長岡で建築中の「美沢の家」です。
耐雪2mで耐震等級2、スキップフロアーで超高断熱Q値0.97W/km2。何度か申し上げてますが、耐雪2mでスキップフロアーの構造安全性と意匠性の良さの合致は大変難易度の高い設計です。
また勾配天井のご希望があるなかでコストを抑えるため、垂木の断面は小さくし母屋と梁を細かく配置した構造です。なかなかの迫力の2階居間と空間・・・・
「緑の家」では勾配天井の家も多く、3件に1件は小屋裏の梁が露出する勾配天井です。しかし勾配天井の家で空間をダイナミックにする設計を考えると、ある箇所に力が集中し、大変大きな梁が必要です。特に耐雪2mともなると梁が大きくコストも嵩みます。
そこで今回は解決策は梁と母屋をいつもの倍の量(1/2の間隔)で計画し、積雪1m用の垂木や梁の太さでコストダウンしております。そのくらい細かいとこのくらいの角度で見ると梁がまるで天井板のように隙間無く貼られているようです。これが室内に露出しますからちょっと凄い迫力です。断熱材が品薄の中、ようやく手に入れた外に貼る高性能フェノールフォーム断熱材が積まれております。
一方対照的な家が先回ご紹介した「豊栄の家」です。豪雪地ではありませんがそれでも設計積雪量1.2m。屋根葺きも粗方終わりそのやさしい色と円みが良い感じです。 屋根のランダムな色と少しきつい屋根勾配が稜線を綺麗に見せている。現在は下地の合板のままだが、外壁が木になるので色味もこんな感じになるはず。だからこそシュロがこんなに似合う家も珍しいと思う。