長岡市に建設中の超高断熱SSプランの家の基礎工事です。耐雪2mで耐震等級2、長期優良住宅認定でスキップフロアーと難易度の高い設計です。組み込みの車庫があり、基礎の高低差があり、耐雪2mと地盤強さから基礎は布基礎を選択しました。どんな条件でも全てべた基礎で計画する事はありません。その計画にあった方法で計画しないと高コスになります。無論構造計算しないべた基礎は論外です。
「緑の家」の基礎は布基礎と言えども一体打ち込みです。写真のような袴でメタル型枠を持ち上げ一体打ち込みを行います。昨日のべた基礎と違い、基礎下は結構深く根入れがあり、また立ち上がりはこのように高くなります。
オーブルデザイン拘りの基礎一体打ち込みですが、このように布基礎の場合は更に工夫して白アリ侵入防止を行います。
赤い→のところが普通の布基礎と違い鉄筋が多い場所です。内側基礎断熱の場合、基礎外周部の内側に断熱材が取り付けられるのでここから白アリの侵入があると、発見や駆除がやっかいです。そこでこの外周部だけ鉄筋を多く入れ、土間のコンクリートと一体化させます。布基礎の場合、土間コンクリートはスラブのように構造部材ではなく、湿気としろあり侵入防止なので必要以上に過剰に計画はしません。しかし土間と布基礎の接合は隙間となりやすく、この部分に断熱材を貼る内断熱では弱点です。そこでこの外周部だけはしっかり鉄筋で補強し、一体化させます。
また、耐雪2mで耐震等級2を確保するため、各耐震壁は仕様規定の最大壁倍率5以上になりますから、基礎出隅にかかる引き抜きは45KN/本を超えるので、M16の太いアンカーが2本も並びます。このアンカーが60KNの耐力が確保できるように、写真のとおり通常三角の(ハンチ)補強をしております。
組み込み車庫の耐震性を確保するための基礎計画。地中梁で一体化を図る布基礎。