Q値に関する断熱、換気の基本⑨ 全熱交換型換気扇お勧めの境界4

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お待たせしました。国産の全熱交換型換気扇を使った場合の経済性、一次エネルギーの評価について考えたいと思います。

先ずは上の図をご覧下さい。一般に換気扇の消費電力はモーターが殆どです。そして消費電力が重要とお話ししました。

私はこのような換気扇の主機関部であるモーターの省エネ性では、日本の技術は世界一と思ってます。特に有名なのは携帯電話のバイブレーター用モーターやジャイロ用モーター。大きいものではハイブリッドカーの駆動モーター等です。多分このモーターの多くの基本設計はメイドインジャパンです。

そんな日本製換気扇は交流モーターから直流モーターにトレンドが移ってきました。これは先の携帯電話や車の動力モーター、パソコンのファンモーターが直流(DC)であることでわかると思いますが、直流モーターの方が消費電力が少なくなっています。特に接触部分を排除したブラシレスモーターは発熱が少ないモーター(効率高)です。

さてこの図の中の中頃にある、換気システムによるCO2排出量の比較をご覧頂くと、DCモーターのダクト式第1種全熱換気システムが一番CO2が削減できるシステムとなっており、第2位がダクトレス第三種換気システムです。オール電化住宅ではCO2削減=電気料削減といって良いのでDCモーターのダクト式第1種換気システムが運転時に一番経済的である事になります。

但しこちらの算出条件が・・・
冷房時のCOPがなんと3.6で計算されております。最近の実測では冷房時の平均COPは6を超える事がわかっています(高効率エアコンで通常運転)。この計算の冷房負荷条件は暖房負荷の2/3で計算されておりますから結構このCOP条件はDCモーターのダクト式第1種換気システムに有利になってます。もしCOPが6ならば多分ダクトレス第三種換気システムと同じくなるでしょう(私の試算)。元々実際使用されているの冷房負荷エネルギーを一次換算すると上の条件の半分程度の負荷エネルギーです。冷房負荷を大きくとった条件では全熱交換型換気扇が相当有利ですね。

これらを考慮すると最新のDCモーターのダクト式第1種全熱換気システムでも効率の良いエアコンを使えばダクトレス第三種換気システムと変わらないCO2削減=経済性であることが予想されます。地域条件は温暖な関東地域以西の温暖地です。

さて、海外のダクト式第1種熱換気システムではもっと消費電力が少なく、熱交換率が高い表記がありますが、これについてはどうもカタログ表記があまり丁寧でなく、熱交換率の試験方法が国産と同じでないところが評価しにくいところです

また、モーターというのは負荷と消費電力との関係でやっかいな事があります。それは上の図で既に現れています。一番上の比較図、よく見てください。AC(交流)モーターとDCモーターの比較で方や「強運転」方や「常時運転」と比較部分が違うのです。DCモーターは低負荷の時に消費電力を少なくする制御がしやすい特性があるようです。一方ACモーターは負荷変動ほど消費電力は変わりありません。つまり回転数を制御する事が得意ではありません。

実際の換気扇比較は次回⑩で・・・。

換気の話は次で2桁になりますが、以前お話ししたとおり換気は奥が深いです。だから逆に「緑の家」では単純な設備が好きなのです。

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