この図は東北電力さんの季刊誌に掲載されていた図です。それによると石油はあとたった42年、天然ガスであと60年、一番長い石炭で120年です。しかしこれはあくまでも埋蔵量で現在の石油、ガス、石炭の発掘費用が同じではありません。埋蔵物はとりやすいところからとるので、どんどん掘削するのに費用がかかる場所に移行して行きます。とうことはもし今後大規模の石油の新しい埋蔵が見つからなければやはり20年後の高騰は絶対避けられないでしょう。つまり奪い合いによる価格高騰と掘削費用増による高騰です。
そこで生活のエネルギーの源である電気は上のような施策がとられてます。現在の東北電力さん管轄の電気は、1/3が石炭、1/4が天然ガスで、石油はわずか6%。
1980年には石油での発電が約2/3を占めていたんですね。当時の原油の価格は現在の1/3程度です。そしてその頃に発表された石油の埋蔵量も40年位だった記憶があります。それから30年後の埋蔵量がまだ40年ですからこれを根拠に石油は毎年新しい埋蔵がみつかるとの論調もあります。しかし80年台より相当進歩した埋蔵発見技術でもなかなか新しい大規模油田は見つかりません。そこでまだ埋蔵量が豊富な石炭にシフトしているのでしょう。しかしこれも掘削費がかかる所しか残っていないため、価格高騰が懸念されるため今度は原子力にシフト傾向がみられます。
原子力発電の一番の問題は、その廃棄物処理が確率されていない事です。その廃棄物が次の循環(人間に影響が少なくなるように変化する事)になるまで1万年もかかると言われてます。そのため大深度地下で管理するとう事が現在唯一の方法です。これが問題で私は今後原子力発電を増設することは反対という立場です。
現在のエネルギー使用量を増やさない事と、簡単に循環でするエネルギー(太陽光、風力、波、地熱、バイオマス)の発電を増やす事を是非推進したいと思います。現時点ではたった4%、10年後でも4%のこのエネルギー。さてどうするか?
そこで私にできる事が「超高断熱住宅」の推進になります。本来この「超高断熱住宅」は、石油高騰によりエネルギー全般が高騰する来るべき時期(予想では20年後)にも、暖かい家をと思って奨めているのです。「蟻とキリギリス物語」でいうなら蟻の家のことですね。
それと同時に超高断熱住宅にすると、現在の暖房エネルギーの約1/2以下で快適暖房が可能なのです。現在のハウスメーカー程度の次世代基準断熱(所謂高気密高断熱)では、暖房エネルギーが以前のお住まいの住宅より確実に増えます(上図)。暖房エネルギーが少ない関東地方でこの数値ですから新潟ではこの1.4倍くらいは多くなります。これは以前から何度も指摘しており、超断熱とは冬に日が出る関東地方でもQ値1.3位、新潟ではQ値0.9以下が最低必要です。