事な要素。是非おこし頂いて「見て、香、触って、歩き廻って」他社の完成した家と比較してみてく ださい。無論冬でもスリッパは入りません。素足でどうぞ!!詳しくはHPのここにあります。


驚き!公園の方が家内より60倍も多いカビ類が空気中にある。

皆さんの嫌われ者「カビ(真菌)」。梅雨時期にはカビの生育条件が良くなり至るところに発生する。生育状況が良いという事は、カビの胞子が多く空気中に浮遊している事になる。さて皆さんの吸っている空気は、普通公園の方が綺麗(定義は別として常識な範疇で)と思われている事と思う。それは車の排気ガスや燃焼ガスが少ないと思っているからだろう。普通の人にはそのとおりだが、カビのアレルギーや細菌類に弱い人はそうとも限らない。

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最近のハウスメーカー

2011.01.24加筆緑字

当ホームページの「住宅最新NEWS」に取り上げたが、ひょんな事からある大手プレハブメーカーのHPへ訪れた。すると「基礎断熱工法を取り入れ、床下に蓄熱暖房機を設置し・・・」等とオーブルでは見慣れた言葉の商品があった。しかしこの商品では5年後にはクレームが多くなり、消滅商品になると私は推測する。というのは、床下に暖房機をを入れるのは快適性と衛生面との諸刃の剣となるから。詳しくは上のコラムを読んで頂きたいが、簡単に説明すると、「床下は絶対と言っていいほどお掃除する事の無い空間。そこに新鮮空気や暖房空気を循環させたりする事は、不衛生極まりない。新築時は良いが、10年も経てば昆虫の死骸などは至るところにあるだろうし、塵や埃、時にはカビもあるだろう。そんな空間の空気を室内に循環させてどうするつもりなのか?一番綺麗な空気は外気で、それをいかにダイレクトに入れるかがポイント(定期メンテナンスのされたクリーンルームは例外)なのに・・・。また床下はそのほとんどがコンクリート。このコンクリートは長い間「灰汁臭」と呼ばれる独特の異臭を放つ。本気で大量販売する商品とは思えない。どうしたの大手プレハブ!!また得意の数年で方針(商品)転換か?


2009から床下暖房を推進する立場に変わりました。
なぜか?
まず最初に、床下暖房の家は床下には上のような換気扇がありません。
これは・・・
床下エアコンが夏は除湿も行ってくれるからです(冬は暖気を送り込む)。
建築当初の特に1年は、コンクリートから湿気が多く放散されており、これを排
出する目的及び床下の灰汁の匂いが室内に侵入する事を防止するため換気扇を設
置しておりました。
ところが定期メンテナンスで伺っている時に、床下を積極的にお使いになってい
る方の家の床下が匂わないことに気づきました。積極的に使っていない家はやは
り灰汁匂いがします。つまり、床下に換気扇をつけてもまんべんなく床下の換気
がされているのではなく、ある一部だけが換気されている状態なのでしょう。当
たり前ですよね。1階床と床下は気密処理されていないので好き勝手な隙間から
床下へ給気され、それが仮に床下換気扇の近くだったらショートサーキットされ
床下内でまんべんなく換気が期待できないからです。
一方積極的に使われる家は、まんべんなく床下の空気が入れ替わっているため、
灰汁の匂いがしません。確かにコンクリート打放しの家(RC住宅)でも、一年く
らいたてばあの灰汁匂いは殆どしませんから。
ようは私の間違いだったのでしょう。これで床下内空気が綺麗と言えるためには
行う事は「定期的の掃除」だけになります(防腐防蟻剤塗布は論外)。
こちらは高床なので簡単に解決でき、それで今は床下暖房を勧める事ができるよ
うになりました。
以上修正し訂正させて頂きます。

最近・・・。

最近の話題

1.車のリアシートのシートベルト義務化が来年スタートと知った事。

これは結構な事。いつも目を覆いたくなるのは、走っている車の中で、小さな子供が助手席にシートベルト無しで座っていたり、リアシートで立っていたりすること。酷い時にはダッシュボードに座っている子供もいる。運転しているお母さん(時にはお父さん)はしっかりベルト締めているのに、子供はシートベルトなし。シーベルトは万が一衝突した時に身を守る命綱。車におおらかな規制の米国でも、子供にシートベルトをさせない親は、幼児虐待とされ、親権を一時失う州もあるくらい子供の安全性に厳しい。リアシートベルトの義務化でこういった光景が少なくなる事を期待したい。

2.建築される家の棟数が、6月20日以降少なくなったと報道された事。

これは建築確認申請が6月20日で改正され、法律に合致する事を図面に厳しく記載されるようになったため。と書くと「そうだよね」となるが実態は、建築基準法違反しているのでその是正が大変。つまりいつも法律を守っている家ばかりつくっているのではないという事。恐ろしいことである。

3.釣りで「スズキ」約56cmを釣った。

全く個人的な話で申し訳ないが、釣りを始めて4年目でようやくタモにようやく乗る魚をゲット。これも師匠(8年くらい前の建て主さん)に場所と極意をを教わったから。ありがとうございます。


工事監理で思ったこと。②

工事監理とは、設計図と現場が同じであるかどうかをチェックすること。これは法律で定められており、100M2(30坪)以上の家のばあいは、建築士の資格が必要。とここまでは何度もご説明している。さて、2年前に建築業界から始まった「偽装問題」は今では全てといっても良いくらいの産業界をもまきこみ、毎日のように「偽装」や「偽り」などの問題があちこちから噴出している。しかも発覚の発端がほとんど内部告発という情けないもの。つまり行政のチェックはほとんどパスという事。偽装や偽りを無くす一番の近道は、違反者への「厳罰処置」に尽きる。しかし建築業界では様々なチェックの法律を追加することで「偽装」をなくそうとしている。しかしこれでは根本的解決にはならない。特殊法人等の団体を増やし余計な手間隙が多くかかるだけ。つまり正直に業務を行っている人にまで、手間隙の費用負担をかける。これでは正直者が馬鹿を見る世の中になる。

住宅(建築物)は、本来建築基準法という立派な法律があり、その中で欠陥住宅が防止できる工事監理という制度があるにもかかわらず、さらに行政や他団体の現場検査がたくさんある。まあ、2重3重のチェックはとても良い。特に利害関係のない団体が交互に見ることは建て主にとって心強い。しかし2重3重のチェックが利害関係のある人が見るという事はほとんど意味のないことになる。しかし実際それが行われている。具体的には私ども手伝う家のほとんどが住宅性能保証制度に登録するが、この制度に登録すると2度の第3者による現場検査が行われる。一度目は基礎配筋時である。私どもも工事監理者として配筋検査をするが、この度、利害関係の大有りな2重チェックを体験することとなる。

新潟県では(財)新潟県建築住宅センターがこの住宅性能保証制度の窓口となり配筋検査の検査員を派遣する。ところが今回は、この検査員がこなくても良いらしい。というのは、この住宅性能保証制度の会社「財団法人 住宅保証機構」が定めた特定団体(このページの一番下)に加入している会社の人が、この配筋検査をする講習を受け、その方が現場配筋検査する事で建築住宅センターから派遣される第三者の検査員が見なくてもOKだそうだ。つまり施工している会社がこの特定団体に加入しており、その会社の中で配筋検査の講習を受けた人がいれば、第三者によるチェックは必要無しで、身内のチェックとなる。これでは第3者チェックとはいえない。事実その会社の施工物件の工事監理として基礎配筋を見に行ったら、底板スラブの下主筋のかぶり厚が最低6cmなければいけないところ全て4cmだったため是正するよう指摘したのである。その仕事があんたらの仕事だろうといわれそうだが、なんとも情けない話。これは力のある建設業者の集まりの特定団体と財団法人住宅保証機構のコネクションによるものだろうか・・・。


床暖房の評価の正しい評価を

正しく評価するのは難しい。といつもお世話になっている先生から聞かされてきた。「評価」を大辞林で調べると「物事の善悪美醜の価値を判定すること」と書かれている。価値は比べる条件で変わる事は多い。ある条件であるとAよりBが優れているが、条件を「少し」変えるとBよりAが優れている事は多々ある。

さて表題であるが、日経ホームビルダーの2007.09号の「広告企画」と小さく書かれているところ ←ここポイント に「最新評価で検証する床暖房の性能」と題し、某大学の教授が実験結果にもとづいた結果をトーク形式で載せてある。それによると「床暖房はエアコン暖房より3割少ないエネルギーで同等の快適さを得られる」と締め括ってある。ちょっと待ったー。私はこのトークの根拠となった実験の論文発表が空気調和衛生工学会の9月大会で発表される事がわかったので(実は同じセッションで私も発表した)、その論文発表と質疑応答を直に聞きいたがとても正当評価ではない気がした。というのは、ある大学の先生が「この実験条件は、床暖房に大変有利で一般的にこの体制でリラックスをずっとしているのは変。通常よく見られるソファーに座った条件で実験を行い2つを比べて評価すべきではないだろうか?」すると発表者は「その通り。ですので他の条件でも実験中」と応えた。

くもってその通りで、写真のようにその実験の人の状態では、暖かくなる床に人が一番接触しやすい条件である。(左のグラフはコメント覧で紹介した論文から抜粋)つまり床の30度近くの床温度がダイレクトに人に伝わるというもの。また人がこの写真の状態でリビングにいるだろうか?クッションもないのでお尻が痛くなってたまらないのではと思える姿勢。正しい評価というには無理がある。この某大学の先生は、正しい評価曲げなければならない理由(コネクション)があったのだろうか?共同研究者には某大手ガス会社の社員の名前があるが・・・。やはり他の条件の結果を待ってトークする事が正しい評価ではないだろうか?そうしないと一般実務者には誤解を与えるはず。大学は税金の補助を受け研究をしているはずである。中立性という箍が外れたら大学の研究評価は無意味ではないかとさえ思う。(実は当HPの過去掲示板に書いてあるが、床暖房とエアコン暖房は、快適性が同じという条件では投入エネルギーに差はない実験結果を知っているのである。)

そう、問題はこの広告企画記事を見て、「そうか。床暖房はやっぱり3割も省エネ」と言って販売の資料にされること。実験結果は正しいかもしれないが、正しい評価といえるだろうか?しかし日経ホームビルダーもなかなか。ごく小さいとはいえ一応「広告企画」と謳ってあって、記事ではないとされている。なるほど。納得であるが、ぱっと見、記事に見える。

この論文はここにおくので、見たい方はどうぞ。 2008.08←出所の使用注意を良く見たらインターネット上の複数利用は禁止されて事がわかり、リンクを削除します。メイルではご案内できるので興味のある方はご連絡を。


工事監理で思ったこと。

最近は、同時に様々な建設会社さんといっしょに仕事をさせていただいている。それぞれの会社の社風があり勉強になる。ワンマン性が強い会社は、一見、協力業者さんが統率されあざやかと表面では思えるが、実際はその協力業者さんの裏表がはっきりしている。現場の実務者が平気で「建築仕様を落としてもよいか」などと言ってくる。逆に組織的になっているところは、一見現場はたより無さそうだが多少まちがっていてもしっかりと最後まで仕事をこなす感じ。また、組織的でなくとも社長さんの人柄(人相)の良いところは、協力業者さんも最後まで真面目に仕事をこなす。私の仕事は人生そのもの。やはり真面目な会社が好み。

しかし、工事監理が重要と改めて感じる。工事現場は様々な人の集合で個性もいろいろ。全体的にコーディネイト(指揮)できる設計者、それを確かめる工事監理者は重要。(工事監理とは図面と現場が同一であることを監理しその責任を持つ人。現場監督とは、現場全体の業務を把握し段取り、工事範囲、内容を監督しその責任を持つひと。)


電球型蛍光灯の進化

  家庭用照明には大きく2つの発光方法がある。いわゆる白熱球と言われエジソンが販売したフィラメントの加熱で発光するするもの。もう一方は蛍光灯といわれ水銀ガスのなかを電子を飛ばしてその衝突で紫外線を発生させそれを可視光として変換し発光させるもの。白熱灯は点光源で影がしっかりとできるが、消費される電気のほとんどが熱となるため、蛍光灯と同じ明るさを得るのに3倍以上の消費電力を使う。ということは蛍光灯の方が同じ明るさを得るのに白熱灯の1/3でよいということ。だから省エネになる。ちなみに照明器具は電気を使うがその効率は白熱灯で10%残り90%は熱などに、蛍 光灯は25%で残りは75%は熱などになる。最近ではLEDという照明器具があり変換効率は90%近くもあるそうだ。

随分前(8年くらい)に当サイトや季刊紙で紹介しているとおり、当事務所では白熱球を電球型蛍光灯に変えることを勧めてきた。それが今年になって地球温暖化防止の観点から、国では来年の照明器具のカタログに白熱型の器具の掲載をやめるよう業界団体に申し入れる決定した。それに伴い従来電球型蛍光灯の弱点とされている、ON、OFFの頻繁におこなわれる場所での寿命が著しく縮まることを克服した商品がパナソニックから発売された。これでトイレ等のON、OFFが一日に20回以上もおこなわれるところにも使用が可能になったか?具体的なその商品のことはここのメーカーサイトを。それによるとこの商品の点灯寿命は10000時間、点灯回数は3万回となっている。すると1日に25回点灯するとして3年くらい。3年なら1日9時間点灯でようやく点灯寿命とON、OFF寿命が釣り合う。だからちょっと不満足。ON、OFFを1日15回なら5.5年はもつ。すると1日5時間でなんとかまあ許せるかなという判断。1日10回程度なら8年程度。このくらいでようやく実用的。すると夜10回程度のON、OFFする家だったら効果的で温暖化防止になる。かな??

今までの電球型蛍光灯の常識からすると、電球型蛍光灯は普通の部屋に使っていて2年くらいという感覚。それから考えるとずいぶん寿命の長い商品。ただしこのメーカーのこの機種のみであり、最近ホームセンターで販売される安価品からみると3倍くらいの値段をどう判断するか?皆さんいかがですか。ちなみに写真は自邸の器具です。風呂、トイレ以外はすべて電球型蛍光灯です。


心の成長

真面目なタイトルです。

先日ラジオである50代女性が「家の長女(娘)は子育てが出来ない。娘は自分の2歳の子供が泣き出すと無性に頭に来る。全く可愛くない。と言っていた。私はどうしたらいいんでしょう?」するとコメンテーターは、「お母さんが娘の心をしっかりと今まで受け止めていないで来てしまった。だから娘は自分の子供を授かって子育てしようとしたとき、自分が母の本当の愛を知らないので心に安心感がない。母の愛を知らない。すると娘が泣くとにどうむかったらよいかわからない。子供を守ろうという一番基本的な愛情が育まれなかったのでしょう。お嬢さんは体と年は大人で仕事もよくできるでしょうが、心はまだ子供もまま。今こそお嬢さんをしっかりと受け止めて愛してあげなさい。それは「どんな事があっても、私があなたを守るよ」という言葉と態度です」だった。お母さんは、その娘が「私には子育ては無理。仕事に復帰したいので実家に帰って子育てしたい」と申し出た時、「子育ては誰でも大変なもの。がんばりなさい。」と言ってしまった。そこでコメンテーターは、「それは一般的な愛のない言葉。母さんは、自分の娘がHELPサインを出しているのだから「直ぐに戻ってきなさい。あなたが困っている時はどんな事があってもあなたを守る。」と言ってほしかったに違いないと。」

私も全くそのとおりだと思う。子供にとって最大の安心感は、「お母さんに守られている」という事。その安心感があるから心が安定するのだ。最近の話では、大相撲の入門弟子が、その環境がきつくてもうだめだと家に戻った時、親は「もう少しがんばれ」と送り出してしまいその次の日に亡くなってしまった。親は会見で「一番だめな親だ。子供を守れなかった。わかってやれなかった。」と泣いていた。子供は親に送りだされた時どう思ったのだろう。「どうして僕をわかってくれないの?僕はもう苦しい。」と感じたと思う。そして生きることを諦めたような感じで命を落としてしまった。(本当に逃げようと思えば、縄で結ばれていない限り、相撲部屋から警察に駆け込むぐらいのことはできると思うから。)

私の妻はある事件(ブログに掲載した幼稚園事件)をきっかけにきっぱりと娘に言い切る。「万が一いじめやつらい事があったら、最後は絶対私が守るよ。」この言葉を横で聞いていたとき、私の心が温かくなった。(熱くなった)そして私は心で「妻が守いきれなくなったらない時は俺が家族を守るよ」と。ここで言葉を発して言う事ができればもっと私の心は成長していると実感できるのだがまだまだ心の修行が足りないないだめな父親。心での言葉となった。

親(社会)は子供に対し心の成長(豊かさ)も責任を持って育むことが、次世代に繋ぐ大事な使命と思う。私は23歳まで冒頭の娘のような気持ちがあった。だからわかる。子供の心の成長は、その子が望めば年月ではなくある一瞬で豊かになる事もできる。


電気自動車、バイクの難しさ。

私が最初に運転した乗り物は原付の「パッソル」(ヤマハ製)。当時はホンダのロードパルがヒットし、原チャリのブームが始まった頃。しかしロードパルではあまりにも・・・と思い、発売されたばかりのパッソルを買った。(ぺスパがほしかったけれど、価格が高くて手が届かなかった。)それから25年以上経ち一時廃番となったパッソルが電動バイクとして帰ってきたニュースを見たのが2年前。ほしいなーと思いつつ20万は高いと見守り続けてきたが、この度、販売中止のニュース。原因はバッテリーの耐久性に問題があったようだ。携帯電話やノートパソコンで体感していると思うが、バッテリーは比較的寿命が短い。2年くらい使うとヘタリ、2~3年くらいで当初の半分くらいしか使えない。パッソルも同じだったようだ。バッテリーは高く2~3年で交換していたら維持費がとても現実的ではない。携帯やノートパソコンのように途中で使えなくなっても諦めがつくが、バイクという用途から、途中で止まったら押して帰るか、運搬引取りとなる。これがクレームとなったらしい。

ではバッテリーで動く自動車といえばプリウス!!これが現在も大ヒットしていて更に販売車種の拡大を狙う事ができるのは、充電をするプログラムが優れているから。乗っていても思うし、トヨタさんの情報でもプリウスのバッテリー消費や充電のの仕方は、そのほとんどが最大容量の半分前後で頻繁に行われる事による。つまり満タンや空にほとんどしない。(1週間1回くらい強制満タンモードが行われる。)このようにハイブリッド車は、車に仕込まれたソフトが何時充電するかを決めるので持ち主は関与しなくていいし、関与できない。ところがパッソルを始めとする純然たる電気自動車(バイク)は、充電を所有者の判断で行う。すると最適な充電方法から外れバッテリーの寿命を著しく縮めてしまう。満タンにしなければ走行距離が縮まるので何時でも満タン。この充電方法ではやはり限界は500回から1000回でバッテリーがおかしくなるのであろう。(携帯電話のように)つまりバッテリーの高容量が安価出来ないかぎり、電気自動車が主流になる可能性は低い。バッテリーの状況を踏まえ現実的な提案をしたハイブリッドの開発者には拍手してあげたい。

PS今年から自家用ハイブリッド普通車には国からの補助金が出なくなったことは残念。写真はハイブリット車の充電や放出を示すモニター。


住居内のダニ、カビは性能の良い家が少ない。

今年の建築学会で発表となった論文で面白い物を見つけた。論文名は「カビ・ダニの実態と建築的要因に関する調査 連報3」である。ダニ・カビと建築的要因の研究は、まだ多くない。巷の話では、「住宅の高気密高断熱化がカビやダニによる影響を多く受ける。」と言われる事が多い。ところが今回の研究では、結論として「断熱(気密)化と換気確保による室内の湿度制御と掃除等の基本的な対策がカビ・ダニ等の抑制に寄与する」と締めくくってある。

当サイトでも何度か取り上げたが、冬の相対湿度抑制(高断熱化が、壁、床付近の温度と部屋中央部の室温との温度差をなくす事で壁、床付近の相対湿度が下がる事)と機械換気、そして掃除が重要と訴えてきた。そのことが実証された感じである。自然重視派を目の敵にしているのではないが、実際我々の暮らしは、既に暖房無しでは生活できないくらい日常的なものになった。この現実をしっかり受け止めると、中途半端な断熱化はお奨めできない。本当に自然派住宅を考えるなら、社寺仏閣のように一切暖房せず、冬でも隙間風が入ることに耐え忍ぶ生活をするか、住宅に囲炉裏を設け、室内で木を焚くことで日常的にホルムアルデヒドを発生させ、建物に満遍なく浸透すれば、カビやダニ等の影響を受けにくくなる。はず・・・。しかしこんな事を多くの人に実行してもらう事は現実的ではないし、大正時代以前の暮らしに戻れるはずはない。

注・・・自然重視派とは、家は昔のような素材と造り方が良くて、機械換気や高断熱高気密住宅を否定している人(団体)。または中途半端な断熱と気密が良いと唱えてつつ、自然素材で中途半端な断熱住宅を薦めている人(団体)。

論文原稿はここに置くので、原文を見たい方はご参考にどうぞ。ちなみに調査対象住宅モニターは、「主にインターネット及び建築専門誌媒体を通じた公募により、間取り略図等を書けることが条件」であるので一般との多少のずれはあるかもしれない。


急に・・・。

寒くなりました。急に・・・。寺泊の今日の6時の気温は14度。内地ではもっと冷えたのではないかと想像します。寒さに弱い拙宅住民はなんと暖房(エアコン)をON!!。数日前までは冷房ON!!だったのに・・・。エネルギー削減が求められている昨今に、こんな時期から暖房を使う私たちはわがままと言えると思います。が、やはり急な寒さには勝てません。

ところで最近寺泊から出雲崎まで海岸沿いを娘とサイクリングしました。気持ちいいですね自転車は。自分の足だけで10km以上離れた町までぶらっと出かけられる乗り物。自動車で移動するエネルギーを自転車でエネルギーゼロにしたことで、暖房用エネルギーを使った分を「チャラ」にしたと勝手に思ってます。

写真は拙宅バルコニー前から見た今朝の海です。


エアコンの水漏れの原因はカビ(バクテリア)

2008.02.28日赤字加筆

最近、自宅でも事務所でもエアコンの室内機吹き出し口から水が垂れる事(不具合)が多い。S社サービスエンジリアニングよると、全てドレイン配管内のカビが原因。なぜカビが生えたかというと無理なドレン管(結露水を排出するための管。冷房時は室内機の中にある熱交換器フィンで必ず結露する。この水を集めて外部へ排出するためのもの。)の配管方法とドレイン管そのものにあるらしい。住宅用のドレイン管はフレキシブル管といわれる柔らかい掃除機のホースのような蛇腹管である。最近の内部ドレインは下の写真の断熱ドレインでこれを使えば詰まりは少ない)この蛇腹のくぼみに水がたまり、乾きにくいとカビが成長するとのこと。ドレイン管はエアコン取り付け業者から工事して頂いているので、勾配などは間違いないと考える。が、しかし当事務所ように24時間つけっ放しように使うと、ドレイン水が乾きにくいとのこと。「この場合はドレイン水が流れやすいように勾配をつけなさい」というのがS社サービスエンジリアニングの回答である。私は、このような蛇腹配管ではなく、くぼみのない塩ビ配管にして、少しの勾配で水が流れるようにするのが良いと思う。なぜならエアコンの配管が極端な勾配で露出するのは美観上好まないし、設置自由度制限されないから。例えばオフィスの天井カセット式エアコンのドレイン管は塩ビ配管で、そのため設置自由。住宅エアコンも美観上考えてそうなればと思う。

しかしカビとはすごい。ドレイン管は直径16mm以上ある。直してもらったらそのくらいのカビ球がでてきた。ちなみにS社の人は、専用の吸い取り機を忘れたため、ドレイン管を口でくわえ吸い出したが、勢いあまってドレイン水が口に入り込んだ。仕事とはいえ、頭が下がる思いだ。

←隠蔽配管や内部配管時に使われる断熱ドレイン


夏の終わり

お彼岸で暦ではすっかり秋なのだが、今年はいつまでも暑い。気温は32度で真夏の35度に比べれば低いのであるが、太陽が夏より傾き、ずーっと横から照りつけるため、体への受光面積が夏より高く、ほてるように暑い。夏はもっとむあっとした暑さであるが、今の暑さは焼けるような感じ。

週末は寺泊で過ごすことが多く、今も窓を全開で虫の調べと波のハーモニーでこれを書いている。週中は事務所のある三条に泊まるが、こことは違い車の音で虫の響きはかき消される。そもそも大変騒がしいので、窓を開けて寝ることはほとんどない。しかしここはキャンプのテント泊のように、大自然のコンサート会場で、アンコールの要請がなくとも朝まで演奏が続く。心が静まる大事な一時。感謝!!


仙台での空調学会終了

タイトルと趣の違う写真。実は阿賀野市にあるラーメン店「マルコポーロ」のラーメンである。なぜこの写真が・・・。実は今回の学会が仙台で行われ、そこで食べたラーメン(味よしというお店で30年以上前からあるラーメン店だとの事)の鶏ガラスープと細めんがとてもおいしく、私の好きな「マルコポーロ」のラーメンを思い出したからである。私は基本的にあっさり系のラーメンが好きだ。こってり系も生まれが三条市だから勿論好きだが、最近はあっさり系がよい。マルコポーロのラーメンは、こってり系が好きな人には「何これ?」となるくらい繊細な味。運ばれてきたときの最初の香り、スープ一口目から鶏のうまみと八角やしょうがのほのかな残像が感じられ深みがある。固めの細めんとの相性がとてもよい。スープが最後の一滴まで飲める数少ないラーメン。

さて、私はわけあって建築学会や空調学会で論文発表するようになってから早4年、一応今年限りで発表は終了する。現在進行形での研究は終了したということである。が、我々建築士や専門分野で人を教授する立場の方は生涯研究者となるだろう。ある物事を注意深く見ることや、突き詰めて考える事はとても楽しい事。世の中では無数の研究が行われており、時には過去に同じ研究がされていた事を見つけられずに同じ研究をしていることもある。それが個人的な趣味であれば良しとなるが、公的に近い機関ではとてももったいない時間とお金が消費される。私がお世話になった先生は、研究テーマで大事なひとつのことは「オリジナリティー」とおっしゃっている。「過去に同じ研究がされていて、同じ結果出るなら、そんな研究は趣味の範囲で行え!!」ということであるが、今回の学会発表でもそのようなことを求める質問を耳にした。過去の諸先輩たちが行った研究をしっかりと調べ敬意を払えということなのだろう。そのとおりだと思う。


シュタイナーパステル色彩の「緑の家」新パンフレット完成間近

約10年間使いつづけたパンフが無くなったので、新パンフレットを製作していたが、ようやくもう直ぐ完成。といっても内容はほとんど10年前のまま。別に手間隙を惜しむためにそうしたのではなく、変える必要が無かったからである。これはとっても誇れることと思っている。つまり10年前に「緑の家」を建てて頂いた方が再びこのパンフレットをご覧になっても、「ほっと」するのではないか?流行に流されず先見の性能と素材をご提案し続けて来た証。床の無塗装材も、床下収納も、白い壁もそのまま。変わったのは写真の差し替えを行った事と、ページ数が4ページ増えた事。

全体的に白を基調としシンプルに仕上げた。(全ての版下構成は事務所内(笹岡)で行った。)表紙デザインスケッチはアトリエ「バリエ」(・・・妻です。)にお願いし、シュタイナーの色彩理論に基づいたパステル画となっている。とても穏やかで且つ元気の出る綺麗な色彩。今までのパンフレットをお持ちの方も、ご興味があればどうぞご請求ください。(カタログ在庫を切らしている時期にご請求があり、現在最作中とお伝えしたら残念がられておりましたので。)


寝てるひまもなく・・・。

昨日の夜、福岡(学会)から帰ってくる飛行機のなかのこと。ほとんどの人は寝ているか雑誌などを見ているが、私と直ぐ後の席の子供は窓の外に目が行ったまま。「すごい!すごい!」と子供が雲を見る。私もすばらしいと思い、何度もシャッターを切る。ここ数年、飛行機には年2回くらい乗るが、いつも雲の上はわくわくする。まるで昔観た「天空の城-ラピュタ」の一場面。文明の豊かさで見ることのできる非日常的な風景に心躍る。恥ずかしいが、子供とおなじである。


間違いです。ゆかりの家

今日は福岡で建築の学会が行われているが、その学会で論文発表するために飛行機に乗った。普段目にすることのない経済新聞を機内で読んでいたところ、半紙広告で「緑の家」と書かれていて手が止まった。なんと積水ハウスの木造住宅で新商品「緑の家」(ゆかりの家と読む)があった。なんと言う間違い。「実は「緑」ではなく「縁」だった。(お騒がせしてすみません。)ということで次の日に削除しました。


中越沖地震について

昨日柏崎市で震災を受けた当事務所の建物の詳細な診断チェックを行った。その現場に向かう途中で、「危険」、「要注意」、「調査済」と3種類の応急危険度判定調査結果の張り紙が、各家やビルに張ってある。「危険」と張り出されたり、家が崩壊している建物のほとんどが古い建物。崩壊していない建物は人命を可能性が低いけれど、崩壊した建物は命を奪う凶器になる可能性が高い。阪神淡路大震災が起こった数年後に、耐震補修費用としてある金額が補助される自治体が多くなったけれど、まだまだ小額で、とても耐震改修する気になれない。今回の地震で、「危険」、「要注意」、を張り出された家や建物は軒並み古く、高齢者だけ住居しているの建物も多い。もう少し国が法律を改定して、ある程度強制権のある内容とセットで補助金を捻出しても良いのではないだろうか?柏崎市の建物被害総額が1711億円。半壊以上の棟数が4117棟。仮に耐震補強の補助金を一件あたり100万とすると41億円にしかなからい。100万補助があれば、耐震補強する気にもなろう。耐震補強が必要と認めれたのにもかかわらず、耐震補強をせずに全壊した住居には国の税金は使えないという事を主張していた学者もいるくらいだ。

さて調査結果は家本体はほとんど問題なく、外構の石貼りの床の階段、アプローチにヒビが入り、こちらが補修費用がかさむような感じある。家本体の若干の被害として家中央の基礎立ち上がりにクラックが2箇所見つかった。他は仕上げ材の若干の損傷。建物の傾きは保証内であり問題なかった。クラックが見つかったのは、家の外周部ではなく中央部の基礎である。たぶん「緑の家」の高基礎仕様だから見つかったのだろう。普通の低い基礎では、歩腹前進しか行けず、一軒一軒そのような調査が行われているかどうか疑問である。そして肝心の地震保険は、外構の損害は該当しないということがはっきりとわかった。2度の地震を経験しているものにとって、よほど地盤が悪い地域を除けば建物損害は微小で、外構やアプローチ付近に細かい被害が集中する事(お金がかかる)がわかる。是非地震保険も外構等、建物の付属物にまで及ぶように改正してほしい。(←保険とは相当過酷な状況で効果があるものである事を再認識)


土台の樹種について考える。

  「緑の家」では土台の樹種に「米ヒバ」を使っています。土台と基礎と混同して表現される人がいますが、柱の下にある横になっている木が土台という部材です。

土台に米ヒバを使う建設会社は、最近増えてます。チラシやカタログなどではその理由を、「米ヒバは防腐・防蟻効果が高い樹種であるた め」とあります、まったくそのとおりです。が、防腐・防蟻効果が高い材料は世の中に沢山あり、その中でもコストが高いのが「米ヒバ」です。コストの安いもので、防腐・防蟻薬剤を塗布、染み込ませたPGスケヤー土台があります。防腐・防蟻効果に差はありません。ではなぜ「緑の家」ではあえて米ヒバを使うのでしょうか?右の写真を見てください。土台を基礎に伏せる前に、アンカーボルトの穴を現場で必ずあけます。なぜ工場で開けないかと言うと、アンカーボルトの精度は±10mmはあたりまえだからです。鉄鋼造ではもっと誤差が少ないですが、木造の場合、土台が加工しやすい木であることと、アンカーボルトの数が50以上になる事も当たり前で、そのためシビアな精度でアンカーボルトを設置するよりも、前述の誤差でアンカーボルトを施設し、土台の穴をそれに合わせて開けた方が  効率が高 いからです。

このように現場加工があるため米ヒバを選んでます。つまり現場で穴をあけてところは、その木自体が防腐・防蟻効果が高い物であれば、防腐・防蟻剤を塗布する必要がないからです。ところが防腐・防蟻剤を染み込ませた上写真の土台は、外部からおおむね10mm以上のところは薬剤が染み込んでいないため、改めて現場であけた穴に防腐・防蟻剤を塗布しなければなりません。(白蟻とは薬剤のないところから侵入する事が多いと聞きますし、事実公庫の仕様には記載があります)。

私どもは正しい設計、施工の工事監理をおこないたいため、アンカーボルトの穴がいくらあろうと、薬剤塗布チェックしなくて良い「米ヒバ」を選びました。住宅業界では最近、第三者監理というもの行われておりますが、土台が米ヒバでなければ、一日中付きっ切りで現場にいなければなりません。果たして付っきりで見ているのでしょうか?見ていませんよね。この監理コストを樹種に当てればよいと判断し、材料が多少高くても米ヒバを選びました。米ヒバを土台に選んでいるメーカーも、同じ理由があると思いますが、その事には触れません。なぜかは、米ヒバを使っている自社現場だけではないので主張できないのか、そもそもこの事をわかっていないかです。


無添加=安全か?

最近「無添加です。だから安全です」と大々的に広告しているものの多いこと多いこと。そもそも無添加という言葉は広辞林(20年前)には記載されていないが、添加とは次のように記載されている「添加=働きをよくするために添え加える事。また添え加えること」つまり添加物とは本来よい働きするものである。しかし現代はなぜか添加物というと悪いイメージとなる。その色眼鏡的な感覚が問題である。

添加物というと真っ先に思い浮かぶのは、「食品添加物」である。この食品添加物の定義は「加工食品をつくるときに使われる水以外の原料のうち素材となる食品の他に使われるものを食品添加物と考える事ができる」(日本食品添加物協会より引用)。ところが添加されていてもその添加物が通常食品として食べられるものは、添加物と呼ばない。例えばかまぼこの中に塩やお醤油が微量はいっていても、これらは通常食品であるため添加物ではないそうだ。ここでキーポイントは「加工食品」ということと、「素材となる食品の他に使われるもの」ということである。加工=人間の手を加えたものとすると、加工食品の逆は自然食品となる。つまり自然のまま使えば添加物という定義はあてはまらない。建築では添加とか無添加かの定義は無いが、あえて強引にあてはめると、無垢のヒノキの床板は、加工されていないと考えられるので本来添加、無添加などという言葉は当てはまらない自然材料だ。緑の家ではこの床を使うが、ヒノキの床板が汚れや水シミが気になるからオイル塗るという事は、加工品となり、オイルがヒノキ床材に対して添加物となる。でも使う場所によっては必要な加工である。更にオイルの中に、オイル以外の成分物を添加すればそれもまた添加物となる。しかしオイルのなかには食品である亜麻仁油ように酸化発熱しやすい物があり、それを抑える物質を入れなくれば直ぐに消費期限となったり最悪発火したりする可能性もある。添加物があるおかげで安全性や使いやすくしているのである。従って単純に添加物=危険、無添加=安全とはいえないと感じる。

自然素材のままだから優れていることは無い例として昔の土壁である。土壁は、本来、田んぼ土が素材である。しかし土ばかりであるとヒビが入りやすいのでわらすさを添加している立派な添加物入り加工素材である。無添加物ではない。この添加物のおかげでよい土壁ができる。

ここから下加筆2008.08

添加物に対して正しい知識をもつ事が重要のように、家も正しい知識(法律厳守が最低基本)を守るビルダーが良く、イメージや言葉に踊らされないように。


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