最近のオーブルデザインの基礎工事現場からの「補足説明」

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鉄筋の定着とは、鉄筋コンクリートの一体性を保つ上で最も重要な計画です。

冒頭から専門用語ですし、内容も専門的ですので、興味の無い方は今回もお読み頂かない方が疲れません。多分・・・。

Photo_2先日ブログの「最近のオーブルデザインの基礎工事現場から」の説明でオーブルデザインの「緑の家」の基礎はどうしてスラブ鉄筋定着の長さが30d(L=360+75)なの?とのご質問がありました。ので若干解説を。

まずこんなマニュアルがあります。

Jsca20040406__01_2

なんか表紙だけで住宅には全く関係なさそうですが、住宅の基礎も鉄筋コンクリート造とすると10年前の建築基準法で定められてからは関係があるようななりました。

この本には、

Jsca20040406__03_2

Jsca20040406__04_2

こんな内容の図があり、べた基礎スラブの時の定着関係も記されています。

Jsca20040406__04_3

この表が重要で事務所の「緑の家」の基礎スラブ定着長さはここに根拠があります。上表の緑丸内の基準30dですが、普通の基礎(設計強度21N/mm2)の場合は35dとなります。すると直径13mmの鉄筋なら455mmの定着が必要です。これによると90度フックと見なすには基礎梁巾が240mmも必要ですので、普通はあり得ません。そこで直線定着と見なします。

ところが以前紹介した下図

ではとても35dの定着のある図示ではありません。もちろんシングル配筋ですから10dの定着長さではありません。これは一般スラブの上端筋に相当しますから下端筋では無いことを付け加えます。←これを絶対間違ってはいけません。

しかしこのマニュアルには

Jsca20040406__05_2

という新基準の解説があり、それによると90度フックの場合は赤丸17dでL2minとなっており、直径13mmの鉄筋ではL2=221mmとなりCci20101106_00001_5

この図のAまでを基礎梁とするとギリギリOKととれます。でも私が知っているどのマニュアルにもAまでが基礎梁とみなすとは図示されておりませんし、構造計算上も基礎スラブの長さはAとみなされません。ですので曖昧であると先回申し上げました。まあ、「良いとこどり」の解釈と感じますが如何でしょうか。

しかしここまで考えて基礎配筋を設計していれば、例え上図でも曖昧でも許容できますが希でしょうね。みんな理解しているというより惰性で設計しているように見受けます。殆ど設計者に定着の根拠を聞いても何となくしか答えてくれません。

しかし基礎は長期優良住宅の最も重要な箇所です。しっかりと設計者が把握し自分なりに根拠を持ち理解して設計をしたいものです。

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